https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-04-14/P75JI96S972P01
14日未明にダマスカス上空を飛行するミサイル


先日のシリアの化学兵器攻撃に関して、米英仏がなんの証拠もなく「シリア政府犯行説」を唱え、ミサイル攻撃してしまいました。
 

▼ 共産党・志位和夫委員長「国連憲章と国際法を踏みにじる行為」
産経 2018.4.14 14:55 
https://www.sankei.com/politics/news/180414/plt1804140013-n1.html
「国際社会による事実の確認もなく国連の授権もないまま、一方的に軍事攻撃を開始したことは、国連憲章と国際法を踏みにじる行為であり厳しく抗議する」と志位和夫委員長が抗議した。


志位さんの言うとおり、米英仏は国連安保理の承認もないまま、勝手にミサイル攻撃したのですよ!

国際法違反なのですよ!

それにも関わらず、アメポチ安倍捏三は米英仏に手放しで支持を表明しているんです。

 

▼ 安倍首相「米英仏の攻撃決意を日本として支持」 
読売 4/14(土) 13:35
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180414-00050091-yom-pol
安倍首相は14日午後、米英仏3か国によるシリアのアサド政権への攻撃について、「化学兵器の使用は非人道的であり、断じて許すことはできない。化学兵器の拡散と使用は絶対に許さないとの米国、英国、フランスの決意を日本政府として支持する」と表明した。


バカかこいつは、という話です。

証拠もないのにイラクを侵略、100万人も殺してIS(イスラム国)を生んだ愚行をまた繰り返すというのでしょうか。


シリアではこれまでに50万人以上が殺され、1000万人以上が難民となっています。


https://previews.123rf.com/images/dbajurin/dbajurin0912/dbajurin091200175/6052441-panorama-detail-with-mosque-in-aleppo-syria.jpg

https://unusualtraveler.com/wp-content/uploads/2017/10/PA070221-2.jpg

http://c8.alamy.com/comp/B36D11/hamidiyya-souk-in-the-old-city-in-damascus-syria-B36D11.jpg

https://i.pinimg.com/564x/a0/8d/4e/a08d4e9532af28e1cbe38159464e0e31.jpg


内戦後


https://cdn.cnn.com/cnnnext/dam/assets/150522151129-30-syria-timeline-restricted-super-169.jpg

https://img.thedailybeast.com/image/upload/c_crop,d_placeholder_euli9k,h_1802,w_3205,x_0,y_0/dpr_2.0/c_limit,w_740/fl_lossy,q_auto/v1501670723/syria-casualties_yidxb8

https://albawabacdn-albawabamiddleea.netdna-ssl.com/sites/default/files/imagecache/article_headline_node_big//sites/default/files/im/Syria_Babies.jpg

http://www.assabah.com.tn/sites/www.assabah.com.tn/files/styles/620px_wide/public/main/articles/%D8%A7%D9%84%D8%B3%D9%88%D8%B1%D9%8A.jpg

http://i.dailymail.co.uk/i/pix/2015/12/23/10/2F94C64F00000578-3371675-image-a-23_1450865303684.jpg

https://static01.nyt.com/images/2016/09/19/world/19int-syria-1/19int-syria-1-superJumbo.jpg



そんなわけで、シリア内戦における化学兵器攻撃について、ちょっとおさらいします。

今回の化学兵器攻撃を含め、シリア政府の犯行と疑われた大きな事件は三回ありましたので、時系列にそって私なりに解説させてもらいます。

まずは13年の事件から。

▼ シリア政府は本当に化学兵器を使ったのか
NEWSWEEK  2013年9月5日(木)13時52分 https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2013/09/post-3035.php
【抜粋】
誰が化学兵器を使っているかについては、国連内でも意見が割れている。
今年5月、シリア問題に関する国連調査委員会のカーラ・デルポンテ調査官は、「化学兵器のサリンガスを使っているのは反体制派だ」と指摘して、反体制派を支援するアメリカなどから批判された。


13年の化学兵器攻撃はおおかた「反政府軍(FSA、ヌスラなど)が使用した」という見方が強い。

このときはオバマが「レッドライン超えたらやったるで!」と息巻いていたが、反政府軍の自演がバレて意気消沈し、事なきを得ました。

人権擁護団体のヒューマンライツナウも以下のように声明を発している。

【声明】シリアにおける化学兵器使用の即時停止、真相の速やかな解明を求めるとともに、米国等が進めようとしている軍事介入に懸念を表明する。
国境を越えて、人権を守る国際人権NGO ヒューマンライツ・ナウ 2013/08/29
http://hrn.or.jp/activity/1929/
【抜粋】
8月21日の事態を受けて、米国、英国、フランスは、シリア現政権が化学兵器を使用したと断定し、近いうちに軍事行動に踏み切る方向で準備していると報道されている。
しかしながら、国連安全保障理事会を完全に無視し、その承認を得ることなく独断で軍事行動に出ることには深刻な憂慮を表明せざるを得ない。いうまでもなく国連憲章は、安保理決議の承認を得ない武力行使を原則として違法としている。事態の深刻さを考慮しても、国際社会のコンセンサスを得ることなく、国際法違反の武力行使を行うことは容認できない。
また、国連調査団による調査の結果を待つことなく、現政権が化学兵器を使用したと断定して、軍事行動に踏み切ることはあまりにも拙速である。米国、英国、フランスは、現政権が化学兵器を使用したとの証拠を国際社会に開かれた形で示しておらず、これでは、透明性の確保された検証が国際社会全体として行うことも不可能である。国連調査団の調査プロセスを無視し、国際的なコンセンサスのないまま、軍事行動の踏み切ることは許されない。


そして昨年17年。

このときもアホのトランプが調査結果も待たずに、ミサイルをぶっ放した。

 

▼  アサド政権軍、化学兵器使用=国連シリア調査委断定  
AFP / 阿修羅  2017 年 9 月 07 日
http://www.asyura2.com/17/warb20/msg/896.html
【9月7日 時事通信社】国連人権理事会が設置したシリア内戦に関する独立調査委員会は6日、アサド政権軍が市民に対し化学兵器を何度も使用したと初めて結論付ける報告書を発表した。

 化学兵器禁止機関(OPCW)は、シリア北西部イドリブ県での4月の空爆でサリンが使われたことを確認していたが、使用者の特定には至っていなかった。
アサド政権は化学兵器の使用を一貫して否定している。

 調査委は被害者らからの聞き取りや現場の写真などを基に判断した。ロイター通信によると、ピニェイロ委員長は6日、ジュネーブで記者会見し「現場に入れないからといって、責任者を特定できないということにはならない」と強調した。
【詳細 参考】
▼ またシリアで化学兵器が使われ、化学兵器を廃棄済みのシリア政府を西側は批判する合唱を始めた
桜井ジャーナル 2017.04.06
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201704050000/

ノーベル平和賞を受賞した化学兵器禁止機関(OPCW)が、現地に赴くことなく「アサド・シリアが犯人」と断定した。

こんなことってあるのでしょうか?

口だけ番長のOPCWの適当な調査だけで「シリア政府の犯行」とされてしまったのです。

その後、ロシアやシリアが異議を唱えますが、結局現在まで犯人の特定には至っていません。


そして、今回。

▼ 理屈に合わないシリアの化学兵器話が宣伝される中、疑問を投げかけたFOXニュースのキャスター
桜井ジャーナル 2018.04.11
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201804110000
 ドナルド・トランプ米大統領がシリアから軍隊を撤退させると表明した直後、そのシリアで化学兵器が使用されたという話が流された。トランプ大統領の表明はシリア政府にとって朗報だが、シリア政府による化学兵器使用の話はその撤退計画を御破算にした。奇妙な話だが、そもそも東グータをほぼ制圧した政府軍が化学兵器を使う理由がない。これだけでも化学兵器話が胡散臭いことは明白だが、アメリカをはじめ西側の有力メディアは奇妙な化学兵器話を受け入れている。ところがFOXニュースの​タッカー・カールソンは番組の中で化学兵器話の奇妙さを指摘​した。
 非論理的な化学兵器話の発信源はアル・カイダ系武装集団と一心同体の白いヘルメットとアル・カイダ系武装集団と連携しているジャイシュ・アル・イスラムだということは本ブログでも指摘した。ジャイシュ・アル・イスラムもアル・カイダ系武装集団やそこから派生したダーイッシュ(IS、ISIS、ISILとも表記)と同じように残虐だ。こうした集団の情報を否定する赤新月社(イスラム諸国における赤十字)の証言を西側の有力メディアは無視する。そうした中でカールソンは例外的な存在だと言えるだろう。支配層の内部でも現在の流れに危機感を抱いている人がいるのかもしれない。


トランプがシリアから撤退すると発した直後「シリア政府が化学兵器攻撃」との報道があった。
東グータは既に制圧寸前であり化学兵器を使う必要などない。
そして、これまでにロシアは反政府軍が化学兵器を使う恐れありと再三警告し、化学兵器工場も発見していたとのことです。

 

▼ "There Wasn't A Single Corpse": Russia Claims 'White Helmets' Staged Syria Chemical Attack
Zerohedge Thu, 04/12/2018 - 04:44
https://www.zerohedge.com/news/2018-04-11/there-wasnt-single-corpse-russia-claims-white-helmets-staged-syria-chemical-attack
【要約】
ロシアが「シリアで化学兵器攻撃したのはホワイトヘルメッツ(欧米の支援する人道組織)だ」とした。
これまでにホワイトヘルメッツはUSAIDからの資金提供、アルカイダとの繋がりが指摘されている。


今回の化学兵器攻撃も、「シリア政府の犯行」と断定するには、状況が非常に不可解なのです。

そしてロシアや多くのオルタナ派が犯人だと疑うホワイトヘルメッツ。
彼らには悪名高きUSAIDやジョージ・ソロスが資金援助し、英国の諜報機関MI6やアルカイダとの関係があることも発覚しています。

しかしホワイトヘルメッツ=アルカイダだと断定し、悪人であると譜断じてしまうのはいささか早計でしょう。

【参考】
▼ White Helmetsの有名な少女救出写真は、逆にオルタナ派の捏造?
cargo official
https://ameblo.jp/cargoofficial/entry-12239048042.html

ホワイトヘルメッツは少なくとも救助活動を行っており、ゼロサム論で決め付けることは危険だということです。


さて、本日TVをチラ見していたら、池上さんが珍しくロシアとシリアを擁護していました(笑)

シリア政府が化学兵器を使った証拠も、安保理決議もなく米英仏がミサイル攻撃したと、ちゃんと事実を伝えたのです。

これは大変珍しいことですよ。

よっぽどありえないならず者的行為だったということなのでしょう。


今回の攻撃を受けて、トランプ政権も声明を発表しました。

▼ 米英仏がシリアにミサイル攻撃、化学兵器関連施設に限定
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-04-14/P75JI96S972P01
ブルームバーグ 2018年4月14日 10:53 JS
【抜粋】
トランプ大統領 : ミサイル攻撃の対象はシリアの化学兵器関連施設に絞られた。アサド政権が化学兵器使用停止するまで継続する用意
マティス国防長官 : われわれは現在、追加的な攻撃を計画していない」とも発言

これは大戦争にはならない可能性が高い。

実は私は、今回の米英仏のミサイル攻撃も、17年のミサイル攻撃も、ダミー攻撃である可能性もあるのではないかと睨んでいます。

トランプはCIA(国務省)やFBI、ディープステイツ(戦争屋)に敵対し、国防省や軍との関係は良好であるとの見立てがあり、彼ら戦争屋をはじめとする支配層に対する免罪符、つまり「支配層さん、攻撃したったで」というポーズだったという可能性もあるのです。
(イスラエルや金融資本とも仲良いのでわけのわからない部分はありますが)

17年のミサイルも、着弾したシリアの空軍基地に残されたミサイルの残骸からは弾頭が抜かれていて、中身が空っぽだったことを示すビデオも存在します。
(その肝心なビデオを見つけられません...。発見したら追記します)


そんなわけで、例えダミー攻撃であったとしても、国連安保理決議もないままに、そして化学兵器攻撃が誰の犯行かもわからないままにミサイル攻撃をした悪の枢軸・米英仏の非民主主義的行為を糾弾しなければければなりません。

そしてそんな米英仏にポチのように尻尾を振ってついていく反日売国奴安倍捏三は、さっさとゴミ箱にポイしましょう。



本日はここまで。

ご覧いただきありがとうございました。


cargo