アルバムevermore(2020年リリース)の収録曲 "tolerate it"
今楽曲は✨✨Track 5✨✨です!!!
(Track 5: Taylor Swiftのアルバムで5曲目の曲は、心が引き裂かれるレベルに悲しい曲と言われている)
この曲の内容を簡単にまとめると、「自分のことを全く大切にしてくれない恋人なのに、恋人が大好きで仕方がない自己肯定感の低い女性の歌」です。
相手が与えてくれるよりもずっと多くのものを自分が与えているのに、それでも自分はまだ不十分だと考えてしまう。
こういうのを「gaslighting(ガスライティング)」と言います。ガスライティングとは、心理的虐待の一種です。被害者に嘘の情報を信じ込ませて個人に自分を責めさせることで、セクハラやパワハラがよく例に挙がります。
サビの"You tolerate it"「あなたは我慢している」というのは、「この関係・私に我慢している…」「私を愛していないのに、妥協で付き合ってる…」ということです。
また、この曲は他の見方もあって、その一つが「ひと昔の男女恋愛」です。
恋人に愛されず、召使いのような扱いを受けている様子が、まだ女性の権利が低かった頃の恋愛を描いているのでは?という見方もあります。
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I sit and watch you reading with your head low
I wake and watch you breathing with your eyes closed
私は座り、頭を下げて本を読むあなたを見ている
私は起きて、瞳を閉じて息をするあなたを見ている
I sit and watch you
I notice everything you do or don't do
You're so much older and wiser, and I
私は座り、あなたを見ている
あなたがすることしないことすべてに気づく
あなたはずっと年上でずっと賢い、
そして私は…
I wait by the door like I'm just a kid
*1 Use my best colors for your portrait
Lay the table with the fancy shit
And watch you tolerate it
子供のように、私はドアで待つ
自分の最高の色を出してあなたを描く
素敵なものをテーブルに並べ、
そして、我慢しているあなたを見る
If it's all in my head tell me now
Tell me I've got it wrong somehow
I know my love should be celebrated
But you tolerate it
これが気のせいなら、今教えてよ
勘違いだと言ってよ
私の愛は喜ばれるべきもの
なのに、あなたは我慢している
I greet you with a *2 battle hero's welcome
I take your indiscretions all in good fun
戦いのヒーローの歓迎であなたを迎える
あなたの軽率な言動は何もかも面白半分なんだと受け取る
I sit and listen, I polish plates until they gleam and glisten
You're so much older and wiser and I
私は座って耳を傾ける ピカピカに光るまで皿を磨く
あなたはずっと年上でずっと賢い
そして私は…
I wait by the door like I'm just a kid
Use my best colors for your portrait
Lay the table with the fancy shit
And watch you tolerate it
子供のように、私はドアで待つ
自分の最高の色を出してあなたを描く
素敵なものをテーブルに並べ、
そして、我慢しているあなたを見る
If it's all in my head tell me now
Tell me I've got it wrong somehow
I know my love should be celebrated
But you tolerate it
これが気のせいなら、今教えてよ
勘違いだと言ってよ
私の愛は喜ばれるべきもの
なのに、あなたは我慢している
While you were out building other worlds, where was I?
*3 Where's that man who'd throw blankets over my barbed wire?
I made you my temple, my mural, my sky
あなたが他の世界を造っていたとき、私はどこにいた?
私の有刺鉄線に毛布をかけてくれたあの男の人はどこにいるの?
私はあなたのために、寺も壁画も空もつくったのに
(=喜んでもらうためなら何でもした)
Now I'm begging for footnotes in the story of your life
Drawing hearts in the byline
Always taking up too much space or time
You assume I'm fine, but what would you do if I
今、私はあなたの人生物語の解説部分になりたいと泣きついている
(表紙ではなく、おまけとされる解説部分になれるだけで満足だと言っている)
バイラインにハートを描く
(バイライン: 記事の著者名を記した行)
いつだって距離は遠すぎて、時間はかけすぎ
あなたは私が平気だと思っているようだけど、
そうじゃなかったら、どうするの…
Break free and leave us in ruins
Took this dagger in me and removed it
Gain the weight of you then lose it
Believe me, I could do it
自由になり、私たちを廃墟に置いていこう
(廃墟=2人の現在の状態のたとえ)
私に刺さったこの短剣を取り除いた
あなたという重みを増やした途端に失う
信じて、私できたはず
If it's all in my head tell me now
Tell me I've got it wrong somehow
I know my love should be celebrated
But you tolerate it
これが気のせいなら、今教えてよ
勘違いだと言ってよ
私の愛は喜ばれるべきもの
なのに、あなたは我慢している
I sit and watch you
私は座って、あなたを見ている
゚・*:.。..。.:+・゚゚・*:.。..。.:+・゚
【解説】
*1 Use my best colors for your portrait
「自分の最高の色を出してあなたを描く」
"I used all my best colors!" というのは、お絵かきをする子供がよく言う言葉だそう ここから、主人公がまだ幼稚で純粋な一面がある一方、恋人は大人で愛を表現することに興味がない様子をたとえているという見方があります。
それに加え、前述のとおり、この曲は「ひと昔前の男女恋愛」を描いている説があります。まだ女性の権利が少なかった昔、女性は男性から関心を得るために絵を描くことが多かったそうです。
また、この歌詞自体そもそも絵のことではなく、"give the best of myself"「自分のベストを尽くす」 というたとえになっていると見る人もいます。
*2 battle hero's welcome 「戦いのヒーローの歓迎」
同じくTrack 5であるmy tears ricochetの歌詞と重なっている説があります。
And you're the hero flying around saving face
「君は面目を保ちながら空を飛び回るヒーロー」
*3 Where's that man who'd throw blankets over my barbed wire?
「私の有刺鉄線に毛布をかけてくれたあの男の人はどこ?」
invisible stringの歌詞と重なっています。
Something wrapped all of my past mistakes in barbed wire
「有刺鉄線に引っかかる私の過去の過ちすべてを何かが包んだ」
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【おまけ】
Spotifyユーザーの方!!!
この曲はもちろん、悲しい曲だけを集めたプレイリスト(洋楽のみ)を作りました 新しい音楽を発見したい人・聞く曲がない人はぜひチェックしてみてください!(そしてフォローしたりハート押してくれたら喜びます
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