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キャプテンニッポンのソウル温泉

ウォンチュー,スリー,フォー,ファイブ,セックス,ヘブン!

2011年を誇りに思う。
キャプテンニッポン・オブ・ジ・イヤー。
逆だ。ジ・イヤー・オブ・キャプテンニッポン。

悩みなき年。なんてあるわけ
ないが、悩みなき昼と悩ましい夜の
コントラストも実に美しく。太陽とともに
どこまでも走り続け、月の満ち欠けを見上げては
微妙に怯え、月蝕に深く沈んだ。

素晴らしき思いつき。
遅い秋の到来、と同時にこうして
日々を、いや半生を唾棄すべく、また天上への
無心と、明け透けな忠誠の覚え書きとして、この
声明を書き連ね始めた。オレがオレがオレが。

気?狂ってないよ。オレにしか
読めないイディオムで2011年を、駈け足で
書き殴った。夢の、寝て見る夢の中身は他人には
曰く云い難い、説明し難いもの。他の誰にも。

どう謙り遜ってみたところで
2011年はオレ史上、類を見ない最強の
揺るぎなき無敵艦隊総督オレが降臨、と云う
まさにジ・イヤー・オブ・キャプテンニッポン・
オブ・ジ・イヤー。究極にアルティメット。

2011年のそれを記念して
この歌を。フィナーレはこの歌と
決めていた。ボブ・ディランが、ザ・バーズが
歌った『マイ・バック・ページ』。その観念的な
詩世界を、真心ブラザーズの倉持陽一が、世代の言葉で
完璧に代弁している。完璧な、世代のイディオムで。



白か黒しかこの世にはないと思っていたよ
誰よりも早くいい席で いい景色がみたかったんだ
僕を好きだと言ってくれた 女たちもどこかへ消えた
あのころの僕より今の方がずっと若いさ

自尊心のため無駄な議論を繰り返してきたよ
英雄気取りで多数派の弱さを肯定もしてきたし
僕を素晴らしいと言ってくれた男達も
次の獲物へ飛びついた
あのころの僕より今の方がずっと若いさ



川本三郎の
『マイ・バック・ページ』は
原曲をモチーフに綴られた、1960年代の
極私的回顧録だ。昔、貪るように読み耽った。
映画化のニュース。松山ケンイチ?妻夫木?悪くない。
でも流れてきた主題歌は、ディランでもザ・バーズでも
なく、真心…ですら。真心と、奥田民生による凡庸な
カバーだった。劇場には足が向かなかった。




オレのイディオムじゃなかった。
原曲を使用できない、したくても
できない'大人の事情'が存在したのなら
真心の、倉持訳の、だったら良かったのに。
原作に登場する保倉幸恵役、が忽那汐里なんて
最高のキャスティング、と胸を踊らせていたのに。


結局、最後も誰かを腐して
2011年は永遠に砂の中。ハロー、2012年。
2012年の夢は、Sanctuary。何処かにある聖地へ。




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