あけましておめでとうございます。

昨年より立命館大・松尾匡教授のもとで修行させてもらってきましたが、今年はその活動が公式の場で結実することになりそうで本当に楽しみな限りです。
ガチウヨを自負する私がガチサヨの松尾先生に心酔するのも、ひとえに世界的なアンチ・グローバリズム/反ネオリベ/反緊縮のトレンドがその背景にあるのですが、日本ではいまだに財政破綻論や自己責任論が言論空間において主流的位置を占める状況にあります。

やまゆり園事件の植松被告は「日本の借金が1000兆円もあり財政危機状態なのに、障がい者に延命治療を続けることは無駄であるので安楽死させる」とし凶行に及びましたが、同様にこの「財政破綻論」が自称社会学者による終末期医療患者に対する人権侵害、また複数の与党系議員による人工透析患者・生活保護受給者・性的マイノリティーの方々等に対するバッシングにつながっていると確信する次第です。

意識高い系やネオリベの人たちによる自己責任論も同じような優生思想ともいえる思想に立脚しているのだと思いますが、この宇宙に無駄なものなど存在しないことは量子力学分野で立証されているはずですし、マクロ経済学的観点でも説明できえます。

現在、日本政府が発行する国債の45%は中央銀鉱たる日銀により買い取られており、その償還費は通貨発行益の国庫納付によっても賄われていますし、統合政府論的観点では日銀のBS上では負債はほぼありません。
ですから「財政赤字が1000兆円もあるので無駄を削減し、国民にも増税しなければいけない」とする論理は破綻状態にあります。
ましてや消費性向の高い庶民に罰金を課す、逆進性の高い消費増税など愚の骨頂であり、本来必要なのは財源を累進課税・新規国債問わない形で公共事業(土木・社会保障分野双方)に十分に政府支出することなのです。

とにかく「財源がないから無駄を削減しよう」「削減する対象は社会的弱者たちから」とする誤謬は、マスコミの大嘘プロパガンダも相まって広く流布される結果となっていますが、人々のその誤謬を悪用し、我田引水に自己の利益のために利用するのネオリベ・グローバリストの策謀は絶対に阻止せねばなりません。

安倍政権が行う財政金融政策では格差が拡大していくのみです。
多くの自己責任論者・ネオリベの知識から抜け落ちているのが「格差拡大は経済停滞に繋がり、巡り巡って己に返ってくる」という論点です。(参考 https://ameblo.jp/cargoofficial/entry-12391862407.html )

私は、諸悪の根源は「財政破綻論」に関する誤謬であり、マネタリーシステムに関する知識のなさからくるものだと確信するとともに、誤解を払拭するための言論活動を続けていくことこそ必要であると感じています。

私も昨年末の今上天皇陛下のご発言に感動した者の1人ですが、陛下のような高い教養を持つことが我々国民には求められているのかもしれないと感じました。
今年は新元号への移行や参院選と世の中をが変わるイベントが目白押しですので、ひとつギアを上げて対応していこうと思いました。

今年もよろしくお願いいたします。
(写真は、私が音楽監督を務めさせていただいたシンガポールのカウントダウンです)

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