▼山本太郎「日本母親連盟研究」


日本母親連盟がネット上でコテンパンにされててちょっとかわいそうだなと思ったので、陰謀論者の私が考える陰謀論に関する論考を投じてみようと思います。
(いろいろ考えながら書いていたら長くなりましたw)

まず私は、日本母親連盟のことは、今回初めて聞いたのでよくわかりません。
陰謀論界隈にはいわゆるトンデモ・スピリチュアル/オーガニック系の方達も多数存在していることは認識していますが、そもそも私は興味がないのでその手の人たちの言説にあまり触れていません。

しかしながら、この擬似科学とかトンデモ科学とか呼ばれるものに関して、私は「トンデモだ!」と一刀両断せずに科学的に論じることが必要だと思ってます。

仮説というものは、あらゆる法則や理論をもって反証されえない可能性が少しでも残る場合は、否定することはできません。
科学的であろうとすればするほど、彼らの投じる仮説とその可能性を否定できなくなってしまうのだろうと思うのです。
私個人は、可能性が数%でもあると判断すれば、否定しきれないとする立場です。

例えば、多くの陰謀論者は、あるAという仮説があったら、仮説A'や仮説A-2、もしくは仮説Bや仮説Cを無視して、仮説Aだけを突き詰めるというような行動様式を取ります。
基本的に、彼らは反証可能性を大胆に無視する傾向にありますので、言ってみれば、やたら鋭いオッカムの剃刀を持つ人たちといったところでしょうか(笑)


トンデモ科学と呼ばれる分野は、えてしてホメオパシー効果に代表されるように「人間の感情の効果」を扱うことが多いです。
例えば、常人の感覚としては「水に”ありがとう”と言うだけで、水の分子構造が変わる」と言われたら、「そんなわけないじゃん!」と即断してしまいます。

しかしこの感覚が正しいのかどうかも、私には判断できません。

もしその人間の感情というものを素粒子以下の物資のふるまいということに仮定するならば、途端に不確定性を帯びるからです。
量子力学の分野における、光が粒子か波動かという議論や、素粒子の位置と速度を同時に観測はできないとする議論は、ニュートン力学的な視点をもとに世界を観測している大抵の人間には直感的に受け入れることができません。
素粒子以下のレベルの物質のふるまいに関しては、統計的可能性をもってしか観測することができないからです。

そしてトンデモ科学の分野でも、この量子力学を引き合いに「観測者の意志が物質に影響を与える。ありがとうと言えば水の分子構造が変化する」というような論理を展開する場合が多いのですが、量子力学では「観測者は対象に、量子レベルで影響を与える」とするのみであって、何か人間の意志の力によって物質の形態を変えられるというようなことは論じられていません。
しかしながらもしそうであっても、分子レベルでの変容をともなうトンネル効果と言われる現象があることも否定していない状況にもあります。

つまり、可能性は否定していないのです。

少し脱線しますが、もう一つたとえを出すなら、「量子の粒子≒波動の二重性」と同じように、マクロ経済学の「政府債務≒マネーの二重性」も、人々が直感的に知覚できないからこそ反発が起こっている状況にあるのだと思います。
[ニュートン力学vs量子力学]の関係性と同じように、商品貨幣説的な視点でしか経済を観測できない人は、表券貨幣説が理解できないのかもしれません。
この場合においても「二重性=不確定性」こそが、その理解を阻んでいるのでしょう。

MMT(現代貨幣理論)に関しては、しばしば他者からカルト教団的な扱いを受けることもあるので(笑)、コペルニクス以前に地動説を唱えた学派のような存在だと考えればわかりやすいかもしれませんね。

とにかく、科学的な素養がある人ほど、この宇宙がいかに「不確定な存在」かを知っているので、断定はしないはずなのです。(特に量子レベルの話になればなるほど)

一方で、この「二重性=不確定性」を利用する形で「感情が分子レベル以上の物質の形態を変える」だとかというようなトンデモ論に帰着させてもいけません。


私は、この世で唯一絶対的なものがあるとすれば、それは「この世には絶対的なものはない」ということだと思っています。

ですから、キムマコさんと太郎議員のあいだに横たわる論争というものも、ある意味、同種のものだということもでき、科学的に観測すればするほど「結論はわからない」とするしかないのだと思っています。
この手の話は科学者であれば、私の主張にはほぼほぼ同意いただけるんではないかと確信しています。


陰謀論の話に戻ります。

例えばですが、20年前に「イラクに大量破壊兵器なんかない!」と言っていたら、もしくは10年前に「CIAが市民を盗聴している!」などと言っていたら、そして5年前に「安倍晋三のおじいちゃんはCIA」などと言っていたら、電波な奴として処理されていました。
ですが今ではこのような、かつて陰謀論とされていた事象は、すでに事実として立証されてしまっていますので、多くの人が常識としています。

ハンセン病はその昔遺伝病だと信じられていたので、患者は隔離され、酷いかたちで人権を侵害されていましたが、その理由は当時「ハンセン病が遺伝病ではない」ことが科学的に立証されていなかったからです。

今では当たり前とされていることでさえ、昔は大きな論争となっていたのです。


ですので、私は人工地震論説に関しても、否定しきれないとする立場です。

逆に「911は米国政府の内部犯行である」とする説にも、100%の肯定はしません。

あるのは可能性のみです。
これこそが科学的思考なのではないでしょうか。

逆に言うと、「陰謀論だ」とか「トンデモ説だ」と一刀両断してしまう手法は、科学的ではないと言わざるをえません。

 *ちなみに私個人は「311は人工地震説」には殆ど賛同していないので当ブログでも一度も書いていませんが、「911は米国政府の内部犯行説」には80%は賛同しているのでよく書きます。 (参考: イギリス野党党首ジェレミー・コービン「911は操作されたものだ」  )

とにかく、いろんな仮説があったほうが、世の中は楽しいですよね。

 


ということで、日本母親連盟に関しては、私はつぶさにその問題を考えたことはありませんので、よくわかりませんし特に知りたいとも思いません。

うさんくさいと思う程度ですし、科学的に判断すべきだとしか感じません。
そして、宗教的な活動なのであれば、どうぞご自由にという感じです。

しかし、日本母親連盟や、関わっている人たちの論理全てを否定するような言説や、人権否定に関しては、断固として異を唱えます。
普段から国家神道カルト=長州カルトや統一教会を、超絶批判している私ですが(笑)、この点は強く訴えます。




▼貴方を洗脳から覚醒させるアメノウズメ塾①911はCG?

信じるか信じないかはアナタ次第(笑)



そんなわけで本日は陰謀論に関して考えていました。

最後までご覧いただきありがとうございました。

また次回。

cargo

 

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