私は、キャリア教育にも携わり、中学校や高等学校を訪問する機会があります。
高等学校の就職ガイダンスの様子は、以前ブログでご紹介しました。
■自分の才能って、なかなか自分では気付けない。だから他人の力が必要。
今回は、中学校のキャリア教育の様子です。
中学校の場合、2年生で実施される『職場体験学習』がキャリア教育の主になります。
そのため、職場体験学習前になると『仕事とはなにか』『働くことの意味とは』『社会人の基本』といったテーマで、講演依頼を頂くことがあります。
講演前の打ち合わせで学校を訪問するとき、よく先生から言われることが「生徒が『ユーチューバーになりたい』と言って困っている」です。
先生がおっしゃるには「ユーチューバーなんて言っていないで、もっと真剣に将来を考えて欲しい」とのこと。
私個人的には、多くの中学生が憧れている「プロ野球選手になりたい」とか「バレリーナになりたい」よりも、ユーチューバーの方が実現性が高いと考えています・・・
でも、それは先生には言えません。
そこで、ユーチューバーになりたい気持ちをどのように職業意識に結ぶつけていくか。
講師の見せ所ですね。
物事のとらえ方や判断基準を自分主体に考えることを【自分軸】。
それを、相手(他人)主体に考えることを【相手軸】といいます。
ユーチューバーになるためには、たくさん動画を視聴してもらう必要があります。
そのためには、視聴者が見て「楽しい」とか「おもしろい」と思われることが重要。
自分が楽しくて、おもしろいと思って動画を投稿しても、視聴者につまらないと思われてしまえば再生回数は伸びない。
だから、自分主体(自分軸)ではなく、相手主体(相手軸)で物事をとらえたり判断出来る必要がある。
そのため、本当にユーチューバーになりたければ、相手が何を思い、何を考え、何を望んでいるのか。
『相手の立場に立つことが大切』と、講座で生徒さんに説明します。
この説明を、ただ講義だけでは、生徒さんは飽きてしまいますから、ここにワークやグループ・ディスカッションを織り交ぜながら行っています。
後日、生徒さんの感想文を読ませて頂いたり、先生のコメントをうかがうと、とてもわかりやすいと好評です。
私は、職場とはステージ(舞台)であり、働くとはこのステージ(舞台)で自分を表現することと、考えています。
そのため、キャリアコンサルタントの役割とは、舞台の照明係です。
私のキャリアコンサルタント観も、以前のブログでご紹介しました。
■キャリアコンサルタントの役割とは
だから、みんな一人ひとりの才能・個性・魅力を発揮して、やりがいと使命感を持って仕事に臨んでほしいと願っています。
「仕事って楽しい」
「働くことっておもしろい」
そう思える人を1人でも増やしていくことが、私の『やりがい』と『使命』です。
自分軸と相手軸については、別の記事があります。
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