以前から面接をしていてずっと悩んでいる事があります。
それは、「体臭」や「口臭」といった事です。
そういった病気で悩んでいる方にはつらい話だと思いますが、面接をしていると
しばしばそういった「臭い」が気になる方と遭遇します。
先日も、サポートした方の口臭がきつく、話をしていてもそちらの方が気になったのです。
私が手掛けた面接でも、外回りの営業とか販売・外食産業など、多くの方と触れ合う
職種がありますが、こういったお仕事の場合に相手に不快感を与えないという点で
「体臭」や「口臭」には気を付けなければいけません。
採用する側としては、面接していて臭ってしまうレベルだと、いくら面接の内容が良くても
採用しづらいのが本音です。
実際にクライアントからは「体臭や口臭のキツイ方は申し訳ないけれど落として下さい」
といった指示が出たこともあります。
この落とされた理由を公表すると問題ですが、実際は本人に本当の理由を知らされる
事も無く、「今回はご縁が無かったと言う事で・・・・。」となります。
日本人は比較的体臭が少ないという話も有りますが、それでも「わきが」と言われる
体臭の方には時々お会いしたことがあります。
原因もわかっており、今では手術等でわきがも治るそうですが、いつも思うのは
「本人は臭わないのだろうか？」ということです。
そこにいる全ての方が気付いているのに、本人は何ともない様子。
それはずっとそうだから慣れているのか、そういうものだと思っているのか・・・・。
多くの方は脇汗とか、それに伴う臭いには敏感で、だからこそいろいろなデオドラント
商品が売られているのでしょうが、私が出会ったわきがの方には、その臭いを
隠そう・無くそうという様子が見られないのです。
口臭も同じ事が言えます。
そして多くの方がそうであるように、体臭や口臭のきつい相手に対して、そのことを伝えられる
人はほとんどいないのです。
私も言えません・・・・・。
一度、後輩の彼女にわきがの子がいたので、「君は気付いているの？彼女には言ったの？」
と聞いてみようと思ったのですが、やはりどうしても聞けませんでした。
おそらく家族でもなかなか言えなかったりするのだと思います。
ただ、せっかく能力があるのに、そういった臭いが原因で知らない間に落とされていると
したら、企業にとっても本人にとっても悲しいことです。
だからこそ、面接官としての私であれば相手に伝える必要も義務もないのですが、
アドバイザーとしての立場だと悪者になることを覚悟の上で、伝えるべきなのかもしれない
と悩んだりしてきたのです。
本当に仲の良い友人か、やはり家族でないと伝えられないことなのでしょうか。
もし皆さんの身近にこのような方がいらっしゃったらどうしますか？
個性として片づけられるほど、採用側には余裕があるとは思えないのです。
だからこそ、対策はしなければいけないのではと思って悩んだりします。
今ここで結論は出ませんが、もし自分で気付いている方がいらっしゃったら、
そういった体臭や口臭を少なくする努力はした方がチャンスが増えると思います。
なかなかお伝えしづらいテーマでしたが、面接官の本音ということであえて
今回はお話させていただきました。