ATF交換-メルセデスベンツ GLC43(253)トルコン太郎での圧送交換+他 | フリークのブログ

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メルセデスベンツ 現行トランスミッション

「9G-Tronic」 のATF圧送交換です。

 

 

昨年の12月末頃に県外のメルセデスベンツディーラーさんにて購入された認定中古車です。

納車後約3ヶ月経過!!

 

 

お預かり当日の走行距離は66,100km!

さて、この距離で9G-Tronicはどの位汚れているのでしょうか。

 

 

 

Mercedes AMG GLC43 です。

 

 

 

GLCという事で、4MATIC車です。

WISによると、4MATIC車はミッションマウント取り外しが必須となっていますが、これを外すとなりますと必然的にミッションを持ち上げる必要が出て来ます。

 

ただ、ちょっと変わった工具を上手く使うと取り外す必要が無く、

お客様に追加で工賃を負担させてしまう事もありません。

(もちろん、様々なレイアウトによりその限りではない場合もあります)

 

 

 

ATFを採取して、オイルパンを取り外します。

 

 

 

バルブボディです。

 

 

 

今回はバルブボディも取り外して、その上にあるバイパスパイプも交換します。

 

 

 

ただ・・・写真中央に写っている白いパイプと黒いパイプ(共にオイルガイドパイプ)は、それぞれが本国在庫の為到底間に合わず諦め。

(ちなみに、白が10,800円、黒が5,570円)

 

 

 

ミッション側に残った白いパイプもオイルガイドパイプですが、こちらは国内在庫ありだったので交換します。

 

 

 

ポンプとソレノイドの近くに磁石があり、そこに鉄粉が吸着されています。

 

 

 

こってりと・・・

 

 

 

取り外したバルブボディです。

 

 

 

立ててあげると、内部に溜まったATFがどくどく出て来ます!

 

 

 

バルブボディ側に付いているこのオイルガイドパイプと、

 

 

 

ミッション側に残っていたこのオイルガイドパイプ、両方交換します。

シングルパイプの方は上下向きがありますが、

ダブルパイプの方は上下どちらでも装着可能です。

 

 

 

バルブボディの外れたミッション側を綺麗に掃除します。

 

 

 

古いオイルガイドパイプはこんなに変色しています。

Oリングの張りも全く違う事が分かります。

 

 

 

ダブルパイプも新品に。

 

 

 

取り付けて行きます。

 

 

 

新しくなったからとは言え、輝き過ぎでしょ!!(笑)

 

 

 

オイルパンも新品に交換です。

樹脂製のオイルパンで、フィルターや磁石も全て一体となっています。

 

 

 

超音波測定用スムージングパイプとオーバーフローパイプも新品に交換です。

 

 

 

古いATFを出来る限り排出して、更に綺麗にしたバルブボディを装着します。

 

新品のオイルパンを取り付けて、

フリークネット 販売のATF圧送交換ツールを接続し、

圧送交換開始です!!

 

 

 

初期充填を行った後、エンジンを始動して圧送交換を開始。

 

 

 

バルブボディ内の汚れたATFも排出していたおかげか、一巡目でこんなにも綺麗になりました。

あと少しの汚れを綺麗にするため、圧送交換を続けて行きます。

 

 

 

 

 

 

新品のATFと殆ど変わらないレベルまで綺麗になりました。

 

 

 

最後に油量調整です。

フリークでは、メルセデスベンツ純正機を使って油量調整を行っています。

 

ちなみに、この9G-Tronicからは油量調整は温度だけでは行いません!

診断機を接続して、油量調整モードに移行すると分かるのですが、

 

1) IGオン状態で自動でエア抜き実施

2) アイドリング状態で自動でエア抜き実施

 

があります。

それぞれのエア抜きには指定温度があり、その温度に到達していない状態では診断機が次に進むのを停止します。

 

途中で、車内に人が乗り込んでエンジン回転を2,800rpm以上に2秒間以上保持という流れもあったり、最終の油量調整段階では、その際にも自動で回転数が上がります。

 

つまり、今までの7G-Tronicやその他のミッションの様に、単純に温度でオーバーフローという訳では無く、上記流れをきちんと行ってくれる専用の診断機を用いての油量調整が必要となります。

 

 

 

油量調整ポジションにシフトしてオーバーフロー。

 

 

 

こんなにも真っ黒に汚れていたATFは、

ここまで透明度の高い綺麗なATFになりました!!

 

 

 

車速が入ると操作及び視聴制限の入るコマンド、

コーディングの師匠「Y閣下」に教えて貰いながらキャンセル!

 

 

 

スタート&ストップ機能に付いては、エンジンOFF時の設定モードを記憶させておく「ラストモードメモリー」にコーディング。

 

 

 

ホイールの隙間から覗くフロントブレーキディスクパッド。

見るからにペラペラで心配されていましたが、

外してみるとこの通り!!(^^;

 

保証が1年付いているとは言え、消耗部品は対象外。

なので、この辺りは交換して納車して欲しい所ですね。

 

 

 

新品はこちら。

 

 

 

比較すると残量の違いがよく分かります!

 

 

一連の故障診断も行って、簡単点検も実施し、

コーディングで少し快適にもなって、

ATF圧送交換でフィーリング向上&トラブル防止も出来ました!

 

 

価格に付きましては、何処までの作業をするかと言う所でも大きく差が出ます。

お値段を知りたい方はお電話でお問い合わせ下さい

  → 089-907-1161

 

私自身、私が代表を務める別会社にて、ATF圧送交換のお客様請求見本までもを作成&配布しておりますので、現段階での価格表記は控えておきます。




ご用命、ありがとうございました<(_ _)>

 
 <参考データ:車両走行距離  66,100km>






※同じ内容の故障事例でも、作業内容や手順、個体差や経年劣化、部品価格の変動等により必ずしも同一価格・同一修理とはなりません。上記価格や修理内容を他の整備工場さんに強要する様な行為はお控え下さい。

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