静岡県立Y高等学校さんからご連絡をいただきました。
【探究学習におけるフィールドワークご協力のお願い】
拝啓
時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
突然のご連絡失礼いたします。私は、静岡県立Y高等学校2年のSと申します。
現在、本校の「総合的な探究の時間」において、グループで探究活動に取り組んでおります。
お忙しいところ大変恐縮ですが、私たちの探究活動にご理解ご協力を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
なお、ご依頼をお引き受けいただける場合は、事前に質問事項をお送りさせていただきます。
敬具
①参加メンバー ◯◯
②探究テーマ 私たちが取り組んでいる探究テーマ
「静岡県の殺処分をゼロにするには何をしたら良いのか」
③依頼理由 貴法人は茨城県内での犬猫の保護・譲渡・地域への啓発活動において長年にわたるご尽力をされており、2020年度には年間約300頭以上の犬猫の保護・譲渡を実現されるなど、目覚ましい成果をあげておられます。
さらに行政や市民との協働を通じて、茨城県の殺処分数の大幅な減少にも貢献されていることを知り、私たちも深く感銘を受けました。
私たちの探究テーマである「殺処分ゼロ」を記録している茨城県でメインとなって活動している貴法人のお取り組みについて、ぜひお話をお伺い、学びを深めたいと考え、ご連絡を差し上げた次第です。
⑤取材方法 取材は、オンライン(Zoom)にて行わせていただきたく存じます。














この要請を受け、昨日8.12にzoom取材を受けました。
活動してきた17年でいちばん心挫けたことは何か?
資金はどうやっているのか?
譲渡の基準は何か?
未来の高校生にどうあってほしいか?
等のご質問がありました。















高校生の学生さんたちに関心を持っていただけますこと、嬉しく存じます。
私からは、静岡県民の皆さんにお礼をお伝えしました。
茨城県に野犬や捨て犬が多く、殺処分される子犬があふれていたときに、静岡県は茨城の子犬たちを受け入れてくれていた時期がありました。
あのときは静岡県のみなさんに助けられたのです。
センター職員さんたちも大変だったろうと思うのですが、何匹も車に乗せて高速を走り静岡県に運ばれていました。
改めてお礼申しました。















動物の殺処分の数の多さは、住民の意識や自己解決能力の低さを反映するものです。
そこではペットショップを支えている子犬工場パピーミル、繁殖場も盛んですし、畜産動物がむごい扱いを受けていても住民は我関せずで、政治家たちは関心を示さないどころか、業界と結託し、動物ボランティア潰しにかかります。
そんな自治体では医療や教育や高齢者障害者福祉も旧態依然で、動物どころか人の福祉も遅れています。
茨城県はそういうところです。
私たちは引っ越せば良いですが、
でも動物たちは逃げられません。
踏ん張って、変えていくしかありません。
いちばん辛いのは、変える力を持ち、変える権力を持つ人が、耳を貸さない、動かないことです。
全国の自治体にはあり、茨城県にだけ存在しない動物愛護センター。
啓発と教育、譲渡の砦となるはずです。
この署名も、いくら集めても、議席数最多な政党の政治家が受け取らずに、宙吊りとなっています。
深い住民蔑視が政治家や役人には根底にあります。
ここは茨城だから、と。
あなたがやろうとしているのは神奈川や東京のやり方だ、茨城では通用しない、と。住民がだめだから、と。
何度も言われてきました。
だからこそ、不断の啓発活動が必要であり、いまの笠間の山にある老朽化した動物指導センターでは無理なのです。
条例はできたし、ワクチンや手術券の予算もつきましたが、それだけでは殺処分は止まらないのは明白です。
民間負担でどこまでやり切れるか。
資金やフードは尽きるたび声かけして全国の皆様にご支援をいただきながら、何とか繋いできた命の糸です。
細くても軽くても弱くても、絶対に切れないで未来に繋がっていく糸でありたい。
この茨城での殺処分ゼロのための活動を続けさせてくださる皆様に尽きぬ感謝です。
今日もがんばります。