行政書士の德永知一です。今日は2018年5月25日です。

 

 5月23日(水)、神戸地方裁判所に刑事事件の裁判を傍聴してきました。いわゆる”有罪率99.9%の裁判”です。写真は神戸地裁です。

 

傍聴の理由は、当時次女が篠山口駅を利用するタイミングで駅周辺で痴漢情報があり非常に心配していたこと。そして、その犯人が逮捕され、私の知り合いが担当弁護士になったことです。

 

初めて、裁判を傍聴しました。神戸地裁に入ると、白ワイシャツに黒ズボンの集団がうろうろしていました。司法研修生らしいです。2階の211号室に。10時開廷の10分前に入室しました。傍聴席は全部で48席。10時にはほぼ満席になりました。その半分は司法研修生が占めていました。特にメモをとるでもなく、単に雰囲気を確認しているのかな?

 

公判は淡々と進行していきました。被告人が起訴状を全て認めており、裁判のポイントは実刑判決か執行猶予付判決かという点です。

 

参考人(被告人の父親)質問と被告人質問が行われましたが、特に被告人の声が小さくて聞き取りにくかったこと、質問に対する回答が冗長になり、裁判官にアピールできたのか疑問に思った。(公判終了後、担当弁護士も練習通りにいかなかった、と嘆いていた。) 

 

被告人は兵庫県篠山市で3件の婦女暴行事件を起こしました。3件とも「女性の胸を触る」というものです。犯罪を犯した動機は、

①幼児期に母親にすてられた。

②過去付き合った女性に裏切られた。

③妻が過去にセクハラを受けた。(それが原因で妻はパニック障害になった)

④パニック障害の妻との間にケンカが絶えず、精神的に荒れていた。

 

そして、妻とケンカをすると、気分を落ち着けるために夜中車で市内をドライブしていた。そんなとき女性を見かけ、犯行におよんだ、ということです。

 

被告人はどうもコミュニケーション能力が少し劣っているように思える。自分の思いを周囲の人間にきちんと伝えることが出来ないのだ。被告人が作ったコミュニケーションの壁が取り除けなければ将来また同様の事件を起こしかねない。彼を理解する監督者がそばにいて、きちんとカウンセリングを受けさせることが必要です。

 

犯した罪は重いですが、28歳とまだ若く、障害を持つ妻と子供を養っていかねばならないから自ら生計を立てていかねばならない身です。しっかり更生して欲しいと思います。

 

個人事業主様の頭の中にあるアイデアやノウハウを見える化して権利化・保護化のお手伝いをします。お気軽にお問い合わせ下さい。

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知的資産経営とは

 

(終わり)

 

行政書士の德永知一です。今日は2018年5月13日です。

 

 「ほめる」をテーマにした本を紹介します。

「ほめちぎる教習所」のやる気の育て方

著者:加藤光一、KADOKAWA

 

 組織における承認の効果としては、①組織のパフォーマンス向上、②モチベーションアップ、③離職の抑制、④メンタルヘルス向上、⑤不祥事の抑制等が考えられます。

 

 しかしながら、会社組織の中では、相手を叱ることはあっても、ほめる場面って極めて少ないのが現状ではないかと思います。日本という社会が感情や願望を表に出すことが、はしたない、みっともないこととされているのが原因かもしれません。

 

 一方で、日本人は自己主張の習慣は少なく、周囲の人間の感情や雰囲気を読み取ることに長けています。相手のちょっとした表情や声色の違いから、相手の気持ちを読み取る繊細な感情を持っているといえます。

 

 ですから、相手をほめるという行為を意識して実践すれば、ほめる習慣は組織に容易に根付くはずだと思います。

 

 ただ、日本社会がほめる文化を受け入れるか否かは不明です。本書に出てくる三重県の自動車教習所が「ほめる教習所」となることをアナウンスすると、様々な批判が巻き起こったそうです。例えば近隣住民からは「きちんと叱って教えないと多くの卒業生が交通事故を引き起こす」と反対の声が上がったそうです。ほめただけで何の効果があがるのか、日本の社会が懐疑的な雰囲気をもっている査証だと思います。残念なことです。

 

 本書に掲載されたほめるテクニックを一部抜粋して紹介します。

 

(転載貼り付け始め)

 巻末付録 いちおしのほめ方10選<抜粋>

 

①すぐほめ

・最高にして最良のほめ方がすぐほめ。

・本当は「たまたまうまくいった」であっても、その瞬間にほめられることで、それは「まぐれ当たり」から成功体験となり、その人の自信になってくる。

 

②最初ほめ

・初めて会ったときの印象が良ければ、全体的にポジティブに評価されやすい(ハロー効果)

 名字をほめる(有名人と同じだね)

 名前をほめる(良い名前だね、どんな意味なの?)

 笑顔をほめる

 持ち物をほめる(アクセサリーのセンス、服のセンス)

 所属をほめる(学校、会社)

 

③原因ほめ

失敗に対して「何故失敗したのか」「失敗の理由を理解しているか」を確認する。

その原因がわかっているのと、わかっていないのでは、あとあとの成長ぶりが大きく変る。

理解しているなら、そのことをほめよう。

成功についても同じことが言える。

「何故うまくいったのか?」と考察すると更なる改善や成長へつながる。

 

④拡大ほめ

大成功の機会を待ってほめるのではなく、小さなことに目をつける。

その人がしてくれた小さなことが、大きな結果につながっていく。

「気が利くね、寒くて風邪引きそうだったんだ。明日大事な商談があるからありがたいよ」「いつもありがとう。キレイにそろえてくれるから安心してお願いできるよ」

「実際にしてくれたこと」と「それが引き起こす大きなこと」をセットでほめる。

 

⑤比較ほめ

「普通は中々出来ないよ」「並じゃないね」

身近な人と比較しないこと。

唯一比べて良い個人として、今話をしているあなたとであれば、比較してもかまわない。

「私はもっとヘタでした」「私には真似できない」

 

⑥プロほめ

「お手本のような〇〇ですね」「もうプロレベルだね」

 

⑦質問ほめ

「いい質問ですね」「いいところに気がつきましたね」

 

⑧第三者ほめ

直接の話より、うわさ話の方をより真実味があるように受取ってしまう(ウィンザー効果)

ほめるときに“第三者の意見”をプラスすることで、さらに「ほめ」の威力を高められる。

 

⑨つぶやきほめ

あえて抑えた言い方で相手に伝える

 

⑩ほめきり

・ほめることの目的は「モチベーションをあげること」ではありません。あくまで、次につながる「行動を起こしてもらうこと」です。

・もっと勉強して欲しいと思っているのなら、「すごい、よく勉強しているね。わかることも素晴らしいけど、しっかり勉強を続けていることが本当に素晴らしい」といった具合に継続を念頭に置いてもらうようにするとよいでしょう。

(転載貼り付け終わり)

 

 著者も言っていますが、ほめる言葉が重要なのではありません。

 

 信頼関係を作り上げた上で、相手を尊重して話すことが重要なのです。

 

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(終わり)

 

行政書士の德永知一です。今日は2018年5月12日です。

 

 私の前職は家電メーカーの技術者です。光学レンズやVTR、ハードディスクの開発に従事していました。

 

 光学レンズはデジカメや内視鏡等に使われているレンズで、ガラスを金型に挟み込んで高温でプレスして作っていました。これらの開発にまつわる特許は200件以上出願しました。

 

 技術者時代に体験したコミュニケーション不調をご紹介します。私は当事者ではありませんが、目の前で起きた深刻な出来事をご紹介し、コミュニケーションの大切さを知って頂きたいと思います。

 

■状況説明

 技術者の仕事は単なる開発だけではなく、開発したものが工場で量産できるよう、現場に作り方を引き継ぐことも重要な仕事でした。深刻な出来事は、レンズの量産工場で発生しました。

 

 まず、当時の工場が置かれていた状況を簡単に説明します。多くのメーカーが人件費の安い海外に生産拠点を移していく中で、この工場も赤字決算になるたびに海外移転の話が出ていました。工場の従業員は、いつ閉鎖されるかわからない不安定な状態で働いていました。

 

 韓国台湾中国のメーカーとの価格競争で、利益が出にくい仕事が多かった。単価の高い仕事は難しいから不良率も高い。残業が慢性化し社員はいつも疲れていました。

 

 いろんな対策を導入しました。その中の一つが職人仕事の一般業務化です。レンズは昔から職人の手で磨かれ作られてきました。この人でないと出来ない作業がいくつもありました。そんなボトルネックを解消するために、機械化を進め一般社員でもできる仕事に変えようとしていました。その過程で職人仕事をしていた現場のキーマン達の不満が大きくなっていました。

 

■印象深い現場のキーマン

 そんな職場のキーマンで特に印象に残っている一人の社員を紹介します。彼はS氏といいます。職人気質で頑固、仕事熱心、好き嫌いはハッキリしている。上司にとっては扱いにくい社員です。彼は「会社は自分を認めてくれない」という不満も持っていました。

 

 そんな彼とあるきっかけで仲良くなりました。彼が毎日つけていたデータは私にとって重要なデータでした。そのデータを発見したとき、彼に“良いデータだね、忙しいのに記録し続けるなんてすごいね!“と声をかけたんです。その一言がきっかけとなり、彼は私に心を許し何でも本音の話をするようになりました。彼は認めてもらうことに飢えていたんです。

 

 そんな彼が他の社員に仕事を伝授し終えると、派遣社員がやるような仕事に移されます。彼はプライドを傷つけられ、悔しい思いし、やがて自分の感情を殺し、ただ作業をする機械になりました。そんな彼を見るのが私は悲しかった。

 

■実例1:中間管理職の苦悩

 現場でチーム制や機械化を進めても完璧じゃないからトラブルは発生します。若い係長が一人でがんばっても簡単に解決しないんです。課長からもプレッシャーを受け、係長たちは次第に追い込まれていくんです。極端な言い方をすれば、S氏をはじめとする現場のキーマン達の不満を放置していたから管理者自身も苦しんでいったのです。

 

■実例2:リストラ

  

 そのようにもがいている最中に、世の中の景気が悪くなり、リストラが始まりました。2009年頃です。従業員は半減しました。赤字になると工場が潰されるから固定費を削減したんです。その後工場はどうなったと思ういますか? 状況はよくなるどころか逆に悪化したんです。

 

■実例3:組織崩壊

 残念ながら、社員が本音を言わなくなりました。チャレンジしなくなりました。組織が死んだんです。完全な組織崩壊が起きました。始まりは「俺たちを認めて欲しい」と言う社員の声を無視したこと。行き着いた先が職場崩壊です。

 

■まとめ

・コミュニケーション不調はどの職場でも起こりえる。でも放置してはいけない。

・管理者は、この問題から逃げることが出来ない。

・問題を放置すれば職場崩壊も起こり得る。景気循環があろうがなかろうが大きな問題を引き起こす。

 

 コミュニケーション不調と直接対峙する管理者の役割がすごく重要だということをご理解頂きたいと思います。

 

 

■最後に

最後に皆さん方にお伝えしたいことがあります。

 木は幹と葉っぱしか見えないけれど、土の中に大きな根っこがあり、ここから養分を吸い上げて豊かな葉っぱをつけています。

コミュニケーションも同じ。ノウハウやテクニックでコミュニケーションが継続できるわけではないのです。目に見えないマインドが大事。

 

 どんなマインドを持てばいいの?「同じ職場に、性格合わない、話もしたくない奴」いますよ。私たちは聖人君主じゃないから、好きになれったって簡単には好きになれない。

 

 そうではなくて、会社の中で共通の目標に向かって働く上で、彼には自分とは違う何かを持っているはず。その違いを素直に認めよう。それだけでいいのです。そして、自分との違いを認め、承認するマインドこそが敬聴力だと思います。

 

 「傾聴力から敬聴力へ」(著者:西元康浩、IAP出版)はノウハウやスキルの類いの本ではありません。心の持ち様をどうすれば考えさせてくれる本です。是非ともご一読下さい。きっと、皆さん方のお役に立つはずです。

「傾聴力から敬聴力へ」 IAP出版

 

 

 

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行政書士の德永知一です。今日は2018年5月11日です。

 

 私がアイドルに興味を持ったのは約10年前、YouTubeを通じてAKB48がスターになる過程を見聞したとこがきっかけである。当初は、無名のアイドルグループをスターに育てるマーケティング戦略としての映像、 「高橋みなみのリーダーシップと中心とした成長物語」という位置づけで興味深く見ていた。

 

 彼女らの成長を、自分の疑似体験として感情移入させて、購買意欲をかき立てる、上手い戦略だなとも思った。だから私は、彼女らがメジャーに成長してしまったら、途端に興味が失せてしまった。

 

 

 私は、成長過程のAKB48を見ていてアイドルは過酷な職業だと思った。自分が楽しくないとき、気持ちが沈んでいるときでも笑顔を作らねばならないからだ。人生、楽しいことだけではない。顔で笑って心で泣いている状態も多いだろう。心と身体のばらばらな状態が心身の異常を招くのではないか、とアイドルの心理状態を心配したことがある。

 

 しかし、エイミー・カディーの映像を見て、それが誤りであることを知った。

エイミー・カディ ボディランゲージが人を作る

 

エイミー・カディーの論点は

・姿勢を2分間 変えるだけで人生を大きく変えられる可能性がある

・自分の非言語行動に影響されるのは他人だけでなく自分もだということ

・力強いポーズをした人は賭けに出やすい、力の弱いポーズの人は消極的になりやすい

・態度が効果を生み出す

・態度を変えると体内のホルモン分泌に変化がでる(テストステロンが多くコルチゾールが少なくなる)

・「できるまで フリをしなさい」

・フリをしてやり過ごすのではなく フリを本物にする。それが本当に自分のものに なるまでやる
・小さな変化が大きな違いに 繋がる

 

 つまり、今は出来なくても、自信がなくても、自分は出来ると信じ、それを態度に示し続ければ、本当に出来るようになる、ということを医学的なデータを基に説明しているのだ。

 

 アイドルは悲しい時でも笑顔を作る。この行為は大いに学ぶべき行動なのだと思う。

 

(終わり)

 

 

行政書士の德永知一です。今日は2018年5月10日です。

 

 行政書士事務所を開業して1年経ちました。最近、改めて「自分の強みは何か?」「自分の専門は何か?」自問自答することがあります。

 

 私は「あなたの専門は何ですか?」と尋ねられたとき、「知的資産経営の支援が専門です」と答えています。また、新しい知識を学びこれを新たな業務に取り入れた場合にも「○○の義務化をサポートする専門家です」と、簡単に専門家と名乗ったりしています。

 

 しかし、経験の伴わない知識だけでセミナーを開いても、実務的な質問にも答えられないだろう。やはり大事なことは、自分のこれまでの経験だと思う。そこから何を学び、その視点で知的資産経営の分野、食品衛生法、HACCP等々を俯瞰するとこうなるんだよ、と落とし込むことが重要だということに最近気付きました。

 

 私が経験してきたことは、以下の通りです。

・パナソニック株式会社で38年間、技術者をやっていた。

・家電製品の開発、設計、量産工法の経験がある。

・筆頭発明者として特許を216件出願してきた。

・単に開発だけでなく、工場へ技術を引継ぐためのコミュニケーションを大事にしてきた。

・コミュニケーション不調が、当事者の身体や精神の健康状態に悪影響を及ぼすとともに、組織崩壊につながるという経験をした。

 

 これらの経験が私のバックボーンであり、これを行政書士という職業の中でどのように活かし、皆さん方のお役に立つことができるか考えています。

 

 先日、HACCP制度化に関連した衛生セミナーを私が主催するチラシを作成し、これを日本知的資産プランナー協会の西元先生や赤股先生に見ていただき内容等につき貴重なご意見を頂きました。

 

 あなたの経験が衛生セミナーに反映されるべき!

 セミナーの目的の見直し-あなたの商品(業務)を買って頂ける流れを作る

 別団体がやってるようなセミナーの内容だったら、その旨説明すること

 

上記のご指摘に従うなら、「パナソニック技術者の視点から見たHACCP導入のコツ」というテーマは価値がある、ということです。おっしゃるとおりだと思います。内容を見直したいと思います。

 

 改めて「アイデアは一人で悩んでも昇華しない」と思いました。人と議論しないと展開していかないですね。

 

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(終わり)

 

 

 

行政書士の德永知一です。今日は2018年5月9日です。

 

おてんば娘の茶々は1歳9か月です。相変わらず可愛いです。

 

日頃撮りためていた写真がたまってきたので公開します。

茶々は人に抱かれるのが好きではありません。いつも一匹で寝ています。活発に動き回るのは1日に1時間ほど。この時は、いたずらをしようと動き回り、かまって欲しいと鳴いてきます。その時を狙って写真を撮ってるんです。

 

その時に撮ったカワイイ写真を掲載します。

 

(終わり)

行政書士の德永知一です。今日は2018年4月29日です。

 

ノロウイルスは冬場に発生する食中毒のメインの病原菌です。ノロウィルスの感染ルートは以下の3つに区分できます。

 

(転載貼り付け開始)

出典 国立医薬品食品衛生研究所「ノロウイルスの感染経路」

   http://www.nihs.go.jp/fhm/fhm4/fhm4-nov012.html

(1)食品媒体感染

 カキなどのウイルスに感染された食品を、生または不十分な加熱処理で食べた場合。

(2)接触感染

 感染した人の糞便や嘔吐物に触れ、手指等を介してウイルスが口から入った場合。

(3)飛沫感染・粉塵感染

 患者の下痢便や嘔吐物が飛び散り、その飛沫が口から入った場合。

(転載貼り付け終わり)

 

この中で、「人の糞便」に触れて感染するということは普通ないだろう、と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、長野県北信保健福祉事務所が作成したデータをみると、糞便の飛散状況ってすごいということがわかるんです。その実験データを紹介します。

 

(転載貼り付け始め)

出典 長野県北信保健福祉事務所

    「トイレを起点とするノロウイルス汚染拡大の検証」

http://www.pref.tochigi.lg.jp/e04/welfare/hoken-eisei/kansen/hp/documents/toirenoro_1.pdf

.

はじめに

 調理従事者が原因となるノロウイルス食中毒の多くは、不顕性感染もしくは発症した調理従事者の、排便後に汚染された手指を介して
食品や調理場を汚染することが食中毒発生の大きな要因と考えられる。
• 今回、排便後のトイレや身体の汚染状況を、模擬実験することにより、視覚的に確認できたので報告する。

 

実験結果

実験1:和式トイレでの水様下痢便による汚染状況

①臀部:肛門部から後方13から16cmにわたって、擬似水様下痢便の飛散を多数確認した。

 

②靴やズボン:裾内側面に飛散を確認した。

 

③便器周囲:床面には、広範囲にわたって多数の飛散を確認した。

 

実験2:洋式トイレでの水様下痢便による被服及び周囲への汚染状況

①臀部:便座面を覆う全体に、肛門周囲から10~15cmにわたって多数の飛散を確認した。

 

②靴やズボン:裾内側面に飛散なし。

③便器周囲:便座裏側及び便器内側全体に多数の飛散を確認したが、便器外側周囲には飛散なし。

 

実験3:排便後肛門拭き取り時の手の汚染実験

①手:トイレットペーパーで覆われていなかった拇指球を中心に、広く汚染を確認した。

 

②白衣の袖口:汚染を確認した。袖口のゴムの有無に係らず、汚染が認められた。

 

考察

2 排便後の手の汚染実験
・ 水を流すレバー、ドアノブ、手洗い流しのカランなど、トイレ使用者が必ず触れる部分に汚染が生ずることが考えられ、次の使用者の手が汚染される可能性が示唆された。
• 袖口の汚染は調理作業中の食品との接触や、付着物の乾燥に伴うウイルス飛散により、食中毒の原因となる可能性が示唆された。

 

まとめ<調理従事者のトイレ使用における注意点>
• トイレの外で上着を脱ぎ、長袖の場合は袖口をまくる。
• トイレ専用の履物に履き替える。
• 手洗いは、石けんを使用し、拇指球周囲及び手首は特に念入りに行う。

 

まとめ<トイレの管理について>
• 従事者用トイレは、汚染の少ない洋式トイレが望ましい。
• 和式トイレの場合、床や壁面などの広範囲な清掃が必要となる。
• 適切な清掃を実施するために、「トイレ掃除のマニュアル」を作成し、徹底する。

 

まとめ<調理従事者への衛生教育について>
1 実験結果の写真を用い、視覚的に汚染拡大についての周知
• トイレからのノロウイルスの汚染拡大
• 基本的な手洗いの重要性
• トイレの掃除、消毒方法
2 必要性を認識し実践
• トイレに入る際は上着を脱ぐ、靴を履き替え
• 清掃マニュアルの作成および実施

 

(転載貼り付け終わり)

 

 この資料は重要な資料です。ノロウイルスによる感染を防止するために、トイレの清掃と、高い従業員の衛生意識が重要だということを実験的に視覚的に示したデータだからです。ご興味のある方、出典先をのぞいてみて下さい。

 

(終わり)

行政書士の德永知一です。今日は2018年4月23日です。

 

6月に篠山市民センターで衛生セミナーを開催する予定です。

 

タイトルは、

飲食店向け衛生記録をコミュニケション・ツールに変える方法

~衛生記録はお店を守るだけでなく、いいお店にするための武器になる!~

 

対象となる参加者は、

人手不足に悩む飲食店の経営者

日々の衛生記録が習慣になっていない飲食店の経営者

 

企画意図は、

2018年「改正食品衛生法」により、全ての食品等事業者は取り扱う食品の特性等に応じた計画を作成し、衛生に関する日々の出来事を記録し管理することが制度化されます。

 

とは言うものの、慢性的な人手不足や長期にわたるデフレ経済の中に置かれた飲食店を取り巻く環境は非常に厳しく、衛生管理というキーワードがどうしても後回しになってしまっている現状があります。また、日々の記録が、「トラブル防止・問題が起きたときの証拠になり、お店の信頼を得られる」と言われても、自身の料理人としての腕前があれば問題が起きない、だから記録の必要性を感じないと思ってらっしゃる方も多いと思います。

 

しかし衛生記録は、お店を衛生問題から守るためのツールにとどまらず、使い方によっては、従業員とのコミュニケーション・ツールとなり得るのです。従業員とのコミュニケーションが活発になれば、皆がやりがいを持ち笑顔で働く「いいお店」に変身します。

 

今回は、記録をコミュニケーションに利用する専門家である徳永知一の38年間の技術者としての経験をもとに、衛生記録をコミュニケーション・ツールに変える為の具体的な方法を、事例を交えながらわかりやすく解説させていただきます。

 

人手不足に悩む経営者だけでなく、これから経営に携わる経営幹部や店長候補の方にも、幅広く役立ちますので、ぜひこの機械をお見逃しなく!

 

カリキュラム内容は、

・食品衛生法改正の背景

HACCP(ハサップ)とは

・衛生記録をコミュニケーション・ツールに変える3つのノウハウ

・一般飲食店向け衛生管理計画書の書き方

・一般飲食店向け実施記録(一般衛生管理、重要管理)の書き方

 

受講後の効果は、

・改正食品衛生法に定められた一般飲食店向け「HACCP(ハサップ)の考え方を取り入れた衛生管理(基準B)」に基づく衛生管理計画書の作成と記録ができる

・日々の衛生記録を習慣に出来る

・経験の浅いアルバイトにも衛生記録を書いてもらえる

・衛生記録を従業員とのコミュニケ-ション・ツールに利用することができる

・一般飲食店向け衛生管理計画書が簡単に作成できる(専用エクセルファイルをプレゼント)

・一般飲食店向け実施記録用紙をエクセルファイルでプレゼント

 

といった内容です。

コンテンツの詳細はこれから詰めます。

 

 

 

行政書士の德永知一です。今日は2018年3月16日です。

 

 いよいよ食品衛生法が大改正されます。その中にHACCPに沿った衛生管理の制度化が含まれています。

 

 

 ようやく、HACCP義務化に向けて取組みが開始される。アメリカやEUなど先進諸国を中心に義務化が進められてきた。日本は遅れていた。厚労省はもっと早く義務化したかったはずだ。

 

 食品衛生法に基づく総合衛生官営製造過程(通称はマルソウ)は厚労省がHACCPの考え方を導入してつくった食品の安全管理の認証制度である。現在、缶詰、レトルト食品、清涼飲料水などが認証項目になっている。この制度をベースにHACCP義務化を推進する方法もあったと思うがそれはできなかった。

 

 理由は二つある。制度が複雑すぎて小規模事業者が運用するには敷居が高すぎる、という点と、マルソウ認証企業が大規模な食中毒事件を起こしたため、この制度に対する信頼が失墜しているということだ。

 

 その食中毒事件とは、2000年に発生した雪印乳業の乳製品による、近畿地方を中心に14,780人の被害者が発生した大事件である。

 

 同社北海道工場で4時間の停電が発生、同工場内のタンクにあった脱脂乳が20℃以上に温められたまま約4時間も滞留した。この間に黄色ブドウ球菌が増殖し毒素が発生していたことが原因である。

 

 文書で決められたルールは滞留した原料は廃棄すべきものだった。しかし廃棄せず、原料を殺菌装置(黄色ブドウ球菌を死滅)にかけて脱脂粉乳を製造した。ところが、菌類から発生した毒素の毒性は失われていないため、この毒素に汚染された脱脂粉乳を原料にした加工乳製品により子供が食中毒を起こすことになった。

 

 厚労省はマルソウをベースにしたHACCP義務化を唱えることに後ろめたさがあったのではないかと推測する。しかし、東アジア諸国もHACCP義務化を実施、もしくは検討している状況で、これ以上義務化を遅らすことは、日本の食材輸出にブレーキをかけることにもなるため、2020年の東京オリンピックのタイミングも見据えてようやく導入に踏み切った。

 

 改正食品衛生法のもとで、小規模な一般飲食店における衛生管理は、

1.衛生管理計画書を作成する

2.作成した計画を実施する

3.実施したことを確認・記録する

の3つを実施することとされています。

 

 この中で最も難しいのが、「作成した計画を実施する」、即ち、日々の衛生管理事項を記録する、ということです。

 EUはHACCPを義務化して10年以上経過している。10年経過後のレビューによれば、問題点の一つは、日々の衛生記録が適切になされていないということが指摘されています。

 

 日本でも、同様の問題が生じることが予想される。どうやって定着させるか、知恵の絞りどころだ。

 

(終わり)

行政書士の徳永知一です。今日は2018年3月16日です。

 

日頃から、食品の安全に関していくつか疑問を抱いております。

 

◇食品添加物は安全か?

 個々の食品に含まれる添加物の使用基準は以下の考え方で決められている。

  無毒性量:動物実験のデータで動物に悪影響が出ない量

    ↓

  一日摂取量(ADI):人に当てはめるため、種の違い、個人差を考慮し1/100を安全係数とする

    ↓

  使用基準:一日摂取量の7~8割とする

 

 つまり、一つの添加物のみを摂取する分にはまったく問題はないのだと思います。しかしながら、コンビニ入浸りの生活を続けているとフードチェーンの長い食材ばかりを食べ続けることになり、1年を通じて、種々の相当量の添加物を摂取することが考えられます。

 

 私事ですが、数年前に、昼食を社員食堂のメニューから売店の菓子パンに変更したことがありました。すると1年経過後の健診で大腸ポリープが見つかり、大腸内視鏡で切除しました。以後3年にわたり毎年、大腸検査を実施しましたが、幸いにもポリープの成長は確認されなかったので”次回は3年後に”ということになりました。

 

 大腸ポリープが発見されたとき、私は直感的に食生活の変化が原因と悟り、元の食生活に戻し、更に、肉や乳製品を減らし野菜中心の食生活に変更しました。

 

 このような経験から”添加物は無害”ということを素直に信じられないのです。

 

◇なぜ日本ではがん死亡率が増え続けているのか?

 先進諸国の中で、なぜ日本だけが、がん死亡率(単位人口当たりのがんによる死亡者)が増加しているのか。欧米は1990年代から減少に転じているというのに...

 

 この問題に対するデータに基づいた議論が日本ではまったくなされていない。日本人研究者は何をしているのか、私は不満です。

 

そんなとき、3月14日(水)、食品安全委員会主催の「みんなのための食品安全勉強会」がありましたので参加してきました。内容は、

(1)食品安全の基本と「健康食品」との付き合い方について」

 食品安全委員会 課長補佐 松下 茜氏

(2)「カフェインの安全性及びコーヒーについて」

 食品安全委員会 委員長 佐藤 洋氏

 

佐藤委員長

 

松下氏の講演は、ごく一般的な食品の安全に関するお話でした。佐藤氏の話は、化学記号や学術的な内容も含む少専門的なお話でした。

 

佐藤氏に、冒頭の疑問を質問しました。

(1)食品添加物について

・食品添加物は無害だから、量が増えても問題ない。

・毎日加工食品を食べ続けると確かに年間にすると量が増えるかもしれないが、大半は体外に排出されるから問題ない。

・食品添加物の組合わせのリスクはデータが無いから不明。ただ、無毒量同士だから問題ないのではないか。

 

(2)がん死亡率について

・外国と一概にデータ比較することはできない。

・民族的な差も考慮する必要がある。

・私自身、その方面のデータを見ていないので詳しくわからない。

 

というようなものだった。データで答えてくれないので著しく納得性に欠ける回答であった。

 

 終了後、松下氏に「マクガバン・レポートやチャイナ・ステディのような科学的データがなぜ日本には無いのか」質問してみたが、曰く、「東日本大震災後、その種の研究は東北地方を中心としたデータ収集にお金が使われているのが現状」とのことでした。非常事態に遭遇している人たちのデータ収集分析が優先的に研究されており、平穏な日本人のデータ収集は行われていないのだそうだ。

 

 当分、日本版「マクガバン・レポート」は発表されそうにない。残念である。

 

(終わり)