ロバート・デ・ニーロの作品です。
『キング・オブ・コメディ』(1982)
あらすじとしては人気番組に強い影響を受け、現実と妄想の狭間で芸能界へと執着していく人々の話。
当時、松田優作が『デ・ニーロには勝てねぇ』と言った作品。
社会病理的な人々、サイコパスについてよく表現されているんじゃないかと思います。監督のマーティン・スコセッシとデ・ニーロといえば『タクシードライバー』も有名ですがこの作品は興行的に、あまり成功と言えなかったようです。
私は昔、ADをやっていたことがあります。
TV局の裏側で仕事をしていたんですが、スタッフも追っかけも病んでいる人たちがたくさんいました。有名になりたいとか、TVに出たいとか、出演者と仲良くしたいとか...
それ自体になんの意味があるのか?私はその頃わからなかったんですが、今ならわかります。
『キング・オブ・コメディ』は事実の裏側がわかるようにならないと、つまらない作品かもしれませんね。