トラブル修理-BMW ミニ(R60) 加速するとジャダー!もしかしてAT?? | フリークのブログ

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1ヶ月前に中古車販売店にて購入されたR60ミニ。

5速で走行中、追い越しのため加速をするとギクシャクするそうです。

普通に走るのは全く問題無いけれど、5速からの再加速時に症状が出るので、ATを筆頭に診断機を接続して点検して欲しい、

との事でした。

 

 

 

 

綺麗なR60。

そりゃそうですよね。

購入されてまだ1ヶ月しか経っていません。

 

症状から思う所もありますが、まずは症状の再発確認を。

ちょっとした坂道などでアクセルをしっかり踏み込んで加速すると、ドコドコドコ・・・と凄い振動、そしてエンジンチェックランプが点灯。

これはATというより、、、エンジンに原因がある様です。

 

フリークに戻り診断機を接続して点検してみると、

診断結果は、1番と3番のミスファイア。

 

 

 

まずは点火系の点検をと思い、イグニッションコイルを外してみると早速にこれ。

 

 

 

1番シリンダーへのオイル浸入が飛んでもない量!

 

 

 

プラグホール内にもたっぷりのオイルが溜まっていて、このままスパークプラグを外したりしたら、最悪エンジントラブルまでも引き起こしそうなレベル。

 

 

 

危険なので、溜まったオイルを吸い出します。

 

 

 

綺麗になったのを確認。

 

 

 

オイル漏れの被害が及んでいたのは1番シリンダーのみ。

他のシリンダーはセーフ!

 

 

 

でも、このミニの不調の原因はオイル浸入やコイルでは無い!

本当の原因はこいつ!

 

これは酷い。

ちなみに現在の走行距離は7万キロちょうど。

 

ヘッドカバーガスケットからのオイル漏れも酷かったけど、スパークプラグもこの状態。

 

「納車点検費用」は一体何処に消えたのでしょう?

 

流石にこれは酷いので、一度購入したお店に相談された方が・・・とお話ししましたが、お客様のご意向でこのまま引き続きフリークで診させて頂く事になりました。

 

スパークプラグ、コイルは共に全数交換。

そして、オイル浸入の原因になっているであろうヘッドカバーガスケットも交換させて頂きました。

 

 

「他にも悪い所は無いですか?」と聞かれたものの、点火系点検の時にちらっと見えるドライブベルトですら、

 

 

 

この状態・・・

 

 

 

いつ切れてもおかしくない状態です。

 

こんな状態で納車したら、すぐにトラブル起こすかもしれません。

そういった事は気にならないのかなぁ・・・

もちろんですが、ドライブベルトも新品に交換させてもらいました。

 

 

 

同時にATFも交換のご依頼を頂きました。

 

 

 

 

真っ黒です。

ただ、ここに至っては、納車整備で交換してくれるって所は日本中探しても一握りでしょう。

 

フリークネットでお付き合い頂いている中古車販売店さんでは、AT・CVTフルードまで交換して納車している所が数社ありますが、それってかなり良心的ですよね。

 

 

 

アタッチメントを取り付けて、しっかり綺麗に圧送交換していきます。

 

 

 

一番右の廃油モニターに流れて来るATF、これが現在ミニに入っているものです。

真っ黒に汚れています。

既に新品のATFが4リットル程度混ざっていて、この黒さです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後にレベル調整して完了です。

 

 

 

交換前と交換後。

ここまで綺麗になりました。

 

ATの変速もかなりスムーズになり、加速感もしっかり増しましたし、ミッションから出るノイズも小さくなります。

 

 

今回のお車は中古車で購入され、納車後1ヶ月の状態でした。

もし、購入した中古車屋さんに相談してのらりくらりと逃げられていたり、もし、「納車整備で診てくれているだろうから、もう少し様子を見てみよう」といった具合で、不具合箇所をもう少し放置していたら、あのドライブベルトは千切れて周辺プーリーに巻き付き、走行中に止まるわ、巻き付いたベルトはプーリー外さないと取れないわで、かなり大惨事になっていたと予想されます。

 

 

こんな目にあったにもかかわらず、オーナー様は凄く気持ちの良い方で、「早めに気付けて良かった」と言われていました。

 

人の好い、気持ち良いお付き合いをさせて頂ける方程、こういった事では泣き寝入りとなる事が多いです。

 

なので、誠に勝手ですが、警鐘を鳴らすという意味でもこのブログを書かせてもらいました。

 

きちんと整備をして納車されている中古車屋さんが多い中、ほんの一握りの中古車屋さんのせいで、業界全体が疑いの目で見られてしまいます。

本当に「良い」中古車販売店さんは沢山あります。

 

 

一生懸命やっている人が、きちんと報われる世界であります様に。

 

 

 

 


※同じ内容の故障事例でも、必ずしも原因は同じとは限りません。同じDTCでも原因が多岐にわたる事もあります。修理の基本である、しっかりとした問診と診断手順で原因究明して下さい。「同じ部品を交換したけど直らなかったけど、どうして?」という意味不明の連絡が同業者様から寄せられています。基本の順守をお願いします。ユーザー様も、症状が同じだからといってお付き合いのある整備工場さんに「この部品を変えて下さい」といった指示はお控え下さい。


※弊社では時々整備ブログを書かせて頂いておりますが、ブログ掲載を行って欲しくないお客様は事前に申しつけ下さい。出来る限りこちらからも「掲載可否」を頂く様心掛けますが、折り悪くその接点を持てない事もあるかと思います。ご来店時アンケートにも、「掲載可否」の項目を追加させて頂きました。掲載内容・記述内容に付いて訂正・削除をご希望の方はご連絡下さい。出来る限り早急に対応させて頂きます。
 

 

 

 

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(1) フリークでは、密閉式ミッションの圧送交換が出来る様、様々なアタッチメントを製作・販売しております。メーカーから提供されていないストレーナーや、長期欠品しているストレーナーの在庫も出来る限り取り揃えています。商品一覧はこちらです → F-PETシリーズ

 

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愛媛新聞社の「マイベストプロ」に掲載されました

 

 

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