先日シリアのドゥマで、シリア政府により化学兵器攻撃が行われたとして、米英仏がシリアを約100発のミサイルで攻撃をした。
 

本来ならば調査機関の結果を受けて攻撃の有無を決定しなければならなかったが、4/26、国際司法裁判所など国連の機関も多く所在するオランダのハーグで、攻撃されたドゥーマの被害者達がロシア大使らに招聘され、OPCWも同席したブリーフィングが行われ、そこで衝撃の証言が語られた....。
 

▼ No attack, no victims, no chem weapons: Douma witnesses speak at OPCW briefing at The Hague (VIDEO)
攻撃なし、犠牲者なし、化学兵器なし:ドゥマの証人たちがハーグのOPCWブリーフィングで語る
2018年4月26日 RT(ロシア国営TV)
https://www.rt.com/news/425240-opcw-russia-syria-douma-witnesses/
【要約】
・ドゥーマから招聘された目撃者達は「化学兵器のビデオはホワイトヘルメッツ(人道支援機関)により作られ、米国の対シリア攻撃に利用された」と証言した。
・目撃者のの中には例の有目な映像にも移っていた病院のスタッフや、被害者とされた11歳の子供も含まれる。
・ハッサン少年「いきなり”ガス攻撃だ”と言われ、病院に連れていかれ、水をかけられました」
・非常事態区域の管理責任者「誰も死んでいないし、化学兵器などなかった」
・ドゥマ市内の病院の医師「その日何人かの患者が呼吸困難で搬送されてきたが、空爆による粉塵が理由で、化学兵器などではなかった」
・シリア赤十字の救急隊員「何の圧力もなかったことを約束したうえで証言するが、あの日化学兵器攻撃による患者の搬送は一人もなかった」
・救急部門の医師「今ドゥマに帰ってもなんら問題はない」
・今回招聘された目撃者のうち6人はすでにOCWのインタビューにも答えており、OPCWは「ヒアリングは満足に実施され、これ以上の質問はない」と回答して
いる
・米英仏のミサイル攻撃はOPCWがドゥマに到着し調査を始める直前に起こったのだ
 

 

ブリーフィングの全編はこちら

▼ Live: OPCW Russian delegation holds press briefing in The Hague
https://www.youtube.com/watch?v=nKil4rhDFW8

 


なぜか記事が消えていたが、ロイターの報道もキャッシュで捕捉しました。

 

 

 

▼ Russia presents unharmed Syrians to OPCW, Western envoys condemn 'stunt'
APRIL 26, 2018  Reuters
https://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:DIgmpN0i8zsJ:https://www.reuters.com/article/us-mideast-crisis-syria-
chemicalweapons/russia-presents-unharmed-syrians-at-opcw-western-allies-stay-away-idUSKBN1HX27P+&cd=3&hl=ja&ct=clnk&gl=jp
【要約】
・ロシアとシリアは化学兵器攻撃がなかったと、OPCWの前で言い張るためにドゥマから目撃者を連れてきた
・イギリスはこのブリーフィングをショー的な「馬鹿げたパフォーマンス」として却下し、米仏はブリーフィング自体をボイコットした
・ロシアはこのブリーフィングで、OPCWの化学兵器調査を邪魔しようとしている、と英国の代理人
フランスのOPCW大使は「これらのシリア人は節度を越えている」、「弱いシリアが強いロシアにおもねっているのだろう」と語った
  (このほかはRTで報じたような内容えをだいたいなぞっている)


米英仏とロイターがめっちゃ悔しそうですね。
今回の目撃者達はシリアとロシアが連れてきたということなので、この点にも留意する必要がありますが、まあかなり信憑性は高いですね。
実際に例の映像に映っていた人間の証言ですから。

 

 

▼ OPCW Investigators Reportedly Found "No Evidence" Of Chemical Weapons At Syrian Facilities Bombed By US
Wed, 04/25/201 ZeroHedge
https://www.zerohedge.com/news/2018-04-25/opcw-investigators-found-no-evidence-chemical-weapons-syrian-facilities-bombed-us
 

先日私がお伝えしたとおり、米英仏の攻撃は”ダミー攻撃”だったようです。
欧米のメインストリーム・メディアは「米英仏がシリアの化学兵器製造施設を攻撃した」と報道していましたが、嘘だったようです。
そりゃそうですよね。
仮に化学兵器製造施設を攻撃したとしたら、化学物質が拡散して周辺住人に死亡者が出るはずなのに、そういった報道はまったくありませんでしたから。

OPCWも昨年の汚名を返上しようとしているのでしょうか、今回はちゃんと調べているようです。


それにしても、上述した数々の重大ニュース、日本では一切報道されませんよね。
いかにわが国に情報統制がしかれていて、我々日本国民が国際情勢から”蚊帳の外”に置かれているかという話ですよね。


とにかく、また悪の枢軸国・米英仏が発狂して侵略行為に走らないことを願います。



以上、中東情勢報告でした。


ご覧いただきありがとうございました。

cargo




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