リヤオウ近況

リアオウが第2シェルターから我が家にやってきて2年経ちましたので、近況をご報告させて頂きます。

　当初は苦手だった車も、今ではリラックスできるようになり、飽きると写真のように無表情でいる時間もでてきました。車に乗り込むときはドアが開くのを今か今かと待つような仕草をする瞬間もあります。

　災害時や一時的に他所へ預けなければならない場合のことを考えて、現在リアの個室をケージからバリケンネルに移行中です（お留守番はケージ、夜の就寝はバリケンで慣らし中です）。先日シャンプーされそうだと察知した時にそそくさとバリケンに逃げ込みましたので、バリケンを自分の安全地帯だとちゃんと認識しているようです。ただ、実は車載時に使うソフトクレートの方がケージやバリケンよりも好きな模様。

　独立心のある犬なので散歩に出ると先行しますが、この2年で散歩の仕方が少しずつ変化してきました。まるでリアとはリードで繋がれておらず、別々に並んで歩いているような感覚を持てる時間ができてきました。リードの張りを全く感じない、リードの重さだけを感じて歩く時間です。リードが張らないということは、好奇心の強いリアにとっては散歩をこなしているだけの時間なのかもしれません。刺激の少ない散歩は悪いことではないと思いますが、少しおでかけの回数を増やして、時々は刺激的な散歩を経験させてあげたいと思います。下は昨年の秋に甲斐犬の里の近く、山梨県の昇仙峡を歩いたときの写真です。やっぱり草木、落ち葉がある場所は大好きみたいです。

　最近は横断歩道の信号待ちで、一緒に待つ近くの人に怖がられないように、お行儀よくお座りするというのを練習しています。散歩主がしばらく立ち止まったら、犬は自動的にお座りをして待つというのが理想ですが、座れコマンドを出しても周りが騒がしいのでなかなか聞き入れてもらえません。ただアレコレ何かコミュニケーションをとろうとリアと頑張ること自体がとても楽しいので、ずっとできなくてもいいかなーとも思っています。信号待ちを楽しんでいます。

　実はリビングのソファーの上で溶けたバターみたいにぐてーっとしている時間が結構長いです。足は投げ出し、動かすのは首から上だけ。第2シェルターで甲斐犬衆のボスとして気を張っていた頃と違い、立派な家庭犬、「ぐうたら犬」になってしまいました。

　もちろん屋内リード、逸走時の頼みの綱になるGPSタグなどは継続して使用しています。譲渡されて半年後ぐらいに、屋内リードをナイロン製に替えたことがありましたが、お留守番中にケージ内で暇だったからか、そのリードを半分噛み切ってしまったことがありました。以来、屋内リードはケージの中で口が届きそうな距離まではワイヤーリード、その先を通常のロングリードに繋いでいます。屋内リードが嫌だとか、家から逃げようとしているわけではないと思いますが、散歩や遊びが不十分だとお留守番中に元気を持て余して近くにあるものをカミカミしてしまうのでしょう。しっかり散歩した帰り道は、吠えてくる犬に対しても反応は鈍くなり、帰ったあとはよく寝ています。リアを心地よく疲れさせて、悪い遊びをしないように心がけています。

　リアオウを甘やかしすぎないように注意してはいるのですが、先日も何故か尻尾を振って後ろをついてくるので「イイコ！イイコ！」とおやつをあげていたら、しつけ係の妻から「尻尾を振っただけで、いい子！っていうのはハードルが低すぎでしょ？！」と注意されました。

　ということで、リアオウは毎日元気一杯、健康に過ごしています。

byリヤオウ里親S様

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