吉田美奈子の呪詛 | キャプテンニッポンのソウル温泉

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囁かれし夜は 素敵な Blueberry
きらめいて ひとかけら 影にまとわれ
届く手 やさしく 窓から忍び入る

街の真夜中 月に写るは
煙に浮かぶ 妖精の翼
絶え間なく 羽撃(はばた)くよ
雫さえ 含んで

髪にからまりし風は 香ほのか 秋に遊ぶ
こころ音は 人知れず 霧と漂いて
閉じる目 悲しく かの花びらと散りゆく

囁かれし夜は 素敵な Blueberry
Blueberry's night



吉田美奈子 『恋』


ポップミュージックと呼ぶにはあまりに
息苦しい。身も凍るほどの神々しさ。我想うに
神か人が、はじめてコトバに抑揚と音階を与えて
歌、と云うものを解き放った瞬間はこんな。

その原初を垣間見るよう。衝動から放たれた
歌は救いもすれば、災いもする。オレはこの歌を
前に、なすすべもなくおかしな磁場に置き去りに
される。上か下かもよくわからないほど強烈な。


彼女と、彼のふたりは、ふたりが生み出す
呪詛のあまりの強大さに畏れおののいて、そして
やがて袂を分かつことになりました。違うかな。


もしくは嫉妬深い神が許さなかったか、だ。







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