私はパイナップルと申します。
おかめ代表とは知り合ってから40年の親友です。
CAPIN立ち上げ時からずっと応援してきました。
ここ、茨城県動物指導センターを訪れ、犬の殺処分に立ち会ったのは10年前です。
この頃は県議さんたちにCAPINシェルターを訪問頂き、茨城の殺処分数を減らすための相談を重ねていました。
茨城県動物指導センター訪問もその一環として企画されました。
あのときは動物行政の現場を体験するとの企画で、小川一成県議を中心とした県議団とともにCAPINのメンバーと茨城県動物指導センターの収容、飼養、殺処分業務に立ち合いました。
殺処分される犬たちが9号室より10号室通路に追い込まれ、最後にこのガス室に鮨詰めになって入りました。県議のひとりが代表し、殺処分ガスのボタンを押し、あっという間に犬たちは倒れました。
白いなつこい犬が、助けを求めるように、必死な瞳で、箱の外から覗き込む私たちの顔を見上げていました。
ここが最後の通路でした。
私たちは殺されていく犬たちを前に無力でした。
何もできなかった。
毎年、数千の犬が収容されていました。
増やす人、捨てる人、繁殖を止めない人。
悪いのは飼い主の県民であり、業者であり、全国で犬の殺処分数最多の茨城県は、モラルやマナーの面で根深い問題を抱えていると暗い気持ちになりました。
10年たって、またこの茨城県動物指導センターに戻ってみて、
職員の皆さん、がんばっておられるなあ、と思います。
頑張っておられるなあ。
ただね、犬たちが気の毒。
犬は鼻が効くでしょう。
その犬が、臭いのきつい狭い房に閉じ込められているのを見るのは、ただ気の毒でなりません。
何とかしてあげたくても、今は住宅事情が昔とは違って、中型犬や大型犬を迎えられる家族は限られています。
人慣れしていない犬たちを慣らすのも大変な苦労です。
譲渡はハードルが高い。
ふつうなら手が出せない、何もできない。
殺さず助けるには、管理の仕方を工夫するしかない。
毎日の世話はボランティアさんだけでは無理。
これを見なかったことにもできるわけで、、、
この子たちを助けることは出来なかった10年前。
今は殺処分がなくなってから4年。
職員さんも頑張っておられる。
本当によくやっていると思う。
何ができるかな、この子たちのために。
この子たちには罪はないのですから。
by パイナップル