トラブル修理-BMW X5(E70)AdBlueトラブルによるスターターロックカウントダウン開始 | フリークのブログ

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「それって幾らになるの??」にも、明確にお答えします(^^)

BMW X5(E70)のお客様。

 

リアエアサスを直したばっかりなのに、今度はAdBlueトラブル。

 

 

しかも、AdBlue関連に関しては、約1年前に他社整備工場さんにてタンクからその他部品までごっそり交換済みとの事。

 

でも結局、たった1年で再びAdBlue警告灯が点灯の上、

スターターロックカウンターまで回り始める始末。

 

 

 

フリークは、撤廃というスキルを身に付けたので”こんな事”なんて言えるのですが、”こんな事”で車の買い替えがよぎる事だって絶対多いはず。

 

ここからまた20~30万円かけて直しても、また更に1年後にはまた更に20~30万円・・・

毎年訪れるこのトラブルのせいで、家族の貯蓄にだって手を出さざるを得ない方だって多いと思いますし、頑張って貯めたお小遣いだって、頑張って仕事して頂いたボーナスだって、このAdBlueが全部持って行っちゃいます。

 

しかも、複合故障でNOxセンサーという伏兵まで居ますから、更に同時に・・・なんて事になったら、更に20万円以上の出費。

 

 

更に水漏れとかオイル漏れとか起こったら、その時のダメージは計り知れないです。

 

 

 

余談ですが、このX5のお客様、損保ジャパンのコショソンへの加入を検討して頂いております。

もしもエアサス不良前にコショソン入っておられたら・・・

そして、フリークお勧めの3年契約で入っておられたら、最初に直したエアサスは無料で直って、しかも保険等級変化無し!!

2回目のAdBlueでは等級ダウンになってしまいますが、それでも1等級下がるだけなので、実質の負担増なんて、これら2回の修理代に比べたら微々たるものです(しかも、1年経ったらまた元の等級に戻るし)。

 

それに、現在車両保険(エコノミータイプで可!)に既に加入している方だったら、年間保険料は1万円上がるかどうか。

中には、コショソン付けたのに保険料が安くなったという方も居られます(保険会社それぞれで設定保険料が違いますから)。

 

コショソンは損保ジャパンの商品です。

コショソンに似た保険商品は東京海上にも出来ましたが、そちらは上限10万円まで。

損保ジャパンは上限100万円!!(車両保険の上限が100万円以下の場合は、車両保険金額が上限となります)

 

こんな商品、本当に売っちゃって良いの!?という、損保ジャパンのコショソン、作ったスタッフ、販売を思い切ったスタッフさん、共に素晴らしい!!

 

実際私も、代理店をやっている手前元々は東京海上で保険加入していましたが、事故所有している車の内1台が輸入車なので、それは即!損保ジャパンに切り替えて、コショソンも付けました。

しかしその時はまだ勉強不足で、1年契約で入ってしまい凡ミス・・・

次年度は絶対3年契約です。

これで、不意なトラブルも全く怖くなくなります!!!

 

 

「自分の場合はどれ位の保険料になる??」というお問い合わせ、お待ちしております!!!

 

 

 

 

お預かりしてきたX5(E70)。

 

 

 

車に乗り込んだ時点で、AdBlue Defect 警告。

 

 

続いてエンジンをかけると、

 

「あと390km走ったら、エンジンがスタート出来なくなりますよ!」との警告が表示されています。

 

これ、脅しとかじゃなくて、本気でエンジン始動出来なくなりますので、これが表示された場合はどうか早めに連絡下さい。

 

 

 

中央にあるiDriveにも警告メッセージ。

 

 

 

システム故障も表示。

 

 

 

内容は当然AdBlue。

由々しき事態です。

 

 

 

診断機を接続して、内容を確認します。

 

 

 

AdBlueトラブルは、その根本原因が見えにくいという点にも問題があります。

 

よく、「診断機を繫いだら何が悪いか分かりますか?」と聞かれますが、多くのトラブルに於いてその様な事は無く、上記の様に非常に抽象的なエラー内容から、構成部品を一つずつ点検して不良個所を導き出す必要があります。

 

しかも、AdBlueトラブルに多いのが複合故障

AdBlueのサプライポンプが悪くてAdBlueタンクユニットを丸ごと交換したけど直らなくて、メターリングバルブやAdBlueヒーターやらあれこれ大金をかけて交換して、チェックランプがやっと消えたのでほっと一安心・・・も束の間、翌日にはまたチェックランプが点灯して、今度はNOxセンサー・・・なんて事は普通あります。

 

合計50万円ほどかけて排気システム関連一式をごっそり新品にしたのに、また翌年にはチェックランプが点灯・・・

 

こんな無限地獄からさっさとオサラバする為のAdBlue撤廃です。

 

 

 

エンジンコントロールユニットを取り外して、データを抜き出し、データを組み替えて行きます。

 

AdBlueとNOxは、統括しているシステム自体は同じですが、系統としては全く別物です。

でも、フリーク及びフリークネットワーク内で行っているAdBlue撤廃に於いては、NOxに付いても同時撤廃処置をさせて貰っています。

 

 

 

全てが正常復帰しました。

 

 

 

チェックコントロールは異常なし。

 

このまま、いつものコースを試運転してきます。

その後再び診断機を接続してシステムチェック。

 

 

オールクリア!!

真っ赤に染まったユニットがひとつも無いって、なんて気持ちが良いのでしょう!!

 

 

データモニターでもチェック。

 

AdBlueトラブル時のカウントダウン距離は、残り25万キロで固定となります(BMW E70の場合)。

 

余談ですが、メルセデスベンツの場合は2,400kmに固定されていて、トラブル入力されるまではこの距離は基本固定。

AdBlueが減ってるよ~などでカウントダウンが始まりますが、補充すれば復帰。

しかし、構成部品が故障しているよ!という場合は、AdBlue補充しようが何しようが、どんどんカウントダウンが進んで行きます。

 

そして、残り800kmを切った時点でメーターに、あの嫌な警告音と共に表示されます。

 

つまり、実は裏でカウントダウンが進んでいるんだけど、ドライバーさんが知るタイミングは、既にカウントダウンが始まってから随分走った後なのです。

 

 

ただし、これもBOSCHのECUに限っての事。

DelphiのECUでは、少し複雑な工程を経てでないとこのカウントダウンは見れません。

 

 

ともあれ、不安な方、警告灯が点灯した方、他にも何か気になる事があれば連絡下さい。

 

 

AdBlueトラブルによりAdBlue液が大量に噴霧された場合、AdBlueは160℃以上でアンモニアガスが発生します。つまり、マフラー内温度で簡単にアンモニアガスを発生させる状況にあります。

アンモニアガスは人体にとって非常に危険です。

正直、窒素酸化物(NOx)なんかよりも危険なのでは?と思うレベルです。

 

<窒素酸化物(NOx)の人体への影響>

・咳が出やすくなるほか、呼吸器疾患になるリスクが増大すると言われています。NOxの内、NO2は高濃度になると呼吸器に悪影響を与えます。

 

<アンモニアの人体への影響>

・粘膜刺激や呼吸器刺激を起こしますので、目に染みたり咳き込んだりします。腐蝕性もあり、目に入ると結膜浮腫を起こすほか、濃度次第では肺水腫を引き起こし、30分程度で呼吸停止して生命の危機に陥る。

 

 

 

マフラーから出る排気ガスが妙に目に染みる場合は、この辺りの危険性もあります。

 

先日撤廃した北海道の方は、

「車庫に入れて車から降りると、ツーンと目に染みる刺激があり、喉もイガイガして咳き込む事もありましたが、撤廃して貰ってからはそれらが無くなりました!」と報告を受けています

 

AdBlueはトラブルを起こすと、排気ガス内にアンモニアガスを含む事が多々あります。

もしかして!?と思われた方も、ご相談下さい。

 

 

現在、愛媛県のフリークを中心に、

・埼玉県

・千葉県

・神奈川県

・兵庫県

・岡山県

・香川県

・徳島県

・福岡県

・宮崎県

・鹿児島県

で、AdBlue撤廃を行っています。

※FLEXを弊社より購入頂いている方は他にも居られますので、相談次第ではAdBlue撤廃も可能な方はおられます。

 

そして年明け以降は、

・愛知県

・沖縄県

で、今後AdBlue撤廃が可能となって行きます。

 

お近くに対応してくれる所が無い場合は、フリークではECUのみ送付での対応も行っております(事前作業が必要なため、最寄りの整備工場さんにご相談必須)。

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

毎回書かせて貰っておりますが、これを「修理」とは言えないと思っています。
ただ、NOxにしてもAdBlueにしても、部品はどちらもかなり高額である上、長期欠品のため直したくても直せないトラブルです。
それをプログラムで少し「調整」してあげたり、部品が入荷するまで運用出来ないお車を一時的に”撤廃”作業を施し、運用出来るようにするというものです。

エンジンチェックランプが点灯し続けていて、
その原因・内容が分かり切ってはいるものの、
NOxやAdBlueがチェックランプを点灯させ続けている事で、
全く別の重大なトラブルが発生したとしてもドライバーさんは気付く事が出来ません。

過敏に反応する所を少し調整してあげてチェックランプが反応しない様にしてあげる事で、
別で発症した”本当に重大なトラブル”が生じた際にはきちんとドライバーさんにお知らせしてくれるという、
本来の「エンジンチェックランプ」としての機能を取り戻す作業です。

同作業をご希望される方は、その辺りをご理解下さい。

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この技術・情報はまだまだ発展途上の所もあります。
多くの事案を頂いている中、殆どは成功し続けて行っておりますが、それでもごく稀に”なかなかエラーが消えない”等を含む、不具合を払拭し切れない事案もございます。1度2度のプログラムインストールでは成功しない事もありはしますので、その辺りもご理解の上、完治までお付き合い願えればと思います。

私が始めたこれらの事は、今や12社まで広がり、まだ更に広がる可能性を含んでいます。
そしてお互いに情報を共有しつつ、時にはトライ&エラーを続けながら全員で前に進んでいます。

完璧に仕上がった技術では無い事や、もしかするとその「ごく稀」な案件に当たってしまう事もあるかも知れません。
不本意ながらご迷惑をおかけしてしまう事だってあるでしょう。
そんな時こそそのネットワークを駆使し、施工している仲間たちで知恵を絞り出し合って、精一杯対応させて頂きます。
全員が本気で取り組んでいます。
暖かい気持ちで見守って頂ければ幸いです。

もちろん、その様な事が起こらない様に、日々学び、日々ステップアップし続けていますので、もし「依頼してみたい」と思って頂けた方は、お気軽にお問い合わせ下さい。

 

 

 

 

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