ロンデーニャスとロンデーニャ | アフィシオナード!

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アフィシオナード・・・それはフラメンコ愛好家のことです。
基本マニアックですがフラメンコ以外のジャンルの音楽も含めて
感じたこと等 色々と見聞きした情報を備忘録代わりにして綴ってます。

意外にこのブログを楽しみにしてくれている方が


多いことを新年最初の記事での皆様の暖かいコメントで


改めて認識した次第です。


まぁ それが社交辞令であろうと嬉しいもんです。


それで調子に乗って フラメンコ記事をアップします。


フラメンコのパロ(曲種)の中では ちょっと言葉尻が違うだけで


実際は えらく 違うということがあります。


それゆえに混同してしまうことも多々あります。


その代表的なものは ロンデーニャスとロンデーニャ でしょう。




へ? 複数形かどうかってだけで 同じでしょって 普通思いますよね?


実は まったく別物・・・・   



下の動画は ロンデーニャ となっていますが 誤りで


正しくは ロンデーニャスです。






ロンデーニャス


ファンダンゴスのリズムで 明るめで楽天的な印象があり

カンテ(歌)バイレ(踊り)ギターいずれも演じられる。

アンダルシアのマラガ地方のベルディアーレスが山岳地帯に所を変えて

派生した起源のもので ロンダの歌 という意味だが

スペインの古い習慣「ロンダ」(娘のいる家の窓辺にセレナーデを送るもの)の動詞 

ロンダール Rondar から生まれたと一般的に信じられている。









そして こちらは マノロ・サンルーカルの演奏で ロンデーニャです。







ロンデーニャ


明確なリズムがなく部分的にタラントに順ずるもので

ギターのみ ごく稀にバイレがあるくらいで 歌われない。

もとはロンダ地方近くの荒涼とした山岳地帯にいた山賊たちの

トケ(ギター演奏)だったといわれている。

それを現在の不協和音を駆使したものにフラメンコギターの神様

ラモン・モントーヤが発展させた。






このように 最後に ス が付くか付かないかで

全く違う パロになってしまうという例です。




ですが それ以外のパロは 普通どおりに

複数形の表現とそうでないかの違いなので 

このロンデーニャス、ロンデーニャだけは

全く違うものだと 認識しておくといいと思います。





新年最初のフラメンコ記事は ちょっと気合いれました。


ためになりました?