間違った解釈が広がっています。お互い知識武装しておきましょう! | フリークのブログ

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自動車の整備を、もっと身近に、もっと分かりやすく!!

「それって幾らになるの??」にも、明確にお答えします(^^)

最近、時々入る問い合わせ。

 

 

「スピーカーが壊れていて、そのエラーを車が拾っているのですが、今後は車検に通らなくなりますか?」(某県の整備工場さんより)

 

とか、、

 

「エアコンの風量がMAXしか出ない。自分はこれでも良いと思っているけど、整備工場に聞いたら、直さないと車検に通らなくなるよ」(某県の自動車オーナー様より)

 

と言われた・・・という様なもの。

 

 

これって、来年2024年10月からスタートする”OBD車検”に関する事なんだと思いますが、、、

 

 

 

中には、整備工場で車検を受けた際に、

「次からはこの状態では通らなくなるから、今の内に直しておかないといけないよ!」と言われたらしく、

しかも、今の内なら安く直せるから・・・と言われて仕方なく修理し、結構、高額な修理費用を請求された方からの、セカンドオピニオン相談もあります。

 

 

 

OBD車検に付いては、

色んな方が色んな方法でSNS発信しているという事もあり

(私も現に今ここでやろうとしていますが)、

少しずつ、新しい検査制度が近くスタートするという事が知れ渡って来てはいるのですが、

残念ながら、発信する側がきちんと調べず、よく分かっていない状態にも拘らず、間違った情報・曲解した情報を堂々と発信している事で、かなりの誤解が生まれている様です。

 

 

 

しかも、それに乗じて、知ってか知らずか、整備工場から半ば強制的に整備・修理をさせられたという事例まで耳に入って来ています。

 

 

 

OBD車検に付いてはまだ外郭しか出来上がっておらず、中身に於いては少しずつ決まって来ているというものではありますが、現時点で確定している事、分かっている事の中で重要な事をここに書いておきます。

 

それを知っておく事で、無意味な修理や不当な請求を跳ね除ける事が出来ると思います。

自動車のオーナー様も、そして私たち整備士側も、知識武装が必要かと思います。

 

 

 

 

まず大前提として(ここ、非常に重要)、

OBD車検に該当してくる車両は、

 

国産車は2021年10月1日以降生産の新型車

輸入車は2022年10月1日以降生産の新型車

 

となります。

 

 

つまり、弊社にご相談頂きました方々は全員、関係の無いお話しなのです。

 

 

 

上記該当範囲からすると、今日この時点で一度でも”車検を受けた事がある車”は、OBD車検とは無縁なんです。

(こんなこと書くと、逆にややこしくなりますか?)

 

ネット情報に踊らされて不安を煽られて、中には不要な修理をしてしまった方もおられるでしょうし、整備工場側でも内容をよく把握しておらずネット情報(しかも、きちんとしたサイトではなく、一個人の発信する間違った情報)をそのまま信じ込んでお客様にお伝えしている例も多々あります。

しかし、私の元に相談して来られた方全員、実は全く関係の無いお話しだったのです。

 

 

 

私もこういう事を書くに当たり、詳しい方にも聞きました。

 

該当範囲を更に細かく聞きましたが、それを書くとややこしくなるので、私が例題を出して該当如何を問うたものがありますので少し紹介します。

 

 

1)2021年9月15日にフルモデルチェンジした車

2)2021年10月15日にフルモデルチェンジした車

3)2021年10月15日にフルモデルチェンジした車の、前のモデルを2021年10月10日に登録した車

  ※車両はいずれも”国産車”とします。

 

 

さて、この中で”OBD車検該当車”はどれでしょう!?

 

答えは、、、、、

 

 

、、、

 

 

、、、

 

 

、、、

 

 

2番のみです!!

 

 

どうです、この、表現と解釈の難しさ(笑)

 

つまり、「新型車」とは、イコール「フルモデルチェンジ」となるのですね。

 

すごく極端な例で言えば、

 

2019年にフルモデルチェンジをした新型車があるとします、

この車を、2030年に新車で購入したとしたら・・・

 

そうです!

OBD車検の対象外となります。

 

 

 

国土交通省所管の独立行政法人「独立行政法人 自動車技術総合機構」の専用サイトによると、OBD車検対象車は車検証に「OBD検査対象」との文言が入る様です。

 

ただし、別記メモ欄には、

 

1)OBD検査の対象となる車両は、国産車は令和3年(2021年)10月1日以降の新型車(フルモデルチェンジ車)、輸入車は令和4年(2022年)10月1日以降の新型車(フルモデルチェンジ車)です。

 

2)車検証に「OBD検査対象車」(電子車検証の場合は「OBD検査対象」)などの記載がある場合でも、法令等で定められた条件によりOBD検査を実施しなくてもよいことがあります。

 

 

ともあります。

 

 

私が挙げた極端な例に於いても、現状は上記内容で正しいのですが、今後どこかのタイミングで法改正が行われ、状況が変わってくる可能性もありますので、今回のブログは、2023年5月31日現在のもの、という事でお願い致します。

 

 

 

正しい情報は、きちんと調べるとちゃんと出てきます。

それでも分からなければ、問い合わせる事が出来る専門の機関もきちんとあります。

飛び込んできたネット情報を鵜吞みにせず、正しい情報を自ら探り、自動車整備に関わっている方々に於いては、結果的に騙してしまった様な形にならない様に、そして車のオーナー様に於いては間違った情報・誘導によって不利益を被ることの無い様お気を付け下さい。

 

 

 

最後に、こちらのブログを書かせて貰うにあたり、私の度重なる質問に気持ち良くお答え頂き、不明瞭・不透明な点については調べても頂きました専門機関のT様、大変ありがとうございました。

 

 

 

 

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愛媛新聞社の「マイベストプロ」に掲載されました

 

 

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