2.17 センターからきみどり、サブ、ルカ引き出しました | CAPIN(キャピン)公式活動報告

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認定NPO法人「動物愛護を考える茨城県民ネットワーク CAPIN」
公式ブログ

2月17日に茨城県動物指導センターからサブときみどりを引き出してくださいました、横浜市在住のセンターレスキューペアレントCRPの W様から、お便りを頂きました。




CAPINシェルターに到着したきみどり





W様をつくば駅でピックアップし、笠間市にある動物指導センターに直行致しました。現地ではペットフードをいつもご支援頂いているボランティアの様とも待ち合わせ、3人でご一緒にセンターを見学し、犬3頭を引き出しました。シニアの2頭、さぶときみどりに、9号室ルカ。




ルカ

訴える瞳


首輪が千切れています。



2.17
センターにいた犬たち 

大部屋の写真を交えながら、同行されたCRPW様の文章をご紹介させて頂きます。


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先日、茨城県動物指導センターへ行かせて頂きました。
正直、センターへのお話を頂いた時は、私にはハードルが高すぎて収容されている動物たちを目の前にしたら、
自分がどうなってしまうのか、不安と恐れしかありませんでした。
でもそれと同時になぜか、行くべきなのでは?という気持ちも湧いてきていました。





センターへ着くとまず目に入ったのは、
他の方のブログなどで見るあの壮絶な動物達の収容の様子とはかけ離れた、
綺麗に整備された広い敷地や建物、そしてドッグランでした。
ここにあの子達がいるのかと思うと、とても複雑な気持ちでした。

モデル犬舎、ふれあい犬舎、負傷棟、個別房、そして大部屋へ。



























建物の中に入ると、施設の古さを感じました。
床はとても冷たいだろうな…とも。









目の前には、じっとたたずむ犬、何かを訴えようと吠える犬、怯える犬、シップを振る犬、シニア犬、母犬や兄弟とも離れ震える仔犬
沢山の命が、あの環境の中で必死に生きていました。
この子達に何の罪があってここにこうしているのか?
このような状況にこの子達を追い込んだのは紛れもなく人間だという事、
そしてこの子達をこの環境から助けられるのも人間だという事、
色々な思いと同時に、どうしたら良い?何が出来る?
そんな言葉が渦まいていました。









CAPINさんはじめ、沢山の団体、そしてボランティアさん達が一生懸命、
命を繋ごうと頑張っていらっしゃいます。
勿論、センターの方々も必死です。
でも行政が動かなければ、何も変えられない。
この現実を上の方はどこまで知っておられるのでしょうか?

私は今回初めて知ったのですが、
茨城県内で捕獲された犬達は、各地域の保健所には収容されず、
水戸を除き、皆、直接このセンターに連れて来られるとの事なのです。
なぜ?
収容が増え続ける要因の一つはここにあるのでは?









素人考えですが、保健所収容が難しいのであれば、地域を分けてセンターをもう一つ作る事で、
人手も増え、収容も分けられるのでは?

野犬も多い茨城県です。
昔ながらの動物への考え方を変える為に
民間の方が地道に活動されているのも知っています。
行政の方も、子犬の捕獲だけではなく、母犬の捕獲、
そして意識改革にもっと力を入れれば収容も減っていく事になるのではないかと思います。
そして一頭でも多く里親さんに繋げる為にも、
今のままではなく、策を考える必要があるのではと感じました。







この度、センター訪問にてつくづく感じたことは、
命を生かす為に、民間にできる事には限界があるという事。
殺処分を止めた時、何も変えなければ増え続ける事は分かっていたはずです。
茨城県、まだまだ生かす為に、共存していく為に、
考え、実行できる事があるのではないでしょうか?
言うは易く行うは難しです。
それでも何かを変えなければ、この状況は続く事でしょう。
CAPINさん、そしてボランティアの方々は命を繋ぐ為に必死です。
出来るか出来ないかではなく、
やるかやらないか、なのではと感じました。

このタイミングでの「殺処分」再開の通知です。
代表とセンターに伺わせて頂いた時、センター長とのお話に立ち会わせて頂きました。
殺処分再開の相談、勿論代表は首を縦には振りませんでした。
そしてセンターでは生かす事が出来ないという30頭を生かす為の提案をされていました。
その提案でCAPINさんの負担が大きくなる事は目に見えていました。
それでもここまではします、だから行政も出来る事を協力してくださいと。
回答待ちでした。
1時間強お話したと記憶しています。
その時の話はなかったかのような今回の決定。
いえ、今思えば、お話した時には全て決まっていたのかも知れません。
収容を減らす為の提案、場所や人を増やす為の提案、野犬を減らす為に過去実際に行って来た成功事例など、
代表からのどんな提案や方法にも、
同時に出来れば良いのですが、多頭崩壊のチワワが入って来る為とにかく減らさないと…
にいつも話が戻っていました。
30頭を生かす為のその提案を検討することはできなかったのでしょうか?
なぜ?

現場の職員の方々も一生懸命なのは分かっています。
頭の下がる思いです。

他県で、民間のボランティアさんのご尽力と協力の元、
処分→生かす施設へ変わったセンターもあります。
どのようして変わったのか?
同じ日本、横の繋がりは持てないものかと考えます。

茨城県、増えたら処分、に戻るつもりなのでしょうか?

職員の方に、センターの犬を連れ「命の授業」を地元の小学校などで行っていると聞きました。
「この状態のセンターが、こんな風になったんだよ。命を大切にするってこういう事なんだよ。」と、
命を大切にするという子供たちへの教育を、茨城県からの発信で、
日本中に広めてほしいと切に願います。

この度のセンターへの訪問は、茨城県の現実を目の当たりにし、
命の大切さを再確認するという貴重な機会になりました。
鶴田代表、この度は同行させて頂き、本当にありがとうございました。

どうかどうか大切な命、すべての命が温かな気持ちで過ごせる世の中になりますように。






by サブ&きみどりのCRPセンターレスキューペアレントW様