毎日、就活生の履歴書添削をしています。
皆さん、履歴書の志望動機や自己PR欄で悩んでいます。
本当に何回も書いては消し、悩んではやり直しの繰り返しです。
でもね、プロ面接官の私が面接する時には、皆さんが気合入れて書いてくれたほどは
丁寧に見ていないんですよ・・・。
添削を頼まれて悩んでいる就活生を前にすると、アドバイザーの視点でしっかりと教えています。
でも、私が本当に伝えたいのは、「履歴書書くのに時間をかけても無駄ですよ!」なのです。
採用側にとって、履歴書とは志望者を分類する資料に過ぎず、履歴書だけで選考はしません。
確かに、履歴書を送付して書類選考
通過なら面接日時乃連絡あり、不合格なら連絡なし
という場合もしばしばあります。
ただ、面接のプロとしては、履歴書だけで落とすのは乱暴であり、良い人材を見逃していると
思うのです。
だからこそ、履歴書で落としている場合はごく簡単な理由で振り分けられるようにしているはず。
「男性(女性はNG)」 「40歳以上は落とす」 「転職歴多いのはダメ」・・・・・・。
男女別採用や年齢制限が原則できなくなっている今、表向きは全てウエルカムだけど、
実はいくつか条件がある場合に書類選考をするケースが多々あります。
私がプロ面接官として面接する場合は、面接時に初めてその履歴書を見るのがほとんどです。
そうなると事前に情報をインプットする事も出来ず、履歴書を見ながら面接も並行して
進めていくと言うことになります。
その場合、履歴書に書かれている内容で優劣をつけるのではなく、履歴書の内容から
ネタを拾って面接の質問にするというやり方ですね。
「志望動機には○○と書かれていますが、具体的にはどういうことですか?」
「野球をがんばってきたとのことですが、そこで学んだことは何ですか?」
「ご自分の長所の中で、当社の業務につながるのはどんなところですか?」 等々。
書いている内容が立派だから合格というわけではないのが真実です。
なぜなら、事前に書いてくるのは、十分に時間と手間とよきアドバイスがあれば、
その本人のスキルが低くてもできるからです。
ただ、面接では自分一人しかいない一発勝負。
履歴書の内容ほどはうまくいかないのが普通です。
だからこそ、履歴書に時間をかけ過ぎるくらいなら、面接練習をした方が内定取れます。
ただ、履歴書で相手を判断する時に、ビジネスマンとしての頭脳がどうかという点は
私も見ています。
具体的には、
■ 丁寧な字で読みやすいのが良い 乱暴だったり、達筆過ぎて読めないのもNG
■ 誤字・脱字が多いとダメ 漢字や文章の間違いに気付かないのは仕事も適当。
■ 字数が少ないとNG 欄が3行あるのに1行しか書いていないとか、
単語で終わっているとかは減点対象。 意欲に疑問。
■ 写真が汚い。貼り方がおかしい 出来の悪い写真や折れた写真、曲がって貼って
ある写真など。丁寧さに欠けると判断。
■ 角が折れている、汚れている これも丁寧さ、緻密さ、意欲を見られています。
といった感じで、見ての通り 書いてある内容では無く 書き方や見た目の問題なのです。
何度も書き直して時間をかけたりすることなく、できるだけサクサクっといきましょう!