中途採用では「職務経歴書」が「頑張ったこと」のすべて。
どんな会社で、どういうことをしてきたのか。そしてどう業績を残したのかが評価されます。
ところが、新卒の場合は職務経歴がないわけですから
「学生時代に頑張ってきたことはなんですか?」
と聞くことで、面接官はいろいろと潜在能力を引っ張り出そうとするわけです。
「学業」 「アルバイト」 「部活・サークル」 「留学」
これが就活生頑張ったこと4大テーマ。
中には「みんなと同じだから避けたほうが良い」と言う人もいますが、
学生からこれを取ったら何が残るの????
理工系に多いのは、学業と職種のつながり。職種によっては学部どころか
学科まで限定する場合もあるので、「学んできたこと」は重要です。
ただ、ボクのように文系の場合は、学業の内容と言うよりも成績の方が重視されます。
それでは、学業はどれだけ選考において有効かと言うと、「メインになるほどのものではない」のです。
以前は、「頑張ってきたこと」の内容でアドバンテージ=有利になることもありました。
例えば「留学」とかね。
でも、海外へ安く簡単に行ける今では、「留学」したことそのものに対する評価は
それほど高くないのです。
体育会系のキャプテンなども喜んで採用する企業は多かったのですが、今ではそんなことも
あまり聞かなくなりました。
じゃあ、なぜ「頑張ってきたことは何ですか?」と聞くのでしょう?
面接官が聞きたいのは、「やってきた歴史・事実」ではなく、
①なぜそれをしようと思ったのか?
②そのためにどう考え、準備をしたのか?
③そしてどう行動したのか?
④その結果はどうなったのか?
⑤それで何を学んだのか?どう感じたのか?
というようなことを知ることで、皆さんの考え方やスキル、その他人間としてどういう人なのかを
判断するわけです。
仕事としての結果が見えていない今、将来性や潜在能力に賭けるのが新卒採用。
良い人材かどうかを判断する材料が「頑張ってきたこと」なのです。
ですから、皆さんは「やってきたこと」を自慢するのではなく、その時の自分がどうだったかを、
自己分析の中で細かく洗い出してくださいね。