ANOTHER TIME ANOTHER PLACE...
時代が何処へ移ろおうとね、これはロックンロールを
信じる者の聖典だ。『ストリート・オブ・ファイヤー』。
平易簡潔にして血沸き肉躍る。
さらわれたローラ姫を竜王の城から取り戻せ、って
古今東西老若男女普遍のプロットが、いまだ有効なのは
オレだけ?三十年の時を経てなお鳥肌が収まらんよ。
ほぼ全編をのたうつライ・クーダーのスライドがシビレる。
この人、ストーンズのおセッションにお呼ばれして
キースにさんざスライドの秘技やホンキートンクのリフを
カモられちゃった非業のギター渡世人。ライのそれを
置き去りにする、MTVの時代を丸呑みにしたメインテーマ
『今夜は青春』もいい。そうとも今夜は青春なんだとも。
臭かろうが、うん。映画とはこれだろ。これでいい。
すべてのキャストのロールプレイングが。
オレを銀幕に釘付けにする。またデフォーか、アンタ
よく来るね。レイヴェン。そして男子、ここ試験に出ます。
ボーイズ、ビィ、
トム・コーディ!
リピート、アフター、ミー。
「武士は喰わねどI'll be there」アー、ビー、デー。