お付き合いのある整備工場さんからお預かりのG350。
モデルやナンバープレート番号がうちで使っているGさんと同じという偶然。
妙に愛着(笑)
でも、うちのGさんは私がプログラムをいじり倒していて、
私の技術が未熟な頃からあれやこれやとやり倒したもんだから、
まぁ、今もさして変わらず未熟ではありますが、
・・・例えていうなら、整形しすぎた人が、元の顔がどんなのだったか分からなくなってしまっている状態で、プログラム改編の上から更に改編で、それを失敗も含めたら20回近く行ったので、もう、元がどんなのだったかが分からない・・・
そんなムチャクチャやったのにきっちりAdBlueやNOxやEGRの撤廃が出来ていて、エンジンチェックランプも点灯する事無く、コーディングもそれぞれがちゃんと働いてくれています。
もちろん今はそんなふざけた事はしませんが(こんな私でも学びました)、当時は実験に夢中で、プログラムを変えては暫く乗ってみて、エンジンチェックランプが点灯したり、AdBlueのトラブルが出たりを繰り返しながら、表に出せる様なプログラムに仕上がる礎となった、人柱ならぬ車柱でした。
例えば、NOxセンサーカプラーをただただ外してみて、どの位の日数・どの位の距離で、何が反応してチェックランプを点灯させるのかなどの実験もしました。
そもそも、AdBlueもNOxも、何のエラーも持っていない健康体のGさんでしたから、彼に取ってみたら、「おいおい、辞めてくれよ~!!」って感じだったと思います。
さてさて、話を戻しますが、今回お預かりのG350。
診断結果はこんな感じで、AdBlueトラブルによるスターターロックカウントダウンが始まっています。
ECUデータを読み取ってプログラムを少し変更します。
そういえば、メルセデスベンツの新しいモデルでもNOxセンサーエラーが原因でチェックランプが点灯するというトラブルが多発しているので、それに業を煮やしたメーカーがリコール出していますね。
何をするかというと、部品交換では無く、NOxセンサーの閾値を変えたプログラムをインストールするというもの。
やっぱり、、、
そうなりますよね!!
そうそう!!
数日前、福岡県にお住いのメルセデスベンツオーナー様から相談の電話を頂きました。
エンジンチェックランプが点灯したからディーラーさんに入庫したそうですが、サービスの方からお話しされた内容は、
「AdBlueのヒーターがダメです。それを交換してもダメならセンサーも交換しないとダメです。ただ・・・どの部品も日本国内どころか、本国ドイツにも在庫が無いため、直したくても直せません・・・」
との事。
ちなみに、スターターロックカウントダウンは既に発動していて、エンジン始動可能距離残は200kmになっているそうです・・・
このブログを見て頂いている方はご存じかと思いますが、この段階から200km以上走行した後のエンジン始動は不可となります。
そんな事ある!?!?って思いますが、本当に、うんともすんとも言わなくなります。
お出かけ先でその症状を体験された方もおられます。
こんな状態で、「直せません」宣告されて車返されて、オーナー様は一体どうしたらいいのーーーー!!!!?????
ちなみにその福岡の方には、私のやっている事に賛同してくれて一緒に頑張ってくれている福岡の業者様を紹介させて貰いました。
そうこうしていたらまたまた、今度は北陸の整備工場さんからの相談。
トラブル車両はBMWミニ(F60)。
こちらも、直したくても直せない案件・・・
あ、ちなみに、社外のNOxセンサー付けてもすぐダメになりますから。
それをここでわざわざ言わなくても、実体験された整備工場さん、メチャクチャ多いと思います。
運が良ければ、、、少しもちます。
※この北陸の業者様は、ECU外してフリークに送って来られることになりました。
この様な感じで日々AdBlueやNOxと戦っている訳ですが、賛同頂けて仲間になろうとしてくれている方々からの連絡も日々戴いております。
フリークではFLEXのデモ機も用意しています。
現在FLEX BOXの方が修理中ではありますが、修理が出来上がったらお貸し出しも可能です。
一体どの様な流れで作業をしているのかを、私の遠隔操作を通じて体験する事が出来ます。
※現在4社の方からの予約を頂いております。順番に回る様にしますので今しばらくお待ち下さい。
※新潟の業者様へは弊社のFLEXを臨時的にお貸し出ししましたが、兵庫の業者様にはちょっと今週中というご依頼は叶わない事が確定です、すみません。福井県の業者様と北海道の業者様は今しばらくお待ち下さい。
FLEX購入希望の方、フリークには現在13セット在庫しておりますので即納可能です。
脱線に次ぐ脱線・・・
再び話し戻しまして、
お預かりのGさんは御覧の通り、何の問題も無くなりました。
これで安心して乗れますね!
しかし、この走行距離でAdBlueトラブルに襲われるなんて・・・
そしてもちろん、Gさんに搭載のAdBlueシステムも当然のごとく、世界的欠品真っただ中です!!!
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毎回書かせて貰っておりますが、これを「修理」とは言えないと思っています。
ただ、NOxにしてもAdBlueにしても、部品はどちらもかなり高額である上、欠品している事も多く、直したくても直せないというトラブルに該当しています。
それをプログラムで少し「調整」してあげたり、部品が入荷するまで運用出来ないお車を一時的に”撤廃”作業を施して運用出来る様にするというものです。
エンジンチェックランプの点灯原因・内容が分かってはいるものの、NOxやAdBlueがチェックランプを点灯させ続けている状態では、他の全く別の重大なトラブルが発生したとしてもドライバーさんは気付く事が出来ません。
なので、過敏に反応する所を少し調整してあげてチェックランプが反応しない様にしてあげる事で、別に発症した”本当に重大なトラブル”にドライバーさんが早く気付く事が出来る様、本来の意味としての「エンジンチェックランプ」点灯お知らせ機能を取り戻す作業です。
同作業をご希望される方は、その辺りをご理解下さい。
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愛媛新聞社の「マイベストプロ」に掲載されました