車検整備-MCC スマート(450)診断機を使った点検も紹介 | フリークのブログ

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自動車の整備を、もっと身近に、もっと分かりやすく!!

「それって幾らになるの??」にも、明確にお答えします(^^)

車検をご用命頂きありがとうございました<(_ _)>


車検整備の内容を、写真付きで解りやすく紹介しております。
整備の内容だけでなく、同時にお車の状況を把握する事も出来ると思いますので、
ぜひ、最後までお付き合い下さい(^^)


◆◆お願い◆◆


本文中に専門用語なども出てまいります。
理解しにくい内容になってしまうかも知れませんが、
解説付きのだらだらと長い文章になる事を避ける為、
専門用語の使用についてはご理解下さい。
なるべく解りやすくお伝え出来る様、努めてまいります<(_ _)>


◆◆◆◆◆◆◆


それでは説明に移らせて頂きます。

 

 

 

 

リフトで上げてタイヤを取り外します。

ここまでは普通の車と同じですが、

スマートの場合はここからエンジンを半おろしします。

 

 

 

 

エンジンオイルの量をチェック。

レベルゲージの先端に少し付く位しか入っていません。

 

 

 

 

スパークプラグを点検。

結構チェックされていないスマートが多いのです。

特に下側。

 

 

 

 

真っ黒にすすけていて、先端も細くなっています。

 

 

 

 

こちらは上側。

こちらも先端は細くなって摩耗が見られます。

全体的に錆も回っていて、

取り外す時にギーギーと嫌な音を出しながら緩んでいきます。

 

 

 

ちなみにこちらが新品です。

真ん中の電極の太さが全然違うのが分かります。

 

 

 

 

あれ!?

取り外したスパークプラグのターミナル部が折れている!!

 

 

 

 

そしてプラグコード側に刺さったままで外れない(T_T)

 

 

 

 

プラグコードの中古を在庫していたので交換!

 

 

 

 

新品のスパークプラグにスレッドコンパウンドを塗布して組み付けています。

 

 

 

 

この辺りのバキュームホースは、オイルでぶよぶよに軟化するので、

よく破損しています。

 

 

 

 

 

 

耐油性のバキュームホースに交換しています。

 

 

 

 

フロントブレーキパッドですが、

ずいぶん減っていて、もうすぐセンサーと接触しそうです。

 

 

 

 

こちらは、たまたま在庫していた中古ですが、

短期間しか使っていない、殆ど新品に近い残量の物です。

 

 

 

 

ブレーキダストで真っ黒に汚れていたキャリパーも綺麗に掃除。

パッドシムグリースを塗布して組み付けています。

 

 

 

 

オイルフィルターを取り外し。

真っ黒です!!

 

 

 

 

 

カートリッジ側も綺麗に掃除をして、

Oリングには薄くシリコーングリースを塗布し組み付け。

 

 

 

 

前側のエンジンマウントがちぎれています。

結構振動が出ていたのではないでしょうか!?

エンジンを半おろしにすれば、見れますし交換出来ます。

 

 

 

 

外してみると、完全に破断しているのが分かります。

 

 

 

 

 

新品はこちら。

マウントを構成している金属部分が、鉄からアルミに変更されています。

つまり、新車からの交換歴は無いという事だと、

フリークお客様のスマート博士から教えて貰いました(^^)

 

 

 

 

交換完了!

 

 

 

 

ドアミラーも中古を在庫していたので交換です。

理由は、外した右側はご覧の通り、

角度調整用のワイヤーがダメになっていて、調整が出来なくなっている為。

 

 

 

 

そして左側も交換です。

理由は写真の通り、いい感じの迷彩模様になっていますから・・・(^^;

 

 

 

 

フロントタイヤはツルツルで、スリップサインも出ていたので交換。

純正採用サイズの 135/70R15 は、

コンチネンタルとクムホの2社でしか作っていませんでした。

コンチネンタルのタイヤは、なかなか足元を見た様な金額で・・・

クムホは・・・・

 

という事で、

スマート乗りの多くの方がそうしている様に、

安全性も高く、タイヤ価格も安く、そして選択肢も多い、

145/65R15に変更!!

ブリジストンのプレイズをチョイスしても、

コンチネンタルの135を選ぶより、2本で5,000円以上抑えられます。

 

 

 

 

最後に診断機を接続して、フォルトメモリーの有無と内容をチェック。

 

 

この診断機では、エンジン回転のスムーズレベルもチェック出来ます。

 

 

 

 

 

1番シリンダーのみ、ほんの少しだけラフ回転を検出していますが、

全然余裕の許容範囲内に収まっているのでまだまだ大丈夫!!

 

では、異常な状態のエンジンではどの様に表示されるのか!?

最近エンジンオーバーホールを行った2台のスマートのデータが

ありますので、参考に。

 

 

 

 

こちらは1番シリンダーにトラブルを抱えたスマート。

エンジンオーバーホールの結果、

ピストン棚落ち、そしてコンロッド湾曲していたスマートの、

オーバーホール前のエンジンの状態です。

 

 

 

 

 

変わってこちらは、3番シリンダーにトラブルを抱えたスマート。

スパークプラグが溶けていて、エキゾーストバルブの傘部分も

極端に摩耗。

 

上記2台とも、許容範囲を超えたシリンダーの回転が赤く表示されています。

そのシリンダーが他のシリンダーにも影響を及ぼしている状態です。

 

 

 

今回お預かりのスマートは、エンジンフィーリングに異常を感じる事はありませんでしたが、

念の為、エンジン暖機後約10分以上をモニターしながら、

異常が無い事を確認しています。

 

 

 

 

上記交換部品も含め、今回の車検で交換した部品や作業した箇所は、


 ・エンジンオイル(MOTUL 8100 X-CESS 5W-40)交換
 ・オイルフィルターカートリッジ交換
 ・ブレーキフルード(DOT4)交換
 ・フロントワイパーブレード左右交換

 ・スパークプラグ 6本交換

 ・プラグコード(中古)1本交換

 ・バキュームホース 2ヵ所交換

 ・フロントブレーキディスクパッド(中古)交換

 ・エンジンマウント(フロントセンター)交換

 ・タイヤ(145/65R15-ブリジストン プレイズ)2本交換

 ・タイヤエアバルブ2本交換

 ・ドアミラー左右(中古)交換


以上となります。


交換を必要としなかった部品につきましても、
各所点検・調整・清掃・グリースアップなど行っております。


今回の車検ご請求額は ¥ 147,820- です。 
   (内、諸費用は 64,390円です)

 

ありがとうございました<(_ _)>

 
 <参考データ:車両走行距離  92,300km>

 

 

 

 

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