昨年2022年8月、石岡市八郷で、自邸の犬小屋のなかで、いきなりノーリードの犬に襲われ、命を落としたワンちゃんがいます。
仲良しだった2頭のワンちゃんたちは、これまでも幾度か、お散歩中にノーリードの近所の犬に襲われていました。
いつも、同じ犬。
飼い主さんは愛犬たちをかばって手を噛まれ、ノーリードで飼わないでほしい、きちんと係留するか、家から出さないでほしいと訴えを続けてきました。
警察も、茨城県動物指導センターも介入しましたが、加害犬の飼い主の危機意識は改まることはありませんでした。
犬というのは咄嗟にどんな行動に出るかわかりません。
交通事故にあう、野菜畠を荒らす,鶏を襲うだけでなく、
人を傷つけたり,
飼われている犬や猫、小動物を襲うこともあります。
特に,日頃から吠え合って敵視している犬や、おどおどした怖がり犬、シニア犬は、近くにいれば襲いかかります。
飼い主には従順で尻尾を振っても、他犬には飛びかかる犬はたくさんいます。
そうならないように、ノーリードにしてはならないのです。
茨城県の少なくない飼い主は、目の前で起こらないことには無関心。
我が愛犬の攻撃性や悪戯、残忍さを理解していないで、さあお散歩に行っておいで、と飼い犬の鎖を外してしまいます。
事件が起きる。
すると、悪い犬だからと保健所に引き取らせたり、山に捨てたりする。
ここで明らかなことは、犬が悪いのではなく、飼い主である人間に責任があるということです。
何度改善を求めても、改まらなかった。あげく、殺されてしまったワンちゃん。
左のワンちゃんは即死ではなかったけれど、数ヶ月経って首の噛まれ傷がもとで、最近亡くなってしまいました。
犬を看護してきた飼い主さんも、失意の末に病に倒れ、茨城を離れられました。
茨城県動物指導センターに収容される飼い主のいる犬たちは年間およそ1000頭。
その元凶ともいえるノーリード犬をなくさなければ、多くの犬が襲われ,妊娠させられ、また子犬が産まれます。その結果、動物ボランティアさんが苦労します。
多くの野菜農家さんが畑を荒され、畜産農家さんが鶏を襲われます。
学校帰りの子どもたちが襲われるかもしれません。
狂犬病予防法を無視したノーリード、無責任な餌まきは、犬をも苦しめます。
そこらへんに茨城県の野犬問題の根深さがあります。
力強い啓発や教育により、飼い主の意識を変えてください。
ノーリードは迷惑なだけでなく、犯罪です。
茨城県条例違反です。
この飼い主も刑事罰を受け罰金20万円を支払いました。
が、命は帰りません。
ノーリードはやめてください。
by鶴田真子美(おかめ)