転職の面接で、100%必ず聞かれるのが「転職理由」
なぜ、その仕事を辞めたのか
(辞めようと思ったのか)、そしてなぜこの会社・仕事を選んだのかの理由をとことん突っ込まれます。
元々、転職理由としては大きく分けて2つあります。
1)自己都合 ⇒ 自分から辞めることです
2)会社都合 ⇒ 辞めたくないけど、会社のせいで辞めなきゃいけない
会社都合で
辞めるのは、本人の意志ではないので仕方ありません。
入る会社入る会社がすべてつぶれたら全部「会社都合」ですよね。
特に問題になるのは「自己都合」で辞めた場合です。
「自己都合」の場合も大きく分けると2つ。
「前向きな理由」と「後ろ向きな理由」です。
①今までやってきたことを生かして、もっと大きなことをやりたい
②次のステップのために、今までとは違う仕事をやってみたい
③資格を取ったので、それを生かせる仕事につきたい
こういった理由は「前向き」ですよね。
④人間関係に疲れた
⑤長時間労働&サービス残業に嫌気がさした
⑥社内の雰囲気が悪い
⑦正当に評価されない
⑧給料が安い
⑨会社の将来に不安がある
こういった転職理由は「後ろ向き」という言い方は適切じゃないかもしれませんが、
次を見据えた理由ではなくて、とにかく逃げるための理由です。
会社の業績とか、給料遅延とかダウンなどの業績不安が理由の場合は、「会社都合」になる前
に先に辞めちゃおうということなので、限りなく「会社都合」に近い「自己都合」かもしれません。
それぞれの理由は、いちいち聞けば納得ができるものがほとんどでしょう。
しかし、面接の場においては、あえて言わなくてもいいことがたくさんあるのです。
面接官は「転職相談所」ではありません。
特に面接官として「要注意」マークをつけるケースは、「文句の多い人」なのです。
こちらがうまく乗せていくと、調子に乗りすぎてしゃべりすぎる人も多いものです。
転職理由を突っ込んでいくうちに、強烈な会社批判になっていく人がしばしば見受けられますが、
その理由を突き詰めていくと「うちの会社にもそんなことあるよ。」「それは業界の常識ジャン」
なんてことがたくさんです。
この面接の場で会社批判をするような人は、こちらに入社しても同じことですぐに辞めちゃうん
じゃないかという印象を持ってしまいます。
だって、その理由はこちらにもあったりするわけですからね。
聞く側の心理に立てばわかりやすいと思いますが、それがたとえ辞めた理由の真実だったとしても、
ぜひ前向きな理由に置き換えて欲しいのです。
採用側としては「あっちが嫌でたまたまこちらに来た人」よりも「こちらを狙ってきてくれた人」の
方がかわいいですし、嬉しいですよ。
極論すると、100%良い会社もないし、悪い会社もない。どちらかといえば良いことの方が
たくさんある会社が良い会社だと思うのです。
前向きな気持ちで受けに来てくれた方を「採用したいな!」と思うのは
自然な感情だと思いませんか?
その逆もしかりです。
さて、「会社都合は仕方がない」と最初に言いましたが、2社も3社も
会社都合で転職している
人はボクの中ではあまり評価が高くありません。
なぜなら、
*安易な話に乗っかってしまったケースが多く、腰が軽い
*洞察力や緻密さに欠けるのではないか? ⇒ 業種の将来が見えていない
*会社に対する思いが低いのではないか?
運が悪いと言ってしまえばそれまでですが、その運を引きずっている人を採用するのは少し
勇気がいるものです。
そんな非科学的なことまで考えて採用している担当者は、実は意外に多かったりしますね。
とにかく、前向きな転職理由をもった人は、そうでない人よりも採用される確率は高いのです。