こんにちは
キャリアドクターの野津卓也です。
最近、政府が「70歳雇用を会社に義務づけ、公的年金の支給を70歳からにする」とか、「75歳からの受給を選択できるようにする」などの動きがあるようです。
少子高齢化で社会保障における財政赤字が膨らんでおり、公的年金支給を送らせるため、政府も会社に無理強いをしようとしているようですね。
70歳雇用を会社に義務づけても、能力的にも体力的にも個人差がある高齢社員に、果たしてどのような仕事があるのでしょうか。また、会社はその人件費をどこから捻出するのでしょうか。
産業構造がどんどん変化していく時代に、多くの高齢社員を継続雇用できる体力を持つ会社が、どのくらいあるのか疑問です。
会社にそんなお金があるなら、次代を担う若い社員を採用する方が理にかなっていると思うのは私だけでしょうか。
会社の雇用や公的年金支給時期の延長などは、私たちの人生やライフキャリアに繋がる重要なことなので、会社や政府がやろうとしていることの定点観測は必須です。
私も40歳の頃(今から約20年前)に新聞で「我が国は少子高齢化が進み、社会保障の財政赤字額が増大しつつある」との小さな記事を読んで衝撃を受けました。
当時の私も多くの人と同じように、定年後は公的年金で生活ができると思い込んでいたからです。
その後、同様の記事を定点的にスクラップしたり、今まで読みもしなかった労働白書などを読み情報を収集し、「自分の親の時代とは違って、定年後に公的年金に頼る生活は危険である」と危機感を持ちました。
定年後に生活に困らないように金融資産を形成することはもちろん重要ですが、寿命が長くなっていくことを考えると定年後はその預貯金を切り崩すのではなく、「定年後も仕事を続けて収入を得ることが極めて重要である」と確信しました。
これは「キャリアの目標(ビジョン)を定年までから、定年後にシフトする」ということで、キャリアの視点を変えるということです。
定年までのキャリアビジョンとは、今いる組織や会社で目指すポジションに必要なスキルや経験を積んで、望む収入を得るなどが中心でしたが、
定年後のキャリアビジョンは、「定年後は組織や会社に頼らず、人や社会に役に立ち収入を得られるように、自分の価値をどのように構築するか」ということになります。
今までのキャリアを見直し、定年後のキャリアビジョンをしっかりと策定することです。
そして、定年後も人や社会と価値交換できる専門知識・技能(資格)・経験などを戦略的、且つ計画的に習得していくことが重要です。
このキャリアビジョンのシフトを怠ったり遅れたりすると、定年後は「キャリア難民」になる危険性が高くなるのでタイミングを逸しないようにしましょう。
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