「PDCA研修」を実施すると、
毎回こんな感想をいただく。
先日の参加者は、
30〜50代の中堅社員10名ほど。
もちろんPDCAは知っているし、
日頃からやっていると皆さん言う。
けれど、毎日PDCAを回している人は
あまりいない。
少なくとも研修に参加する人の中には。
そもそも、PDCAが「いつ」「なにを」することか
具体的に言える人がほぼいない。
「計画」「実行」「検証」「改善」と
言葉の意味を並べて「知ってます」と。
そりゃそうだ。私も以前はそうだった。
PDCAという型があることは教わるけど、
具体的なPDCAを回し方など教わったことはなかった。
参加者に共通することは、
1番のキモである【P】がふわっとしていること。
例えば、
報告書作成(2〜3日) 〆切7/1
という具合。
これで、何が検証できるかというと、
・期限内に達成。以上。
・期限内に仕上がらす。次回は4日で予定組む。
というところだろうか。
これでは、
「PDCAなんてやってもやらなくても
変わらない」
ということになるだろう。
研修内で【計画作成】のワークをやっていただくと、
「こんなに準備することあったんだ」
「時間の見積もり全然できてなかった」
「今までのは計画じゃない…」
「これなら振り返りで気づくことたくさん出る」
今回だけでなく、毎回こんな感想が出る。
同時にこう質問される。
「毎日PDCA回すってどうやるんですか?」
プロジェクトや企画単位でPDCAを回すことはあっても、
毎日のルーティンでPDCAを回すイメージが湧かない
ということのよう。
これも毎回の質問なので、
私は自分のPDCAノートを見せることにしている。
岡村拓郎さんが「PDCAノート」を出された時に、
「PDCAの見える化」という言葉に惹かれて続けているノート。
見た参加者は、
「なるほど日々の記録からナレッジが生まれるのか」
「やっぱりちゃんと書いておかないと忘れますね」
「PがあるからCがあるということがよく分かった」
などとコメントしてくださる。
毎日書いていると、
研修の作成や登壇準備はもちろん経理作業の日でも
「C気づき」や「A改善行動」はポロポロっと出てくる
ものだと実感している。
もっと皆んなが気軽に毎日PDCAを回して
結果の出せる人になっていったらいいと願い、
また登壇する。