「キャリアの免疫力」が高い人と低い人の特長とは | Career Doctor野津卓也の「賢者のキャリア」

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《自分らしさ》を活かして、社会に価値を提供し続けられる「ライフキャリア構築」のヒントを紹介しています

こんにちは、キャリアドクターの野津卓也です。

私が俳優として所属している劇団の稽古が、11月本公演に
向けて、どんどん本格化してきました。

今回は音楽劇として要所に歌や演奏があり、私が台詞が
ない場面でもギターを弾くことが多く、劇中に披露する
オリジナルの曲も作詞作曲して演奏しています。

また、別の劇団から来年2月本公演に出演のオファーがあり、
小説の執筆だけではなく、演劇も面白くなってきました。

今回は「キャリアの免疫力」について考えたいと思います。

免疫力というのは、疫病(病気)を免れる)ことです。
つまり、体内に入ったウイルスや細菌、異物などから
自分自身の体を守る力のことをいいます。


この免疫力が弱まると、身体の抵抗力が弱くなり、
病気を発症してしまう危険性が高くなります。

キャリアにおいても、実はこの免疫力が重要です。

キャリアの免疫力が弱くなると、企業や社会と
価値を交換出来ない「キャリア貧乏」、「キャリア難民」に
なってしまう危険性が強くなってしまうからです。


キャリアの免疫力とは、どのようなものなのでしょうか。

それは、「どの時代においても、自分らしさを活かして
社会と価値の交換ができるキャリア」のことです。


キャリアの免疫力が高い人と弱い人の特長を、
いくつか紹介してみましょう。

① 企業都合のキャリアではなく、社会に通用する
  キャリアを構築している


企業から与えられる仕事をこなすキャリアは、
「企業都合のキャリア」です。

企業に勤めている人の大半が「企業都合のキャリア」
になっています。

このキャリアは、企業の環境に大きく左右されます
ので注意が必要です。

もし、成熟産業や衰退産業の企業ならば、その企業の
業績が不振になれば、そのキャリアも使い物に
ならなくなり、挙げ句の果てはリストラになる
免疫力が弱いキャリアです。

また、免疫力が低い人ほど、属している企業にしがみつく
傾向が強いので、転職の機会を逸します。


たとえ、転職しても短絡的で近視眼的な転職を繰り返す
ケースが多くなります。

キャリアの免疫力が高い人は、企業都合のキャリアではなく、
企業の先の「社会に通用するキャリア」を構築しています。


常に社会変化を敏感に察知しながら、長期的な視点で社会と
価値を交換出来るポータブルスキルを磨きながらキャリアを
構築しているのです。

免疫力が高い人にとって企業に属するとは、「社会と価値交換」
するための手段だと考えています。


なので、属している企業の社会性が低くなった場合は、
より高く社会性が発揮できる企業へと躊躇なく転職するか、
自身で起業するケースもあります。

それは、「視点が企業内ではなく、自身が社会に果たすべき
明確なミッション」を持っているからです。


② 他人の価値観ではなく、自分自身の価値観で意思決定し、
  行動している


キャリアの免疫力が弱い人は、多くの情報に翻弄されて、
他人の価値観に迎合したキャリアになっています。


人材会社の人気企業ランキングや、他人の意見を鵜呑み
にしてしまう、または流行の資格取得などにすぐ飛びつく
人も、この傾向が強い人です。

免疫力が高いキャリアを構築している人は、「自分らしさ
=アイデンティティ」を持っています。


これは、他者に迎合しない「自分は自分であり、
自分を愛し、確固たる自分の価値観や行動に自信を
持って取組んでいる人」です。

なので、何が本質かをしっかりと見極めて、社会通念や
他人の価値観にけっして踊らされずに、自分が進むべき
方向(ライフキャリアビジョン)を向いて行動しています。

③ たとえうまくいかなくとも、または突発な
転機が起こっても、 慌てずに大らかに対応している


キャリアの免疫力が低い人は、リストラなど
突発的な転機が起こると 慌てて対処療法で対応します。


例えば、リストラされたらすぐに次の仕事を探します。
目先の転職は、大抵うまくいかず同じ繰り返しをします。

しかし、キャリアの免疫力が高い人は、リスクを負いながら
進むべきビジョンに向かって歩んでいくので、うまくいかない
こともあってもけっして動じません。


しかし、そのような場面になっても、「なぜそのような
事態が起こったのか」を冷静に判断し、その要因や真因を
考えます。

そして、慌てずに長期的な視点で大らかに本質的な行動を
します。

④ 仕事だけではなく、余暇・プライベートや家族との
  バランスをとっている


免疫力が高いキャリアを構築している人は、「キャリアを
成長させるためには、人生の質こそが重要である」と
考えています。


なので、仕事中心とか、自己犠牲を払うような働き方
ではなく、余暇やプライベート、そして家族との時間を
大切にします。

家事や子育ても分担し、パートナーや子供のキャリア構築
にも積極的に協力します。

余暇やプラーベトの充実が人間的な幅を拡げ、自身の魅力
や成熟につながり、キャリアにも良い影響をもたらすことを
知っています。

そして、もしキャリアで困難なことが起こったとしても、
何よりも支えなってくれるのは家族であることを知って
いるからです。

以上のように、企業内という小さな視点ではく、社会での役割
を果たすという大きな視点を持っていること。

キャリアの妨げとなる様々な情報や他人や
時代遅れの価値観に翻弄されずに自身の価値観で
行動すること。

また、たとえ突発な転機が訪れても慌てずに長期的な
視点で本質的な対応できること。

そして、自分や家族との時間を大切にすることで、家族など
自分を理解してくれている仲間がいることなどが、
「免疫性の高いキャリアを持つ人」の特長です。


あなたのキャリアの免疫力はいかがですか?


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