私は、キャリア教育にもたずさわり、中学校や高等学校を訪問する機会があります。

 

その様子は、別の記事があります。

 

■「自分軸と相手軸(他人軸)」 私が中学校のキャリア教育で伝えていること

 

そこでは、いつも自分軸と相手軸の説明をしています。

 

自分軸と相手軸。

 

自分の視点で、物事を見たり聞いたり考えることを【自分軸】といいます。

 

それに対して、相手視点で物事を見たり聞いたり考えることを【相手軸】といいます。

 

そして、仕事には相手軸が重要になります。

 

 

「働く」の語源は、「傍(端)を楽にする」と、いわれています。

 

 

傍とは、身近とか周囲という意味があります。

 

そのため、働くとは身近な人や周囲にいる人が楽になるように行動することとなります。

 

身近な人や周囲の人が楽になることが大切ですから、身近な人や周囲の人の立場にたち、その人達の視点で、物事を見たり聞いたり考えたりすることが必然になります。

 

それが、相手軸です。

 

実際に、仕事の現場でも「お客様の立場になって考える」とか「顧客志向」といわれています。

 

 

 

ただ、常に相手軸で考えていると、相手の希望や欲求が判断基準になってしまうため、今度は自分の欲求や願望がわからなくなってしまうことがあります。

 

 

自分のやりたいことや求めるものがあいまいになり、相手が喜ぶことや相手の期待に応えることが自分の目標になってしまうからです。

 

特に職場では、上司の評価が気になり『常に上司からどう思われているか』とか、『どうしたら上司の評価や印象が良くなるか」、ばかり考えて行動してしまいがちです。

 

昨年、【忖度】(そんたく)という言葉がマスコミで多く取り上げられましたが、これなど究極の相手軸といえるでしょう。

 

相手軸が無いと、お客様に支持してもらえません。

 

しかし、常に相手軸だと、自分の本心がわからなくなってしまう。

 

そのため、私は【自分軸】と【相手軸】を振り子のようなものと考えて、状況に応じてバランスを取れば良いと思います。

 

自分軸だけでも、相手軸だけでも、うまくいきません。

 

今のあなたは、自分軸ですか、それとも相手軸ですか。

 

今の自分はどちらなのか、それを自分で気付くことが大切です。

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