映画『ラスト・ワルツ』は
マーティン・スコセッシの最高傑作、と思う。
凡庸なライヴ映像とはラベルが違うんだラベルが。
パラノイアックな映像追求で
知られるスコセッシが周到に用意した絵コンテを
もとに、劇場に配された7人のカメラマン。そこには
ニューシネマの名だたる鬼才たちが。
ラズロ・コヴァックス。
『イージー・ライダー』『ファイブ・イージー・ピーセズ』
ヴィルモス・ジグモンド。
『スケアクロウ』『ディア・ハンター』『天国の門』
あの、渇ききった時代を
切り取って、銀幕に焼きつけてみせた職人たちが
祝祭の記録に召喚された。信じがたい。悪いはずがない。
生き証人たちの真摯なまなざしが、神々しいまでの最期を。
慈しみ。儚み。そして祝福した。
美の追求に一片の疑いもなかった時代の話だよ。
贅沢にもほどが。製作会社は卒倒寸前だったろう(笑)
CGや3Dに神は舞い降りない。
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