某掲示板でちょっと話題になっていて、思い出したのだが、8月の民進党党首選の時に枝野さんはこんなことを言っていた。
 

▼ 「風」を失った民進党 枝野幸男が描く復活への「リアルな」道筋
2017/08/22 
https://www.buzzfeed.com/jp/satoruishido/yukio-edano?utm_term=.lc5rB86o5#.hdNW9d8BZ

【前略】
 枝野さんの脱・緊縮財政宣言

「リアリズム」は経済政策でも貫く、と明言した。

《私は緊縮財政論者だと批判されています。しかし、ここで明言します。現状の私は緊縮財政論者ではないし、いまの日本の状況で緊縮はありえません。

いまの安倍政権が取り組んでいる金融緩和を、政権交代で打ち切ることは不可能です。私が首相になっても継続します。金融政策は時々の状況で判断するもの。「べき論」だけでは進められない。》

脱緊縮派宣言である。無駄は削りつつ、しっかり財政出動をする。ただ、自民党とは、お金の使い道が違うのだと強調する。

看護師、介護職員、保育士など、低賃金で潜在需要がある、公的な仕事があります。その賃金底上げのために、財政出動をします

これは景気対策なんです
正しい理念だからということもありますが、景気対策だからやるんです。》

 失われた「風」を求めてーーでいいのか?

枝野さん自身の政策が明確なのはわかった。

大きな問題では、原発政策を進める自民党に対し、脱原発を訴える。安倍政権の改憲に対し、立憲主義に基づく憲法論議を求め、アベノミクスの金融緩和路線を継続した上で、財政出動の投資先で違いを作っていく

【後略】

 


改めてですが、すごいぞえだのん。

社会福祉分野に財政出動する」と言っているのです。
同時に「脱緊縮財政」を掲げているので、財源は税金ではなく国債で間違いないでしょう。
しかも先日、立民党はすでに「消費税増税凍結」を掲げているので、財源を税金にするという論理はより成り立たなくなる。

僕が知る限り「国債を用いて社会福祉分野に財政出動を」と言った政治家は、この枝野さんと山本太郎議員、亀井静香さん(昨日引退宣言してしまいました...(ノω・、) )しかいません。

日本の左翼はまだまだ「反リフレ」や「緊縮財政」に凝り固まってしまっていて、「無駄を削減!」とか言っています。
欧州の左翼政党はほぼ例外なく「国債を用いて社会福祉分野に財政出動を」派なのにです。

こんなことでは安倍や小池らネオリベ連合には勝てません。

「無駄の削減」自体はあまり意味がありませんよ。
無駄を削減するということは、すなわちGDPの削減です。
世の中に廻るお金を削減して、国債の返済に充ててどうするんですか?

政府支出を削減したら国民の消費はより減少します。
お金を中央銀行に返した時点で、そのお金は世の中から消滅するのですよ?

そして国債は借金ではありません
永遠に借り換えでき、実質的に返す必要のないもを借金と呼びますか?


そういうわけで、これはぜひ立憲民主党の公約に反映させるべきですね。

欲を言うなら医療保険や教育費などにも財出すると掲げるべきです。

枝野さんも言っていますが、これは「景気対策」なのです。

貧困対策のために、中産階級以上の世帯からなにか分配のためにお金をぶん取るという話でもありません。
中央銀行を保有する国家が国債をどんなに発行したって、マスコミの言うような「将来世代の負担」になんかなりません。

どうしてもプライマリーバランスを均衡させたいなら、財政出動によって政府支出乗数効果が現れ景気浮揚したその後に、増税して国債を返済すればよろしい。


というわけで、もし立憲民主党が「国債を用いて社会福祉分野に財政出動する」と公約に掲げたのなら、僕は手放しで彼らを応援します。

そしてもう一度最後に声を大にして言いたいのですが、「左翼はマル経にハマりすぎず、緊縮財政を脱しろ!」です。



本日はここまで。

最後までご覧いただきありがとうございました。

また次回。

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