翌週は、ブタでした。
はっきり覚えていないのですが、4〜6頭のブタがいました。彼らは今から殺されることを察した様に、突然悲鳴をあげ逃げ惑い出しました。大きな悲鳴は人のそれに似ていて、実験室に面した通りの窓には人だかりができたほどです。
わたしたちは、その窓を段ボールで覆い、人々の目を遮って実験を続けました。その悲鳴も凄くて怖かったのですが、それ以上に、沢山の人の目が、わたしたちを断罪しているようで怖かったのです。
教授が、電気ショックで失神させ、あっという間にブタの胸を切り裂き、絶命させていきます。血溜まりが出来、ブタの死骸が重なる、酷く凄惨な現場となりました。
みな、あの悲鳴から解放されたという安堵感と、あまりに血腥い実験室内の空気にただ茫然としていました。
わたしたちの学年は有りませんでしたが、後輩たちの時には、倒れたり半狂乱になる学生もいたそうです。それほど酷いものでした。
グループに分かれ、各検体を解剖していきましたが、ニワトリの時と違って、笑顔に戻る学生はいませんでした。
のちに屠畜場に見学へ行く事になるのですが、豚舎から連れられてくる何頭ものブタが、あっという間に捌かれ、『肉』になっていく様子に、ただただ茫然として、わたしたちの食卓に上がる豚肉は、こうして『作られる』のだと思い知り、二度と食べ残すことはありませんでした。命を頂く事に感謝することを学んだのです。
実験に使ったブタは、屠畜場から譲ってもらったブタでしたので、解剖が終わってから持ち帰って食べたという猛者もいました。
ですが、ほとんどの人は酷く疲弊し、来週のウシの解剖が今から重くのしかかって来ていました。
by椿硝子さん
代替法の徹底を。
遅れた日本でも、市民の目が、動物実験の現場に届くような仕組みを作る必要があります。
なぜ大学の解剖で、「生きた」動物を使わなくてはならないのでしょうか。
内部関係者がいくら自主的にきちんと法に従いやっていると言っても、第三者査察は必ず必要です。
また、法整備も不備だらけの日本です。
動物実験の現場に、一日も早くメスが入りますように。
口がきけない動物たちが密室で苦しんでいます。
世界の規制に沿って日本も変えるために、声を上げて行きましょう。
議員さんたちに繋げますので、情報をお寄せください。弁護士が情報提供者の個人情報を守ります。
info@capin.biz
シニア犬ケンちゃん
預かりボランティアのコベニさん宅にで
こんな顔します。
今日の朝食
ケンちゃんの俺様気質は潔いです。
我が家でオドオド全くせず
快食、快眠
シェルターからの車でも爆睡。
私がお世話すること、認めてくれたみたいです。
身体が動けない状態でも媚びも売らず。
見習いたいです。
噛みタイミングも慣れてきました。