『Re:リベンジ〜欲望の果てに〜』は赤楚君の新境地 | Capricious Bookshelf

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 ついに『Re:リベンジ〜欲望の果てに〜』の放送が始まりました。

 いろいろなことが起きすぎているので、最低でもあと1回は見返さないと、というところなのですが、とりあえず、初見でのざっくりとした感想を赤楚君の海斗を中心に書いておきたいと思います。

 

 いやぁ、想像以上にエグかったです😅

 いきなりファーストシーンから「え⁉︎」という状態でした。

 だって、主演がただならぬ状態でベッドに横たわっているわけです。

 まず「これから何を見せられるの?」という気持ちに。

 そして、次のシーンでは、空の理事長の椅子が映り込みます。これこそが、この物語の核となる権力の象徴。

 放送開始からたったの45秒で、作品の持つ不穏な空気が醸し出されていて、ゾクゾクさせられました。

 その上、前日の完成披露の舞台挨拶などで、赤楚君をはじめとした出演者の方が仰っていたように、本当に映像がキレイ。そこがまた、不穏さと不気味さをマシマシにしていて、重厚さを感じさせてくれていました。

 

 赤楚君演じる天堂海斗、年齢設定はいくつになっているのでしょう。

 実年齢より少し上、と言っていたと思うので、32〜3歳くらいでしょうか?

 そうなると向井くんとほぼ同年齢ということになるのですが、向井くんとは纏っている空気から違っていました。

 何かを背負っている役というのはこれまでにもありましたが、クレーバーな面を持つ、というのは新境地で、医学部に合格、5年生まで進級していたということは、かなり頭もいいはず。

 ただ、学校からのメールには「留年」という文字があり、これが父親への反発から故意に単位を落としたのか、それとも能力的について行けずに単位を落としたのかはいまのところ不明。


 そして、今回一番印象に残ったのは、"いい人"オーラを完全に封じ込めているということです。

 今まで、どんな役を演じていても、赤楚君自身が待つ"いい人"オーラが滲み出てしまっていました。

 直情型の万丈があれほどの愛されキャラになったのは間違いなく、「なんだかんだ言っても、こいつは絶対にいいヤツだ」と思わせる空気があったから。

 わた旦の秀明君も闇を抱えつつ、いい子。

 かのきれでの、変わり者な樋口もいい人オーラが根底にあるからこそ、魅力的でした。

 この3つは極端な例ですが、基本的にこれまで赤楚君が演じた役は、赤楚君の醸し出す"いい人"オーラがプラスに作用していたと思うんです。

 これがマイナスに作用したのは、2018年の舞台『民衆の敵』くらいでしょうか。この時だけはもうちょっとズル賢さが欲しいと思ったものです。


 そして、今回の海斗です。

 柔らかさも"いい人"オーラも、しっかり封印されていますね。

 この2つが封印されているからこそ、今までにない武骨さが前面に押し出される形になって、後輩のことよりも自分のプロポーズのことしか頭にない身勝手さや、家族のことになると恋人である陽月にすら壁を作ってしまうところに説得力が出ていたと思います。

 特に、職場を訪ねてきた叔母の市子を演じる余さんとのシーンで見せる太々しさは新鮮でした。

 余さんほどのベテランの先輩を相手に、こんな風に堂々と渡り合える赤楚君が見られる日が来るなんて、と感激してしまいました。

 海斗はまさに赤楚君にとって新境地。この先、どんな表情を見せてくれるのか、楽しみです。

 

 あと、私的にちょっとショックだったのは、芳根京子ちゃん演じる陽月です。

 これから辛い目に遭っていくことになる海斗の支えとなる、太陽のような存在だと勝手に思っていたのですが、陽月、けっこう強かですよね。

 そのバックボーンにあるのは、「妹を守る」というものがあるのだろうと推測出来るのですが、海斗の出会いからすべてが計算されていたのかもしれないと思わせるシーンが散りばめられていて、「うわわぁ」と叫びたくなりました。


 錦戸君演じる大友先生は怪しさ全開での登場なので、最終的には味方なんだろうなぁとか。

 利重剛さん演じる秘書の高村さんの親身さがどこから来るのか、笹野さんのおじいちゃんの真意も図りかねますね。


 最後にもうひとつ。

 StrayKidsさんの歌う主題歌「WHY?」の出だしが"Age"で始まっているという投稿をX(旧Twitter)で見かけました。

 楽曲を作る際の言葉選び(遊び?)が秀逸しているとのことで、衛二だから"Age"だと思うとのこと。

 ここにも主演だからこそのこだわりが散りばめられているのかなぁと嬉しくなりました。


 とにかく、ここから先、どう進んで行くのか、目が離せません。

 まずは、2回目をじっくりと見る予定です。