みなさまごきげんよう
前回の続きになります
前回の話はこちら
アクシデント
お坊様とお弟子さんがならんで
お経を唱えておりましたが
お弟子さんは
アトピー性と思われる皮膚炎が
あるように見え三分刈りの頭の
皮膚が所々赤くなっていました
炎症のためと思われますが
所々髪が残っており
痛々しそうな部分と
残った髪が目立ってしまっていました
誰も悪くない
そしてそのお弟子さんは
葬儀も夕方で日々の疲れも
あったと思われますが
師匠に合わせてお経を上げながら
頭が右にすーっと下がっては戻し
すーっと下がっては戻しを
繰り返していました
私の背中の方ではまだ
『あはは!』『ぎゅふぅ~』
『こら、ダメでしょう』が一定のリズムで
繰り返されていました
そのときです!
連鎖
大きな『バシーン』という
音とともに右側からパイプ椅子ごと
お弟子さんは床に落ちました!
お弟子さんはすぐに立ち上がり
パイプ椅子をもとに戻すと
こちらに手を合わせ冷静に
一礼しました
今でも記憶に残っています
そのときはっきりと頭頂部に
赤くて大きな丸い湿疹が見えました
私は自分でも何が可笑しいか
わかりませんが極度の緊張と
張り積めた疲れで
笑ってしまいました
基本引き笑いなので顔を隠して
肩を震わせると声は出ないので
その場はしのぎました
さいごに
たった一瞬の出来事です
それが何年経っても覚えている
ということが
私はたくさんあるんですけれどね
こういう場合絶対に
笑いたくないと思っていましたが
私は笑ってしまいました
善悪を超えた感動は
どんな場面でも起こります
それをコントロールするのが
人としての在り方かもと思います
この葛藤というものは生きている限り
無くなることはないでしょう
葛藤している限り人間
かもしれませんよね
じゃ、またね👋😃