一昨日の家族会の懇談会のとき、

若年性認知症のご主人の持つ奥様から、

ひとりで外出する際の不安が語られた。

 

当事者であるご主人は、

認知症を受け入れていないため、

ふつうに出掛けようとするらしい。

スマホのGPSは機能するのだが、

使い方が覚束なくなっているので、

何かあったときには心配だという。

 

同じ家族会の方のなかには、

当事者の奥様が愛犬の散歩に出たが戻れず、

警察に保護されたという方もいた。

 

keroぴょんの妻も、

交番のお世話になったことがある。

雨の日の夕方、

毎日のように通っていた道で、

挙動がおかしくなり、

声をかけた人により交番へ連れて来られた。

自宅から100mちょいの場所で、

その前日にも歩いた道だった……。

 

 

4/13の『NHKスペシャル』は、

「なぜ妻はいなくなったのか~

認知症行方不明者1万8000人~」という

タイトルで放送された。

 

番組では、行方不明になった

若年性認知症の奥さんを探し続ける

鳥取県在住のご主人や家族の日々を追った。

 

昨年8月8日の朝、

つくり立ての朝食を食卓に置いたまま、

奥さんはいなくなり、

いまだに帰ってきていないという。

意味性の若年性認知症の奥さんとの日々を

大切に送ろうと決意し、

離職した2日後の出来事だった。

 

行方不明の奥さんは、

keroぴょんの妻と同じ59歳(当時)で、

52歳のときに発症したという。

他人事には思えず、胸に迫るものを感じた……。

 

令和4年の行方不明者のうち、

認知症の人は1万8709人で、

96.6%が発見・保護されているが、

491名が死亡確認されている。

(同番組では2022年451人で表示)

軽度や初期の認知症の人に多いという。

⇩  ⇩  ⇩

(警察庁生活安全局「令和4年における行方不明者の状況」)

https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki/fumei/R04yukuefumeisha_zuhyou.pdf

 

鳥取の話に戻るが、

SNSや地元の放送局を通じて

行方不明の奥さんの情報を募ったところ、

30km離れた隣県・松江市

見かけたという情報が寄せられた。

 

松江市には、奥さんの実家があり、

高齢の母親が住んでいるのだが、

そこには立ち寄った形跡はなかった。

奥さんは、どこを目指して歩いたのか?

 

その後、宍道湖沿いの道路で

見かけたというドライブレコーダーの

映像が寄せられたという。

 

宍道湖は子どもたちと

花火大会に行った思い出の場所だった。

いなくなった朝、就職のため家を出て、

いまは愛知県に住む次男の名前

奥さんは口にしていたという。

 

宍道湖に行けば、

子どもに会えると思ったのかもしれないが、

何とも切ない気持ちになる。

 

この奥さんはまだ見つかっていない。

下記のNHKスペシャルのサイトに、

この奥さんの氏名や写真が載っている。

何か手掛かりを知っている方がいれば、

米子警察署(0859-33-0110)

ぜひとも一報していただきたい。

 

また同サイトには、

行方不明防止アイテムの情報等も

載っているので参考にしていただきたい。

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