大阪府で「若者の雇用創出を目指す事業」に携わっているNPO法人「トイボックス」と
「スマイルスタイル」が考案し、大阪府でもポスターなどで積極的にレイブルを使うとのこと。
なぜレイブルという言葉を考えたかと言うと、欧米では既に使用されている言葉だそうで、
頑張っている無業の若者をこう呼んでいるみたいですね。
一般的に働かず学校へも行かない若者をニートと呼んでいますが、今ニートと呼ばれている人
の中にも、「働こうと思って動いているが結果が出ない」「何もしないで怠けていると勘違いされて
いてつらい」という声があり、ニートと区別することでレイブルの人たちのやる気を出させようと
いうことだそうです。
レイブルとニートの違いとは、



というわけです。
さて問題は、なぜレイブルとニートを分けなければならないのでしょうか

これは思うに、頑張っていてもニートと呼ばれる人を、レイブルという新しい呼称を与えることに
よってニートから分類し、モチベーションを上げさせるという作戦だと思います。
ニートの方にとっては、レイブルという新しい立場?ランク?ができたことで、就職活動を
しなくてはという焦りの気持ちが出てくるかもしれず、ニート減少に一役買えるのかも。
ただ、不安もあります。
私もニートの方の就職支援をしていますが、確かにやる気のあるニートと全く就職する気の
ないニートは混在しています。
しかしながら、サポート側がレイブルとニートに分類することで、レイブルがどうしても優先と
なり、ニート切り捨てという方向になってしまわないかという懸念があります。
そもそも、無業無学の若者に「ニート」という耳に優しい言葉を与えたために、人前で堂々と
「私はニートやってます!」なんていう人が増えてしまったという現実があります。
またまたレイブルという呼称を与えることで、自称レイブルが増えるだけの結果に終わっては
仕方がありません。
「レイブルやってます!」と胸張って言えるような状況にはしたくありませんよね。
大切なことは、レイブルやニートといった呼称をどうのこうのということではなく、
無業の若者を何とか仕事の場へ連れて行き、働いてもらおうという積極的な政策や
仕組みづくりが急務ではないかと私は思います。
レイブル = レイトブルーマー
勝手に遅咲きだと決めつけられても困りますよね・・・・。