今回メンテナンスさせて頂いたお客様は、
何と、徳島県からお越しくださいました。
ブログを見て頂いているそうでして、
今回3回目のタイミングベルトの交換時期を迎えた事をきっかけに、
松山観光を兼ねてご来店頂けました(^^)
順調にいけば当日納車の予定でしたが・・・・
途中でハプニング・・・(T_T)
非常に申し訳無かったのですが、しばしこのままお預かりさせて頂く事になりました。
いきさつも含め、順に説明させて頂きます。
名車、ロードスターです。
エンジンルーム。
これから順に取り外していきます。
前回のタイミングベルト交換時に、
一緒にエンジンオーバーホールもされた際、
ヘッドカバーは赤色に塗装されて帰って来たそうです。
(頼まれた訳ではないそうですが・・・(笑)
ただ・・・結晶塗装という訳でもない様で、パリパリと剥がれていくのが残念です)
エアダクト関連取り外し。
ヘッドカバー取り外し。
エアクリーナーボックス取り外し。
ヘッドカバーを取り外すと分かり易いですが、
オイルが漏れていました。
エンジンの後ろの方も漏れています。
おや??
排気側のタイミング・・・・・
プーリー正面から撮影。
吸気側はマーキング箇所に一致。
排気側は・・・・
??
タイミングカバーを取り外していきます。
タイミングベルト取り外し。
カムプーリー取り外し。
カムシャフトオイルシールから、オイルが漏れていました。
カバーを取り外すと、左右とも結構漏れていたのが分かります。
サーモハウジングとウォーターポンプを取り外し。
ウォーターポンプとエンジンの当たり面
ウォーターポンプとウォーターパイプとの当たり面、
そして、サーモハウジングとエンジンの当たり面を綺麗にしていきます。
目の細かいペーパーで水研ぎ。
残っているガスケットの残骸や、汚れ・錆を取り除きます。
全ての当たり面、綺麗になりました。
ウォーターポンプの新旧比較です。
カムシャフトオイルシールから漏れたエンジンオイルが、
ウォーターポンプにも付着しています。
新品のウォーターポンプを装着。
カムシャフトオイルシール装着。
一応、オイルシール内側にはWAKO'Sのシリコングリース、
外側にはWAKO'Sのガスケットメイクを薄ーく塗布してから装着しています。
クランクシャフトオイルシールも装着。
ヘッドカバーの装着前に、エンジン上部を綺麗に掃除。
おや!?
サーモハウジングとエンジンの当たり面に、
ベットリと、液状ガスケットが塗布されています。
水漏れを防ぐOリングはペッチャンコ。
前回取り外した方は、ここのOリングを交換せず、
液状ガスケットを塗り込む事で、再利用されたみたいですね・・・(-_-;)
でも、残念ながら、冷却水が漏れていました。
そして更に残念なことが・・・・
届いているOリングが違う・・・・(T_T)
かと言って、こんなにペッチャンコなOリングを再利用する気にはなれないし・・・
それに、万が一漏れだした場合、
このハウジングの前には黒いカバーが装着されているし、
さらにその上からはカムプーリーが装着されて、
タイミングカバーも装着されて・・・
漏れてもすぐには絶対に分からない構造。
お客様には、この部品が装着されている場所と、
万が一にも漏れだした場合のリスクを説明させて頂き、
非常に申し訳ないのですが、一度このままお預かりさせて頂く事に。
「帰りが車でないなら、温泉入ってビール飲んで帰ります~(^^)/ 」
なんて言って頂けて(≧▽≦)
本当にありがとうございます!!!!
広島に在庫あり。
翌日Oリング到着しました。
写真右が新品です。
左が太く見えますが、ペッチャンコに潰れているからなのであって、
決してサイズが違う訳ではありません。
Oリングを装着すると分かりますが、
サーモハウジンがからはしっかりとはみ出る厚みがあります!
非常に薄く、WAKO'Sのガスケットメイクを塗布します。
水漏れ予防の意味もありますが、
組み付け時にOリングが溝からずれたりする事も防ぐ為です。
カバーも綺麗に掃除。
そして装着。
カムプーリーも装着。
車がお預かりとなったので、気になっていた、
ヘッドカバーサーキュラープラグ。
裏側で、しかも狭い為分かり難いのですが、
鏡とライトを使って確認すると、ここからも漏れているのが分かります。
新品に交換です。
ここにも、WAKO'Sのガスケットメイクを薄く塗布。
タイミングアイドラプーリーを装着。
タイミングベルトを装着。
クランクの合いマークを合わせると、
カムプーリーの合いマークもしっかりと合っています。
これが正解。
タイミングカバーを取り付けていきます。
ヘッドカバーは、
綺麗に掃除をして、新しいガスケットを装着。
前のはカチカチに固まっていました。
だから漏れていたんですね。
サーモスタットも交換です。
新しい形状になっています。
ヘッドカバーを装着。
補機類ベルト、エアクリーナーボックス、冷却水ホースを装着。
冷却水を充填。
エア抜きを行います。
最後に、追加がもう一点出ました。
ブローバイホースがプラスチックの様に固くなっていて、
パックリとヒビが入っています。
バンドで締めればどうにかなるかも知れませんが・・・・
ヒビが走り出すと不要なトラブルの引き金になる可能性がありますので、
部品の手配をさせて頂きました。
反対側の、エンジンとインマニを繋いでいるホースも、
価格を調べると430円でしたので、そちらも手配させて頂きました。
エンジン関連の仕上げは、
WAKO'SのRECSを施工。
エンジン内部に蓄積したカーボンなどを除去してくれます。
最後に、WAKO’Sのエンジンオイルに交換して、作業終了です。
あと、
交換作業写真は撮影忘れていましたが・・・(^^;
ダンロップ DIREZZA DZ102 185/60R14 を4本、
タイヤエアバルブも含め、交換させて頂きました。
作業完了後、お客様に連絡。
すぐにお客様からメールの返事を頂きましたが・・・
その中でちょっと気になる内容が。
「クルマを持って行った時にタイヤが(急に)摩耗していて驚いたのですが、
考えたら、確か先月、フロントのタイロッド等のブーツが破れていて急いで交換してもらいました。
その修理の時に多分アライメントがキッチリとれて無かったんだと思います。
これもまぁ、いつも見た目でやってもらってるので、
サスペンション含めて、急いで改善しなきゃなぁと思います。
」
との内容。
確かに、ラックブーツなど、綺麗だなと思っていましたが・・・
アライメントに狂いの発生する可能性の高い箇所の部品交換、
せめてトーイン位は点検して納車されているのでは・・・
でも、急激にタイヤの摩耗が進んだという内容に不安を感じ、
アライメントテスターにて車両チェック。
フロント左側のトゥがかなりINに振っているせいで、
全体的にかなりイン寄りになってしまっています。
組み付けの際、組み付け位置を一周間違って組んでしまったのでしょうか?
リアも含め、トータルで修正しておきました。
キャンバーにつきましては、
ショックのへたりが原因になっている可能性が高いですが・・・(^^;
これで心置きなく納車させて頂けます(^^)
今回のトラブル修理では、上記内容も含め以下の作業を行っております。
・タイミングベルト交換
・タイミングテンショナーベアリング(R)交換
・タイミングテンショナーベアリング(L)交換
・カムシャフトオイルシール 2個交換
・クランクシャフトオイルシール交換
・ウォーターポンプ交換
・サーモスタット交換
・サーモスタットガスケット交換
・サーモスタットハウジングOリング交換
・ヘッドカバーガスケット交換
・ヘッドカバーサーキュラープラグ交換
・オルタネータベルト交換
・パワーステアリングベルト交換
・ロングライフクーラント交換
・エンジンオイル交換
・タイヤ 185/60R14 4本交換
・タイヤエアバルブ 4本交換
・エンジンオイル(WAKO’S)交換
・WAKO’S RECS施工
・追加で、ブローバイホース 2本交換
・ホイールアライメント調整
今回の修理ご請求額は、 ¥ 127,000- となっております。
ご用命、ありがとうございました<(_ _)>
<参考データ:車両走行距離 322,630km>
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