Capricious Bookshelf

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MyFavoraite/浦井健治・赤楚衛二・上川隆也・STING・ALESSIACARA・特撮(戦隊シリーズ&仮面ライダービルド)/編み物

 『Reリベンジ』が第7話まで進みました。

 正直、6話までは海斗が主人公であることの意味が分からずにモヤモヤしていました。

 とにかく詰めが甘いし、その甘さは優しさでもあるし、なんというか中途半端で海斗はどこに向かっているのだろう?と。

 ドラマが始まる前に赤楚君が言っていた「海斗はクレバーな人物」というワードにも違和感があったのですが、それが7話を見て、さらに8話の予告を見たときに「!」となりました。

 クレバー=賢いとか器用という印象が強いのですが、もうひとつ「ずる賢い」という意味もあるんですよね。

 海斗の後輩である紗耶と秘書となった高村さんに見せる言動がずっと引っかかっていました。

 よく言えば甘え上手なのですが、この人たちは自分の希望を聞き入れてくれるという計算が潜んでいるような感覚がずっとあったんです。それって要するに「ずる賢い」ということ。

 海斗のこのずる賢さであり、甘えの部分をおそらく祖父である会長は見抜いていますよね。

 この先、そこが利用されるというか、そこで振り回されていく形になっていくのかな?と。

 海斗は自分の意思で進んでいるようで、結局は会長の手のひらの上で踊らされているだけなのかなぁ。

 で、やはりタイトルの「欲望の果てに」の後に来るのはやっぱり破滅なのでしょう。

 海斗が主人公である理由は、やはり“器を超えた欲望は人を破滅させる”ということを描くため。

 だったら、とことん堕ちていく海斗を演じる赤楚君を堪能しようと気持ちが切り替わりました。

 過去にも闇堕ちする役を演じたことのある赤楚君ですが、それは不可抗力によるもの(ビルドの万丈)だったり、心が折れての結果(ペントレの優斗)だったり、大切なものを守るためにやむを得ず(わた旦の秀明)というものでした。

 今回の海斗は自分の保身や欲のためで、眠っていた獣がゆっくりと覚醒していくような、そんな感覚で徐々に徐々に変化して来ているという印象。

 赤楚君の繊細なお芝居で人が闇堕ちしていく過程をじっくりと見られるなんて、ある意味贅沢なわけで、そう思うとゾクゾクして来てしまっていて、もうこうなったら堕ちるところまで堕ちてしまってほしいと思っている自分がいたりします😅

 

 それに。物語はまだ4話も残っています。

 途中で目を覚ました海斗が最後に自分を取り戻すという可能性もあるので、まだまだ目が離せません。

 さらに。妹の死をきっかけにこれまで物足りないと思っていた芳根京子ちゃんの見せ場も増えて来そうですし、そろそろ私が見たいと思っている錦戸亮さんのアクの強い部分も発揮されてくるのではないかと期待。

 このメンツだからこその緊迫した演技合戦みたいなものが、終盤の4話で見られるのではないかと、ワクワクしています。

 

 

 ここからは余談です。

 今回のこのドラマ、赤楚君と再共演の方が多いんですよね。

 初期の発表でも芳根京子ちゃん(表参道高校合唱部!)と光石研さん(こっち向いてよ、向井くん)、利重剛さん(ヒル)、田邊和也さん(仮面ライダーアマゾンズ)と来て、4話からは古舘寛治さん(舞いあがれ!)、5話のゲストには丸山智己さん(石子と羽男)、6話からは内田慈さん(決戦は日曜日!)。

 あ、あと、梶原善さんとはまだ公開前の『もしも徳川家康が総理大臣になったら』で共演済みですね(善さん、石羽にも出てましたけど、一緒のシーンはなかったはず)。

 で。そうなると、ですよ。過去の共演シーンを見たくなっちゃうんですよね💦

 特に今回は、前回の共演とは全く違う立ち位置となった利重さんと内田さんとのシーンです。

 『ヒル』での利重さんとは刑事(利重さん)と容疑者?(赤楚君)でしたし、『決戦は〜』の内田さんとは同じ選挙事務所のスタッフでしたが今回と立ち位置が全然違っています。

 今回のお二人との共演シーンでの赤楚君からは大人の余裕とかお芝居での間の取り方に、お芝居の変化が感じられて、そういう意味でも楽しませていただいています。

 

 今回の『Reリベンジ』の感想で「海斗にイライラする」という書き込みをたくさん見かけますが、それも赤楚君の演技力だからこそと思えるので、エイジーズとしてはそういった感想にいちいち凹んだりせず、赤楚君の演じる海斗の行き着く先を楽しみながら見届けたいと思います。