昨日の首都圏は滅法冷えた。
そんなときに食べたくなるのは、
“味噌”がつく食べ物である。
味噌ラーメン、味噌けんちん、
味噌おでん、味噌煮込みうどん、
そして何故か味噌かつ！
味噌かつといえば、
名古屋の名物である。
なかでも有名なのが
「矢場とん」である。
久々に都心を訪れたが、
東京駅の地下街を通ったときに、
「矢場とん」の存在を思い出した。
妻がアルツハイマー型若年性認知症の
受診をする約1ヵ月前、
東京駅グランルーフの「矢場とん」で、
夕ご飯を食べることになった。
いまから4年前の
2018年12月のことである。
７～８分並び店に入り、
注文を終えると妻は、
「トイレに行ってくる」
と席を立った。
トイレは店内にはなく、
地下街共通のトイレとなる。
妻が離席してから10分、
19時台とはいえ、
女子トイレ待ちにしては長すぎる。
方向音痴の妻が、
地下街のメイズに
迷い込んだことを確信した。
探しに行こうとしたそのとき、
注文した“わらじとんかつ”が到着した。
僕は探しに行くタイミングを失った。
それから２～3分ほどして、
ようやく妻が戻ってきた。
離席してから15分が過ぎていた。
理由を尋ねてみると案の定、
逆方向に出てしまい迷子になったようだ。
いつもの方向音痴と考えていたが、
いま思えばあのときの出来事は、
アルツハイマーの
前兆だったのかもしれない……。
▲妻と食べた「矢場とん」名物・わらじとんかつ。みそ
だれとソースのハーフ＆ハーフ
のち
ワイン！
2020 Rully En Varot Vieilles Vignes
[Domaine Du Four Bassot]
(フランス／ブルゴーニュ)
友人夫妻の結婚記念と元気づけのために購入したのが、リュリーの樹齢45年の古木からつくられたシャルドネ。このドメーヌ・デュ・フール・バッソのアン・ヴァロVVは、コート・シャロネーズ地区の丘の上部の畑のブドウでつくられている。
2020年のわりには、黄味が強い色合い。大ぶりのグラスで飲むと、香りが立ち、一段とおいしい。火打石やグレープフルーツ系の香りがするミネラリーな一杯。価格は3300円だが、値段以上に美味しい白ワインだった。
「矢場とん」で食事をした日は、家でくすぶっている妻を引き出すため、仕事帰りに都心で待ち合わせをした。
かつて、丸の内OLだった妻には懐かしい場所で、東京～有楽町界隈のイルミネーション散歩を企んだ。
丸の内仲通りには、シャンパンゴールドのイルミネーションが輝きはじめた。今年はユーミンとのコラボ企画が展開されているようだ。
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面会ができるようになったので、映像に撮って妻に見せてあげようかなぁ……。