昨年6/5のこのブログで、
オレンジバルのことを書いた。
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横浜北部の「あざみ野オレンジバル」は、
横浜市認知症疾患医療センターのひとつ、
横浜総合病院の長田乾医師がはじめたが、
今回は都内のオレンジバルにお邪魔をした。
ブログでは取り上げたものの、
オレンジバル自体、初体験となる。
話は妻のアルツハイマーが
まだ初期のころに戻るのだが、
日中の居場所探しをしていたときに、
オレンジカフェや認知症カフェの場所を
調べたことがあった。
妻が行ける範囲のカフェは、
どこも駅から遠いバス圏の
不便なロケーションばかりだった。
おまけに老人の家の延長みたいな印象だった。
若い友だちが欲しかった妻には、
まったく場違いの雰囲気だった。
それに引き換え今回訪ねたバルは、
素敵なスペインバルを借り切って行われた。
しかもオシャレな下北沢の街での開催。
このブログで取り上げたことがある
“妹当事者さん”をはじめ、
高齢の当事者さんやそのご家族、
地区の包括さん、オレンジカフェの運営者、
若年性認知症コーディネーターさんら、
認知症の人や介護に関わる人たちや、
町会の方、区議会議員さんも参加し、
総勢20名以上が集まった。
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スペイン風の食事と、
ビールやワインを楽しみ、
賑やかに話の花を咲かせていると、
昭和歌謡のギター・タイムとなった。
東京・大森のフォーク居酒屋や、
福祉施設、商店街イベント等で活動している
さとうGO!さんが、多彩なレパートリーから、
リクエストに応えギターを爪弾き、歌を披露。
さとうさんは「平成流し組合」に参加し、
介護施設でヘルパーの傍ら、
音楽活動を積極的に行っている。
5/11には「大森昭和歌謡ショウ」が
予定されているという。
リクエストが次々と入り、
当事者さんの中には、
一緒に歌っている方もいらっしゃった。
2時間半の予定だったが、
オレンジバルは盛り上がり、
中締め後も残りワインを堪能する方もいた。
認知症カフェを探していたころに、
こういう場があったら、
妻はどんなに喜んだことだろうか。
欲していた時期が、
コロナ禍下だったのが切ない……。
のちワイン!
2019 Castell del Remei Tempranillo
(スペイン/カタルーニャ州)
開催場所がスペインバルということで、スペインのワインを飲みました。3本開けてしまいましたが、その2本目がテンプラニーリョ100%の赤ワイン、カステル・デル・レメイでした。
凝縮感のあるフルボディで、ダークチェリーやハーブの感じがする力強い1本でした。イカ墨のコロッケともよく合いました。
オレンジバルは、認知症のある方とそのご家族だけでなく、認知症に関わる人たちにとっても、地域での貴重な交流の場になっていると感じた。地域という点が彼方此方にできると、それが面として広がっていくかもしれない。何よりも「楽しむ」ということに比重が置かれているため、日中のカフェとは違ったリラックスした雰囲気を醸し出しているところが、とても意味があると思った。