オートマオイルって、交換したら壊れるの??? | フリークのブログ

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自動車の整備を、もっと身近に、もっと分かりやすく!!

「それって幾らになるの??」にも、明確にお答えします(^^)

非常に多い質問、

 

「オートマオイルって、交換すると壊れますか?」

から始まり、

 

「多走行だったら壊れますか?」

「5万キロ以上走った車は交換したらダメですか?」

「ネットでは、オートマオイル交換すると壊れると書いていました」

「ディーラーの人に、壊れるから辞めておいた方がよいと言われた」

「交換する事自体、ディーラーさんやカー用品店さんで断られた」

 

などなど・・・

 

 

 

 ※ 写真は今回のブログには関係ありません。

 

 

確かに、ネットでちょっと検索しても、

交換したら壊れますよ!とか、

交換するなら壊れる事覚悟で!とか、

交換したら100%壊れます!(by現役整備士!!) とか。

 

誰だよ!!(笑)

 

 

 

 

私がどれだけ、

「壊れません!」

「何なら、逆に調子が良くなりますよ!!」

と、何度も何度も繰り返し説明しても、

それでも、様々な方向から何度も何度も同じ様な質問をして来る方も居られます。

 

例えば、

「では、交換するとショックは出ますか?」

「壊れなくても、寿命が短くなったりしますか?」

「壊れないと言い切る理由は?」

「科学的根拠は何?」

「それらを素人の私にも分かる様に簡単に説明して欲しい」

とか・・・

 

同じ方から何度も何度も、視点や方向性を変えただけの同じ様な質問を、延々とものすごい長文で繰り返し繰り返し届いたりもします。

 

そんな場合、

私も出来るだけ知りうる事実・内容・情報を織り交ぜて回答はしていますが・・・

 

ここ最近、そんな問い合わせが無数に来過ぎて、

正直対応しきれていない所もあったり、

本業に思いっ切り差し支えたりとかがあって、

結構、本気で疲れて来ました。

 

 

だから今回のブログはこんな内容。

 

 

もう、このブログへのリンクを貼り付けて「回答」という事にしちゃおう!なんて、

ずるい事考えていたりします(笑)

 

 

 

 

 

 

結論から先に言います。

 

「壊れません!!!」

「何なら、逆に調子が良くなります!!!」

 

 

 

あ、これ、2回目言っちゃってますね。

 

 

 

化学的根拠とか言われると、私のオツムでは難し過ぎます。

それに、

「経験」を凌駕する程の「根拠」が無いと不安なのであれば、

それはもう、交換しないで下さい!!!

 

 

 

 

 

 

 

ATF、CVTF、DCTFなど全てに於いて、

私は今まで様々なトランスミッションフルードを交換して来ました。

※以下、上記総称して「ATF」とさせて下さい。ただし、全てのフルードに於いて同じ事を言っていると思って頂いて結構です。

 

 

 

今までで最高は、30万キロ超えのお車も交換して来ました。

10万キロ超えのお車レベルなら、不安感ゼロで行っています!!

 

調子のお悪い車も交換しました。

これは壊れているな・・・のお車も交換した事あります。

 

前提として、

「すでに壊れているお車に関しては、改善するかどうかは行ってみないと分かりません!」

この事は、既に不調が出ているお客様にお伝えしています。

 

ただ、

「10km位走った後から変速しなくなる」 → これ、直りました。

「変速ショックが酷い」 → これ、直りました。

 

ATFを交換した事で直って来た車も沢山あります。

 

 

 

 

 

 

私がATFの交換を積極的に行いだしたのが15年程前です。

チェンジャーを用いての交換はまだその少し後ですが、

実は京都での修業時代から、かなり積極的にATFを交換する会社に勤めていましたので、整備士としてこの業界に籍を置き始めてから約30年間、交換する事自体全く抵抗無く行い続けています。

 

 

 

色んな数字を少なく見積もってみます。

 

10年前から、毎月10台程度は交換を行って来ています。

これ、単純に掛け算すると、トータル1,200台になります。

 

 

少なく見積もっても、今まで 1,200台のATF交換をして来た私が「壊れない!」と言っているのに、それが信じられないのであれば、

それを覆すレベルの数字を挙げて欲しい!と常々思います。

 

ネットで書いていたから?

ディーラーに言われたから?

 

では、それを言っている人たちは、一体今まで何台のATF交換を行って来て、その結論に至ったのですか?

 

 

私は、これだけの経験台数という分母を持ってその結論をお伝えしています。

 

更にもっと言わせて貰うなら、

私は別会社を作っていて、そこでは全国津々浦々でATF交換に取り組まれている、もしくは取り組もうとされている整備工場さん、合計210社以上の方々に対し、アタッチメントの販売から作業の流れ及び注意点、ATFの適合から油温調整方法及び交換要領書作成配布など、様々な事をコーチングさせて頂いています。

 

 

今日この瞬間も、全国何処かの整備工場さんで、ATF圧送交換が行われている筈です。

 

もう、そうなって来ると、分母の数はとんでもないレベルになるのです。

 

でもね、壊れていないんですよ!

壊れないんです!!!

 

 

 

 

 

 

仮にですよ、

 

5台やって、3台壊れたとかって言う人が居るのなら・・・、

もう、分かりますよね!?

 

「あなた、やり方間違っていますよ!」

「それは、あなたが壊しているんですよ!」

 

という事です。

 

 

 

そして、

 

またまた仮にですよ、

 

私が1,200台やって、その1割である120台が、仮に壊れたとしましょう。

 

そんなに故障確率が高くて、更には修理代もかかってしまう様なそんな作業なら、1,200台も今までやって来ると思いますか?

全国あちこちの整備工場さんで、ATF圧送交換行うと思いますか?

別会社まで作って、コーチングしたりしますか??

 

もしもそんな高確率で故障を招くのなら、施工前には入念な説明と、そして、「壊れても補償はしませんよ!」という誓約書とか書いて貰うでしょうね。

 

フリークでは、そんな書類書いて貰った事無いですよ!

 

だって、壊れませんもん!!

 

何なら逆に、すっごく調子が良くなりますし!!

 

先日、県外からお越し頂いて施工した方なんて、わざわざ電話までして来てくれて、「施工前と施工後の違いのこの感動を、どうしても言葉で伝えたかった!!!」と仰ってくれました。

 

ね、だから良くなるって言ったでしょ(^^)

 

 

 

 

 

 

 

ここからの話も、不安な方にはたまにしています。

今回は、こんな内容のブログですから、ついでに書いておきます。

 

 

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 

 

車は、新車として作られて動き出したその瞬間から、どんどん「故障」というものに向かって進んで行きます。

仮にその「故障」するタイミングを「故障点」だとしましょう。

ATFを交換する事で、その「故障点」をもっと向こうに遠ざける事が出来ます。

同時に、劣化したATFを排出する事や内部の不純物を取り除く事が出来る事で、変速ショックがなくなったり、燃費が良くなったり、車両全体から出るノイズや振動が小さくなったり(←実はこれ、多くの方が実感しています)、トルク感が増したり、変速が滑らかになったりと・・・、かなり様々なプラス変化をもたらせてくれます。

 

トランスミッションという工業製品に於いて「オイル」というものは必要不可欠なものです。そして、そのオイルは間違いなく劣化して行きます。劣化しないオイルなんて存在しません。

 

 

劣化したオイルを交換する事無くそのまま使い続けて「故障点」まで突き進むのか、それとも、定期的にきちんとメンテナンスを行って、その「故障点」をどんどん未来へと変えて行くのかは、乗られている方の考え方次第です。

 

 

 

ちなみに、メーカーはと言いますと、「無交換」を謳っている所の殆どは、「自動車の耐用年数は10年もしくは10万キロ」という概念が根底にあっての事です。

私は直接聞きました。

「御社の車を新車で購入して、50万キロ乗りたいと思います。ATFは無交換でいいですか?」と。

すると、

「さすがにそれは交換して頂かないと・・・」と言われました。

このやり取りから更に色々と突っ込んで問い合わせをした結果、耐用年数の話になりました。

※多くの、国産メーカーと輸入車メーカーに聞きましたが、殆どのメーカーは「もよりの販売店にお尋ね下さい」でしたが、3メーカーだけ回答してくれました。

 

この様な事から、あなたが10年10万キロごとに新車に乗り換えるのであれば、逆にATF交換は不要かと思います(ただし、最近では4万キロごとに交換とかも少しずつ増えて来ていますので注意が必要です)。

 

しかし、こんなご時世ですし、「ものを大事にする」という良き日本の思想もあります。お車を大切に維持して行こうと思われるのであれば、ATF交換は必要なのです。

 

 

 

ただし、注意が必要です。

 

「故障点」が目の前に迫っている車に関しては、ATF交換を行っても、「故障点」は少し先にしか移動しません。

故障・不調が出てから交換して、数日後もしくは数カ月後に壊れると、「ATFを交換したから壊れた」となっているのでしたら、それは施工者の問診不足・依頼者の説明不足です。

 

 

 

 

 

 

少し前の話ですが、私の知り合いが「今度の土曜日、ATF交換して欲しい」と連絡して来ました。聞けば、何だか調子が悪い感じがする・・・との事。

しかし、当日たまたま日程が合わなくなり、1週間ずらす事になったのですが・・・

実は、当初予定していた土曜日の、その2日後の月曜日、車がバックしなくなりました。

もちろん、予定変更だった為、お車には何もしていません。

 

この場合、もし予定通りにATF交換していたら、月曜日には壊れなかったかもしれないけれど、数週間後や数カ月後に壊れていたかも知れません。

そして壊れた時に「ATFを交換したら壊れた」となるのかも知れません。

 

よく似た事は他にもありました。

 

そのお車も、入庫予定日の2日前に壊れて動かなくなりました(原因はCVTベルト切れ)。

当初より不調を感じておられたお車で、オーナー様のお休みの日に施工予定でした。

 

数をこなしていると、こんな事がたまにはあります。

もっと早く気付いて貰っていたら・・・

せめて今までに1~2回でもいいからATF交換していたら・・・

なんて思いを巡らせる事もあります。

 

 

 

 

 

 

 

余談ですが、

エンジンオイルは無交換で走り続けられる距離は、個体差や走行シーンなどで変わりはしますが、だいたい3万キロです。

過去に、全く同じ日に100台の車を法人様にリースで登録・納車しました。

その会社の営業の方の中にはオイル交換に関して全く無頓着な方も居られました。

そんな方の乗るリース車で、しかも全くメンテされずに整備を回避し続けられて来たお車がオイル管理不良で焼き付いて廃車になったその距離は、だいたい3万キロ前後でした。

それはもう30年近く前の話ですし、今のリースメンテはきちんと管理されているでしょうし、車の性能も上がっているでしょうから、その限りでは無いかも知れませんし、そもそもそんな事実が起こってしまわないとは思いますが。

※エンジンオイルの性能(エンジンを保護するという面において)に関しては・・・、さて、当時と今とでは、どうでしょうね。この事に付いては、もっともっと長くなってしまいますので、今回は辞めておきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

最後にもう一度だけ書いておきます。

 

ATFは交換しても壊れません!

交換する事で、逆に調子が良くなったり、寿命を延ばしてくれたりします!

 

 

「ATFを交換すると壊れる!」と言っている人が居るのなら、

その人は、

「経験もしておらず、本質を調べてもいないくせに、聞きかじった事だけをさも自分の経験の様に語り、しかも、それを他人に押し付けてくる上っ面だけの知ったかぶり人」

 

もしくは、

 

「間違ったやり方でミッションを壊しまくっているのに、原因は自分の間違ったやり方では無く、ATF交換したせいだ!!と言う、人や物のせいにして逃げる責任感ゼロの人」

 

の、どちらかです!!(笑)

 

 

 

「ATFを交換したら壊れる」 は、 都市伝説なのです!!!

 

 

 

 

以上!!

 

 

 

 

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愛媛新聞社の「マイベストプロ」に掲載されました