ついに海賊の時代は、終わりを告げようとしていた。世界制覇をもくろむ東インド貿易会社のベケット卿は、デイヴィ・ジョーンズの心臓を手に入れ、彼と最強のフライング・ダッチマン号を操り、海賊達を次々と葬っていく。いまや海賊達が生き残る道はただ一つ。9人の“伝説の海賊”を召集し、世界中の海賊達を蜂起させ一大決戦を挑むのみだった。だが、鍵を握る9人目の人物こそ、ジャック・スパロウ、その人だった……。

舞台はカリブ海からアジア、そして前人未到の“世界の果て(ワールド・エンド)”へ。滅亡の危機に追い込まれた海賊達は、世界各地の海を治める“伝説の海賊”たちの名のもとに集結し、海賊史上類のない、最初にして最後の決戦のために立ち上がる。自由を愛するジャック・スパロウ、海賊の魂を持つ令嬢エリザベス・スワン、海賊の血をひく情熱家ウィル・ターナー、あの愛すべきヒーローたちが壮大なる3部作のクライマックスに向けて、ついに最後の冒険へと旅立つ。(作品資料より)

幼い頃、親友二人との約束だったアクアプランツの店「トラッシュ」を開店した智史。ある日、店に若い女性が現れる。彼女は自己紹介もなく、この店で働かせてと頼み込む。翌日、得意客から彼女が人気モデルの森川鈴音だと知らされる。そして、幼馴染みの花梨であることに気付く。再会を喜ぶ智史だが、花梨は秘密を抱えていた。ある日、もう一人の親友、佑司の居所を知った二人は会いに行くが、佑司は事故に遭い昏睡状態だった。

『いま、会いにゆきます』の原作者、市川拓司のベストセラーがまたも映画に。主演は『世界の中心で、愛をさけぶ』の長澤まさみ、『手紙』の山田孝之、『涙そうそう』の塚本高史だ。監督は、ドラマ版「世界の中心で、愛をさけぶ」の平川雄一郎。透明感溢れる名作に、純愛ラブ・ストーリーを得意としたスタッフ・キャストが集結した。しかも、優しいけどちょっと気弱な男子と、それをリードする秘密を抱えたちょっと大人びた少女、という長澤、山田が得意とする役どころで、ファンの求めるものにもきちんと応えている。安心して涙に浸れること間違いなし。柴咲コウが歌う主題歌「プリズム」のストーリーとリンクした歌詞が余韻を盛り上げる。

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ひっそりと平凡に暮らす大佐藤は、6代目大日本人として防衛庁から不定期に依頼される仕事で生計を立てていた。しかし以前とは違い、大日本人に対する世間の目は厳しく、活躍の場も次第に減っていた。そんなある日、いつものように防衛庁の命を受けた大佐藤は、電変場に向かいある儀式を行うのだが…。(作品資料より)

唐王朝滅亡後の古代中国、戦乱の五代十国時代。ある国で皇帝が謎の死を遂げ、美貌の王妃ワンは新たに皇帝の座につく亡き夫の弟リーとの結婚に同意する。都から離れ隠遁生活を送っていた皇太子ウールアンは、父の死が叔父である新帝の陰謀であることを見抜き復讐を決意するが、その身にも暗殺の魔の手が伸びていた。かつて思いを寄せ合った仲でもある義理の息子ウールアンを守るため、ワンもまた策謀をめぐらせる…。

権力争いと復讐劇に終わりはない。誰も信用できずに孤立した揚げ句、殺される前に殺すことを強いる疑心暗鬼に苛まれる。シェイクスピアの悲劇「ハムレット」を大胆に翻案した本作は、類い稀な美しさゆえに権力を手にしてしまったワンを中心に展開する愛憎劇。愛する男の前ではただの女でいたいと願いつつもそれは叶わぬ夢と知るヒロインを、欲望の色である深紅が映えるチャン・ツィイーがしたたかに演じる。仮面劇にうつつを抜かす皇太子に、仮面の下に隠してしまうには惜しい美貌のダニエル・ウー。ワンへの色欲に溺れる新帝リーに『活きる』の名優グォ・ヨウ。美術・衣装からアクションに至るまで徹底した美が追求された力作。

「暴力映画は撮らない」と宣言してしまった映画監督、キタノ・タケシは次に撮る映画について悩んでいた。これまで12本撮ったが、ヒットしたのはたったの1本。ヒット作を世に送り出そうと、今まで作った事のないタイプの作品に片っ端からチャレンジしてみた。小津安二郎風、昭和30年代、泣ける恋愛、ハリウッドのリメイクを期待したホラー…。しかし、どの映画も完成前にことごとく失敗。開き直った監督の頭に、閃いたものは…。

“世界のキタノ”こと北野武監督の13作目は、あらゆるジャンルの作品を全て盛り込んだ、笑いと衝撃のエンターテイメト作品。映画監督キタノ・タケシ、12作中ヒットは1本、当たる映画を作れ、と、どこかで聞いたことがあるセリフが並び、思わずニヤリ。そして、ヒット作を期待されてキタノ監督が撮る作品が、小津安二郎風作品だとか、ワイヤーアクション時代劇だとか、隕石が地球に接近してくるまでの感動ドラマだとか、これまたどこかで聞いたことがある映画がどこまでも続き、笑いは止まらない。劇中では「失敗に終わっている」が、どれも続きが観たい作品ばかりだ。改めて北野監督の才能に唸らされる。昨今の邦画ブームに一石を投じる1本だ。

15歳の教え子と不適切な関係を結び、その関係が世間に露呈してしまった美しい美術教師シーバ。教師の起こしたスキャンダルに、世間や周囲からの批判がシーバに集中する。そんな中、同僚でシーバの友人でもあるベテラン教師バーバラだけが彼女をかばう。だが一方でバーバラは、スキャンダルの全容やシーバの身に起きたことをすべてを日記に綴っていた…。

本作『あるスキャンダルの覚え書き』は、イギリスやアメリカでベストセラーとなったゾーイ・へラーによる同名小説の映画化作品。許されない恋に堕ち、世間から糾弾される美貌の女教師シーバ役に、新作『バベル』でも好演を見せたケイト・ブランシェット。また友人としてシーバを周囲の批判から庇いつつ、一方で告白の書をしたためるというベテラン教師バーバラに、近作『007/カジノ・ロワイヤル』でも安定した存在感を放った大女優ジュディ・デンチが務める。海外映画賞レースでも名女優2人の演技合戦が早くから話題となり、第79回アカデミー賞では、デンチとブランシェットのノミネートを含め4部門の賞にノミネートされている。監督は『アイリス』のリチャード・エア。(作品資料より)

紀元前480年。スパルタ王レオニダスのもとに、圧倒的な軍力を誇るペルシア帝国・クセルクセス王の遣いがやって来た。曰く、土地と水を差し出さなければ、国を滅ぼすという。しかしレオニダスは遣いを葬り去り、ペルシアと戦う道を選んだ。託宣師のお告げも無視し、テルモピュライでの決戦に挑むスパルタの精鋭たち。その数はたった300人。対するペルシアの軍勢は、なんと100万の大軍だった…。

ヘロドトスの「歴史」にも記されている伝説の戦いを描いたフランク・ミラーのグラフィック・ノベルを映画化。圧倒的不利な状況にも全くひるまず、むしろ楽しむかのように戦いに挑んでいくスパルタ戦士たちの姿を、壮大なスケールで描いていく。全ての映像は“クラッシュ”と名づけられた画像処理が施され、まるで小説の挿絵のような斬新な風合いになっている。その中でジェラルド・バトラー、デイビッド・ウェナムらが演じるスパルタ戦士たちが、雄々しく猛る。監督は『ドーン・オブ・ザ・デッド』でジョージ・A・ロメロの名作を見事にリメイクしたザック・スナイダーが務めた。また原作のフランク・ミラーは製作総指揮も担当している。

元報道カメラマンの上野和馬はガンを患い、余命半年と宣告されていた。余生を懐かしい田舎町で過ごしたいと久留米に戻る。昔の同級生がいるホスピスに入院した彼のもとに、懐かしい友達が訪れ、卒業写真を眺めながら思い出話に花が咲く。だが和馬にはどうしても思い出せない場面があった。和馬は自分の記憶を呼び覚ますために、妻の由紀子の力を借りて、最後の写真集を撮りあげることを決意する。

両親を亡くした少年と町の人々との交流を描いた福岡県新宮町が舞台の『千年火』、四日市市の工業地帯に住む少女の成長を見守る『いずれの森か青き海』に続いて、瀬木直貴監督が新たな“リージョナル”映画を作り上げた。今回は福岡県久留米市を舞台に選び、あたたかい眼差しでそこに暮らす人々を見つめている。運命を受け入れ、残された日々を前向きに過ごす青年を津田寛治が好演している。歴史を感じさせる町並みと田園風景が美しく切り取られ、劇中でカメラを構える主人公の心情が巧みに表現されている。

17歳の二ノ宮なぎさに突然訪れた悲劇。癌で母を亡くした翌年、なぎさは母と同じ病院への入院が決まった。「お父さん、私……あとどれくらい生きられる?」 なぎさは自らの足跡を確かめるかのように旅に出る。行き先は小さい頃に過ごした海辺の町。そこには幼馴染の初恋の人・聡がいた。昔に戻ったようにすごす日々の中、なぎさの想いは深くなっていく。病気のことも、恋心も告げぬまま、残された時間は淡々と過ぎていく……。

8090年代の隠れた名曲をテーマにしたBS-iの人気恋愛ドラマシリーズ「恋する日曜日」。その劇場版第2弾は、死期の迫った女子高生の小さな旅を描き、静かで、儚く、それだけに涙を抑えることができない感動ドラマ。数々の話題作に出演し、いま最も注目される女優へと成長した堀北真希が、余命3ヶ月の女子高生という難役に挑戦。「死」と「恋」というふたつの秘密を抱えた心のゆらぎを繊細に表現し、新境地を開拓している。なぎさの幼馴染で、まっすぐな性格ゆえに人妻との恋に溺れてしまう聡に窪塚俊介。その人妻役には高岡早紀。誰も間違っていないのに、各々の想いが錯綜していくやるせなさをそれぞれの立場から表現する。(作品資料より)

19世紀末のロンドン。若き奇術師アンジャーとボーデンは、中堅どころの奇術師ミルトンの元で修行をしていた。しかしある日、アンジャーの妻で助手のジュリアが水中脱出に失敗し死亡。事故の原因はボーデンの結んだロープが外れなかったことだった。これを機にアンジャーは復讐鬼へと変貌し、2人は血を流す争いを繰り返すことになる。その後、結婚し幸せな日々を送るボーデンは、新しいマジック「瞬間移動」を披露するのだが…。

一流のマジックはタネや仕掛けのないことを観客に確認させる「プレッジ」、パフォーマンスを展開する「ターン」、そして最後に予想を超えた驚きを提供する「プレステージ(偉業)」の3パートから成り立つという。そんな華やかな「プレステージ」の裏側にあるものを描いたのがこの作品。かつて『メメント』で世界をあっと言わせたクリストファー・ノーラン監督がクリストファー・プリーストの原作を元に、再び驚愕のミステリーを作り上げた。何重にも折り重なるトリックが仕掛けられたストーリーは、それ自体がまるでイリュージョンのよう。ヒュー・ジャックマンとクリスチャン・ベールが演じる2人の奇術師による迫真の争いも、見ごたえ十分だ。