面接の際、髪色のことが気になります。茶髪じゃないといまいち調子が出ないですが、
就活中くらいは黒く染めなくてはいけないかなと考えています。
年代によって差はあると思いますが、面接官の方って髪の色や格好のこと、どの程度気にする
もんでしょうか?
また、いざ仕事のついたとき、髪を染めていてもOKな仕事ってあまりないものですか?
帰りのラッシュの電車に乗っていると、仕事帰りの女性で茶色い髪している人、
結構いるように思うんですが? (ゾウリムシさん)
ありきたりなリクルートスーツ(三つボタン、黒の上下で白シャツ...みたいな)で面接にいくと
あまり印象がよくないと耳にしました。業界にもよると思いますが、どの程度、個性を出したら
いいのでしょうか? (あやさん)
【ディーンの回答】
リクルートスーツがどうとか、髪の毛の色がどうとかというのは、人間の本質からかけ離れて
いることなので、本来はどうでもいいことなのです。
ただ、ビジネスの世界では様々な慣習とか取り決めとかマナーとかがあるので、すんなりと
そこに溶け込めるかということで身だしなみに対するチェックは厳しいわけですね。
まあ、ボクらが中高生の時は「服装の乱れは心の乱れ」なんていわれて、着る服が派手に
なったり髪形が変わったりすると目を付けられたものです。
会社の幹部の多くは40代以降ですから、どうしても無難な外見を好むのは確かですね。
ただ、これだけは明確です。
髪の毛を派手に染めていなくてきれいにまとめた髪型の人や、きちんとしたリクルートスーツを
着てきた人が、「そのことを理由にして」落とされたことはありません。
ただ、その逆は結構存在するということも確かです。
ゾウリムシさんは、茶髪じゃないといまいち調子が出ないとのこと。
髪の毛の色で調子が変わるというのもどうかとは思いますが(苦笑)どうしても黒が嫌なら、
納得できる範囲内でできる限り黒に近い茶色にしてみてはいかがですか?
最近は髪の毛の色に対する企業の考え方もだいぶ基準が緩やかになってきていて、
業種や職種によってまちまちではありますが、黒じゃなくてはいけない企業はほとんどないでしょう。
ただ、説明会や面接での質問でこのことを聞いたりするのはマイナスです。
「そんなことにしか興味がないの?」と思われて当然ですからね。
もっと仕事内容や企業の本質を知るべきで、こういった身だしなみに関することは自分の志望
理由の中で最も低いレベルに置いてください。
そうしないと本当にやりがいのある仕事は見つかりませんから。
これはあやさんの質問にもつながることで、就活においてはアパレルなどの一部を除いて、
一般の大学生が受ける職種に関しては「スーツの着こなし」で面接のチェック欄を作っている
会社は皆無に等しいはずです。
逆にそんな部分で目立っても、面接内容等がダメなら逆効果ですしね。
個性を出す部分は身だしなみじゃなくて「自分の本質」です。
また、ボクは結構個性派が好きなんですけど、多くの会社の人事の方は「個性派」よりも「組織」
になじみやすい優秀な人材」を求める傾向があります。
妙に個性個性とこだわりすぎるよりも、いかにしっかりとした考え方を持ってその会社を受けて
いるのかという「信念」とか「決意」とか「誠実さ」とかを相手に知ってもらう方が数段良い結果を
生みますよ。
身だしなみという部分は、人間の本質を隠したりもするので、逆に言うと「いつもの髪型といつもの服装」
で面接に来てもらったほうが、その本人の私生活まで見えてきてわかりやすいのです。
特別なルールがあるわけではないですから、自分がやりたいスタイルでやるのも結構です。
ただ目的を忘れてはいけません。
自分がやりたい仕事を探して、その会社の内定をゲットする。
そのためには最大限の努力をするべきです。
最初の入り口を狭くしないためには、身だしなみで余計な個性を発揮しないということもテクニックですね。