こうしてすかしたことを
ゴチャゴチャと書いてるうちに
マーティン・スコセッシ、なんて
名前が記憶の闇からまろび出てきて
10年ぶりくらいじゃないかな、彼の名を
発したのは。自分でも驚く。
マーティン・スコセッシ。
スコセッシングの極致は
『タクシードライバー』『ラストワルツ』と
そしてトドメはこれだった。
『グッドフェローズ』
んーマフィア映画。たぶん
スコセッシのなかでは、原作の
ノンフィクションを映像化したい願望と
自分の音楽遍歴をプロモビデオのように
シークエンスしたい衝動が50/50だった
と思う。30/70かも。かなり怪しい。
トニー・べネットの
成りあがり讃歌から始まって、50′sの
ドゥーワップ、ブルース、ソウルときて
クリームの'Sunshine Of Your Love'と
デレク&ドミノスの『いとしのレイラ』が
流れるクライマックスまで、これでもかの
スコセッシ的音楽史。
マフィアの口封じによって
粛清された死体、死体、死体…の累々たる
シークエンスで流れる『レイラ』のコーダ。
あのイントロなし、クラプトンの歌なし
ピアノのコーダのみ。これが白眉。
ラスト。司法取引でFBIに
仲間を売ったヘンリーが、当局の保護下で
安穏と暮らす、まあマフィアにとっては
バッドエンドの、引きのショット。
イントロで卒倒した。コレっすよ(笑)
シド・ヴィシャス。
セックスピストルズのシドの
'My Way'(笑)
コックニー訛の『ムァイワイ』
まずコレありき、と思う。
絶対、スコセッシはこのアイデアから
配給会社から大金せしめて、この作品を
撮ったに違いない。恐るべきミーイズム。
この項を'My Way'を
カラオケで朗々と歌い上げる、人生の
諸先輩方に捧ぐーーー
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