車検整備-メルセデスベンツ ML(W166)地図更新やコーディングやATF圧送交換や・・・  | フリークのブログ

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「それって幾らになるの??」にも、明確にお答えします(^^)

車検をご用命頂きありがとうございました<(_ _)>


車検整備の内容を、写真付きで解りやすく紹介しております。
整備の内容だけでなく、同時にお車の状況を把握する事も出来ると思いますので、
ぜひ、最後までお付き合い下さい(^^)


◆◆お願い◆◆


本文中に専門用語なども出てまいります。
理解しにくい内容になってしまうかも知れませんが、
解説付きのだらだらと長い文章になる事を避ける為、
専門用語の使用についてはご理解下さい。
なるべく解りやすくお伝え出来る様、努めてまいります<(_ _)>


◆◆◆◆◆◆◆


それでは説明に移らせて頂きます。

 

 

高知県からご来店頂きました。

ご用命も色々頂きましたの、車検作業と合わせて進めて行きます。

 

 

 

まずは受け入れ時の点検。

エンジンオイルの量はギリギリLOWレベルです。

 

 

 

エアエレメント。

 

 

 

新車から一度も交換されていません。

ゴミも沢山詰まっていますので、こちらは交換で案内させて頂く事に。

 

 

 

エアコンフィルターです。

こちらは外側。

写真では汚れているように見えますが、軽く埃が噛み込んでいるレベル。

これはエアブローして清掃しました。

 

これを取り外した内側には、かなり肉厚のエアコンフィルターが更に装着されています(写真撮り忘れ・・・)。

 

内側のエアコンフィルターはまだまだ綺麗でゴミ噛みも全く無く、そこに追加で装着されている抗菌・防臭アイテムも問題無さそうでしたので、そちらは確認後再取り付けしています。

 

 

 

 

おや!?

トランスファからオイル漏れがあります。

 

 

 

しかも、トランスファには、一度誰かが割った痕跡が。

お客様に伺うと、一度ミッションが入らなくなった事があったそうで、

ディーラーさんにて修理されたそうです。

その修理で、このトランスファを割って内部の部品を交換したのでしょう。

 

 

 

一部しずくにもなっていますが、いつ位からどの位のペースで漏れているのか分かりません。

今回はフルード交換をし、その際にトランスファには添加剤を充填し、様子を見てみる事をお伝え。

後ほど処置します。

 

 

 

さて、それでは作業を始めて行きます。

入庫前からご依頼頂いていましたATF圧送交換からスタート。

このMLはヒッチメンバーを介して、別の車両をもう一台牽引されるそうです。

重量物牽引の場合、特に上り坂などではATF油温が上がります。

同時に、トランスファやデフにも負担が掛かりますので、今回の車検ではその辺りにも手を入れて行きます。

 

 

 

まずは現在のATFを排出。

その一部を瓶に採取しておきます。

 

 

 

オーバーフロープラグを、SSTを使用して内側へ抜き取ります。

 

 

 

 

オイルパンを取り外し。

 

 

 

ATFストレーナーです。

 

 

 

ストレーナー取り外し。

 

 

 

取り外したストレーナーは真っ黒!

 

 

 

フィルター部分も真っ黒です。

 

 

 

バルブボディ下部をしっかり清掃。

 

 

 

ストレーナー。

 

 

 

新品のフィルター部分は真っ白です。

 

 

 

磁石には大量の鉄粉が付着。

 

 

 

オイルパンを綺麗に掃除し、磁石を定位置に取り付け。

オーバーフロープラグは新品に交換して装着。

オイルパンガスケットを装着して、ミッションに取り付けます。

 

 

 

ATFサーモのミッション側を上下共取り外します。

 

 

 

スプリングの脱着を容易にする為、サーモ自体もある程度フリーにしておきます。

 

 

 

弊社のグループ会社「株式会社フリークネット」にて開発・製造・販売しているATF圧送交換ツール「F-PETシリーズ」のメルセデスNo1を接続します。

 

 

 

最初に抜けた量プラスアルファ充填し、圧送交換を開始します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かなり綺麗になりました。

 

 

 

ある程度は綺麗になったのですが、もう一回だけ圧送交換を行います。

ATFドレンプラグは開いておいて、同時に油量調整にも移って行きます。

 

 

 

最後4リットルのATF圧送交換を実施。

 

 

 

 

随分綺麗になりました。

 

 

 

ドレンプラグガスケットは新しいものを装着して準備。

 

 

 

オーバーフローさせて油量調整完了です。

 

 

 

透明度で判断。

ガラスケース内部のフィルターひだもしっかり分かるレベルまで綺麗になりました。

 

 

 

サーモ部分を元通りにします。

スプリングは簡単に凄い勢いで飛んで行きますので、紛失してしまわない様に注意です。

 

 

 

続いて交換するのはデフオイルとトランスファオイルです。

車両前から順番に進めて行きます。

こちらはフロントデフ。

フィラープラグを外すも、全く出て来ません。

指を差し込んで量を確認すると、指先端には付着して来ました。

 

 

 

ドレンプラグを開放してデフオイルを排出。

 

 

 

真っ黒に汚れています。

 

 

 

充填するのは、ロイヤルパープルのマックスギアです。

 

 

 

充填します。

 

 

 

マックスギアの色は濃い目の紫です。

オーバーフローした所で充填完了。

 

 

 

続いてトランスファオイルを交換。

 

 

 

こちらは少し垂れて来ました。

量はOK!!

でも、汚れは??

 

 

 

全量排出します。

 

 

 

トランスファオイルの汚れ具合は酷い!!

フロントデフオイルよりも遥かにドス黒く汚れています。

 

 

 

漏れもあるし負担もかかっているので、添加剤SOD-1プラスを添加しておきます。

 

 

 

ロイヤルパープル マックスギアを充填。

 

 

 

最後はリヤデフオイル。

排出します。

 

 

 

汚れ具合は一番軽い状態です。

 

 

 

デフオイルにもロイヤルパープルのマックスギアを充填。

 

 

 

 

ブレーキフルードもしっかり抜き替え。

 

 

 

汚れていたエアエレメント。

 

 

 

 

汚れが酷いので交換です。

 

 

 

こちらが新品。

真っ白です。

 

 

 

ドライブベルトも交換しますが・・・

まともに見える状態ではありません。

 

 

 

色々と取り外すわけです。

 

 

 

ベルトが見えて来ました。

 

 

 

取り外しての新旧比較です。

 

 

 

 

エンジンオイル、オイルエレメントも交換です。

 

 

 

新品を装着。

 

 

 

充填するのはロイヤルパープルのHPSです。

 

 

 

ぴったりFULLラインに合わせています。

 

 

 

アドブルの充填もご依頼頂きました。

 

 

 

 

 

サービスインターバルをチェック。

次回のメンテナンス期日までの日数はマイナスになっていますし、

走行可能距離も少なくなっています。

 

 

 

リセット完了。

 

 

 

エンジン始動時に出ていたメーターの点検誘導表示も消えて、表示内容もリセットされました。

 

 

 

タイヤ空気圧も調整後リセット。

右前タイヤだけが少しエア圧低かったので、気にしておいて下さい。

 

 

 

AdBlueの充填量も最大になりました。

 

 

 

エアクリーナーは交換済みなのでリセットします。

 

 

 

重量物をけん引されるという事で、油温や水温表示もあった方が役に立ちますから、AMGコマンドだけ表示出来るようにコーディング。

このMLではこの2種類の表示だけでしたが、

 

 

 

余談ですが、こちらは463のゲレンデ。

このメーターではATF油温も表示されるので、ホントはこれもMLに欲しかったのですが・・・

ちょっと違うんですね。

少し下に出て来ますけど、MLはエコストップ付きなので、エコストップONの場合は文字で表示が出る様になりました。

 

 

 

地図更新もご依頼頂きました。

ちなみにこちらは現在の地図。

松山インターチェンジからフリークの目の前の国道56号線に外環状線が繋がったのは2016年。

もう、5年も前に新しい道が繋がり非常に便利になっているのですが、データの古いナビではもちろん出て来ません。

 

5年前に出来たこの新しい道を知らなければ、結構な遠回りを強いられます。

 

 

 

 

最新の2021年版地図データに更新します(データは2020年)。

 

 

 

完了。

 

 

 

外環状線が繋がりました!

 

 

 

エコストップ(アイドリングストップ)を、エンジン始動時OFFでスタートする様にコーディング。

 

 

 

エコストップONになると、この様に「inactive」の表示も出る様になりました。

 

 

 

エンジン始動時はエコストップOFFでスタートします。

 

 

 

OFFの場合は表示無しです。

 

コーディングやらで色々と触りましたので、

最後に今一度診断機にてトータルチェック。

 

問題が無い事を確認して車検整備完了です。

 

 

 

納車の際は、高知県で有名なビスケット「ミレー」や塩けんぴを沢山いただきました。

 

ありがとうございました!!!

 

 

上記交換部品も含め、今回の車検で交換した部品や作業した箇所は、


 ・エンジンオイル(ROYAL PURPLE HPS 5W-30)交換
 ・オイルドレンパッキン交換
 ・オイルエレメント交換
 ・ブレーキフルード(DOT4)交換
 ・エアクリーナーエレメント(左右バンク)交換

 ・ドライブベルト交換

 ・フロントデフオイル(ROYAL PURPLE MAX-GEAR)交換

 ・トランスファオイル(ROYAL PURPLE MAX-GEAR)交換

 ・リヤデフオイル(ROYAL PURPLE MAX-GEAR)交換

 ・AdBlue(エコツーライト)充填

 ・ナビ地図更新

 ・GAN-TUNING(GAN-GT)取り付け

 ・ATF圧送交換作業一式

 ・ATFオイルパンガスケット交換

 ・ATFストレーナー交換

 ・ATFオーバーフロープラグ交換

 ・ATFドレンプラグシールリング交換

 ・スクリュープラグ-1交換

 ・スクリュープラグ-2交換

 ・TPMS再設定

 ・コーディング

 ・エアコンガスクリーニング


以上となります。


交換を必要としなかった部品につきましても、
各所点検・調整・清掃・グリースアップなど行っております。


今回の車検ご請求額は ¥452,000- です。 
   (内、諸費用は 87,510円です)



ありがとうございました<(_ _)>


 
 <参考データ:車両走行距離  86,950km>




※同じ内容の故障事例でも、作業内容や手順、個体差や経年劣化、部品価格の変動等により必ずしも同一価格・同一修理とはなりません。上記価格や修理内容を他の整備工場さんに強要する様な行為はお控え下さい。

※弊社では時々整備ブログを書かせて頂いておりますが、ブログ掲載を行って欲しくないお客様は事前に申しつけ下さい。出来る限りこちらからも「掲載可否」を頂く様心掛けますが、折り悪くその接点を持てない事もあるかと思います。ご来店時アンケートにも、「掲載可否」の項目を追加させて頂きました。掲載内容・記述内容に付いて訂正・削除をご希望の方はご連絡下さい。出来る限り早急に対応させて頂きます。
 

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