このへんのスレについて、再度わかりやすくまとめる必要があると思いました。
 

 

 

コロナ対策の真水59兆円のうち30兆円を使っていなかった


党首討論での、スガの問題の発言は以下になります。

「昨年の暮れに経済全体を下支えをするために74兆円の経済対策を発表し、策定をいたしました。
第三次補正予算を今国会で成立させました。
この補正予算や新型コロナの予備費、こうしたことを含めて、実は今年度への繰り越している金額がおよそ30兆円あります
https://youtu.be/qRYbPViht3U?t=1452
(このビデオの24分頃から)

立憲・原口一博副代表の報告で「どうやら財務官僚が自民党議員に『予算の未執行分が30兆ある』とふれ回っている」と聞いて、まさかとは思っていましたが、そのまさかが事実でした。

スガは「30兆円も余らせた」というような言いっぷりでドヤっていますが、これは全補正予算の真水額約59兆の半分を出さず、国民を見殺しにしてきたということになります。

自殺者が11か月連続で前年を上回るというとんでもない事態に、金を出し渋って国民を困窮させるにまかせていたということです。

党首討論の後半で国民民主の玉木代表に対し、再び「未執行分が30兆ある」とドヤっていましたが、玉木代表に「認識が間違っている。繰り越しが30兆あることを自慢してはダメ。本来なら年度内に執行すべきものを令和3年度に持ち越して補正予算を組まないというのは、『やるべき宿題をしていないから次の宿題ができません』と言ってるのと同じだ」と一喝されます。


因みに、スガの言う「3次補正の74兆円」というのは、民間への融資や、民間銀行の貸出なんかも含めた事業規模のことで、いわゆる粉飾値となり、実際の第三次補正予算の真水額は約17兆です。
世間には4倍i以上も水増しして公表しているのだから噴飯ものです。

数字がいっぱい出てきて混乱してきた人もいるでしょう。

第一次~第三次補正予算の内訳、その真水額(融資や国債費、前年度の繰り越し分等を除外したもので、予備費は含めた)をこちらでまとめてありますので参照ください。

▼【更新版】コロナ対策費、米国は637兆円、日本は59兆円!!【衰退国家ニッポン】
2021-04-26
https://ameblo.jp/cargoofficial/entry-12670848967.html

 

 

 OECDに対する粉飾報告


スガは立憲・枝野代表に対して「オーイーシーデー(OECD)に日本の実質ジーデーピー(GDP)は、年内にコロナ前の水準を回復する見通しだと発表された」とドヤっていましたが、そんなの当たり前だと思いませんか?

実際の真水である59兆のうち、29兆しか使ってなかったのに、日本政府は真水額を過大に粉飾して報告していたからOECDから甘い予測が出されたのですよ!

しかし、玉木代表の討論では、「21年と22年のOECD各国の成長率見通し」において、日本の経済回復はG7、G20でも最低で、OECD38各国中36位という事実が提示されていました。

もちろん未執行分が30兆もあったのだから、この「OECDの見通し」より悪くなることが確定的ではないでしょうか?



実際の「OECDの見通し」でもその粉飾値のままにいろんな見通しが提示されていました。
下図は玉木代表の使ったグラフの元ネタ(概観)のはずです。



そして下図のAは、PB対潜在GDPにおけるDiscretionary Fiscal projection(裁量的財政支出)ということだと思いますが、21年、22年と日本が最も支出を減らす、つまり緊縮財政をしくと予想されています。
しかも20年の支出額も粉飾してOECDに報告しているだろうから、Bの「実質GDPに対する政府最終消費の貢献度」の予測も実際はもっとひどいことになるはずです。

元データがうまく見つからないので金額はよくわかりませんが、図Aでは2020年は米国の7割ほど財政支出したことになっていますので、相当水増ししていることが推測できます。

 

 

 

IMFに対する粉飾報告

OECDへの過大な粉飾報告は金額がどうもはっきりしませんが、日本政府は同じようにIMFにも虚偽申告を行っていて、こちらは金額がだいぶはっきりしています。
これはもう「疑惑」ではなく、「事実」と表現しても良いレベルになったはずです。はっきり言って犯罪的です。

私は数か月まえから、真水59兆円と試算し、IMFへの申告が粉飾なのではないかと糾弾してきましたが、同じような疑いを持つ人がいて、現代誌で記事にしてくれていました。

 


なぜ下記ツイで西村大臣の提示したデータ(IMFが4月に試算)の見通しがこんなに良いのでしょうか?

 




それは下の画像のように「日本はGDP比15%以上も追加の財政出動を行った」とIMFに虚偽申告をしていたことが原因じゃないですか?


出典;21年1月のIMFのページ
https://imf.org/en/Publications/FM/Issues/2021/01/20/fiscal-monitor-update-january-2021
 

IMFページ https://www.imf.org/en/Topics/imf-and-covid19/Fiscal-Policies-Database-in-Response-to-COVID-19

 

上記のIMFの報告にある日本のコロナ対策費88兆円を2020年のGDP539兆で割ると、16.3%となりますので、上記の「財政支出の対GDP比15.9%」とだいたい同じです。
日本政府の公式のコロナ対策の財政出動額は合計で約約77.7兆円ですので、IMFに対してコロナ対策の財政出動額を88兆円としたのは、確実に虚偽申告ではないですか。

実際の20年中の補正予算の真水が59兆ほどならGDP比で11%ほどですし、そのうえ未執行分も30兆円もあるんだから、実際のGDPが下がって当然という話になります。

事実、昨年度のGDPは衝撃の「-4.6%」でした。 


ちなみにですが、上で西村大臣が提示したグラフにもトリックがあって、コロナ直前の10-12月期をスタートにするのではなく、消費増税前をスタート地点にするとだいぶ印象が変わります。





嘘、ごまかし、虚偽答弁、偽造・捏造・安倍晋三、粉飾、偽証と犯罪行為はなんでもござれのとんでもない政権です。

自民党・公明党幹部と財務・経産省あたりの上級官僚は、早くしょっ引いて島流しにすべきですね。


以上です。
長文をご覧いただきありがとうございました。

また次回!

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