センターから3頭引き出しました。
どん、シエル、清春です。
1.どん
先週、茨城県動物指導センターの8号室で噛み殺しが起きたそうです。
小さな茶色の女の子が、個別房から8号室に移って2日目、背中から噛まれて亡くなっているのを、朝になって委託業者のスタッフさんが発見した、ということです。
からだの小さな犬を成犬の集団房に入れるのは危険です。弱い犬、パニックとなる犬、老犬はターゲットにされます。人慣れした他犬NG犬、攻撃性のある犬も個別房に隔離しないと攻撃にまわります。
個別管理が可能な環境に変えてほしいとの要望は以前から行っておりますが、改めてお願いしました。応急処置として敷地にコンテナを建て、過密な大部屋から一部移動させ、個別管理をすること。
また、センターに入ってくる頭数を減らすため、県内各地、野犬産地の鹿行地区を中心に、野犬捕獲を強化、避妊去勢の徹底と飼い方の啓発を進めること。そのためにも、つかまる捕獲機(アメリカ製等)を購入すること。
この2年半で6件くらいあった噛み殺しは、ほとんどオスの集団房て起き、シニア犬が亡くなるケースが多かった、だからシニア犬はなるべく大部屋に入れないとのことです。シニアは俊敏に逃げられないから。
メスの集団房でも発生したことがあるそうです。
今回の8号室ではからだの小さな怖がりの若いメスが亡くなりました。
野犬たちは賢く、お互い干渉せず距離をとるのがうまいため、ケンカやイジメは起きにくいですが、人に一頭で飼われてきた犬は社会性も身についていないことが多く、危ないです。
特に怖がりな弱い犬、シニアや幼い犬、攻撃性のある犬は個別管理をしなければ。
センターには4ヶ月を過ぎた幼犬も大部屋に入れることがあります。本当に危ないことです。どんなに訴えても環境を改善してくださいません。
8号室の犬たちのうち、どの子が襲ってしまったのかは、目撃がないため分かりません。(夜間は無人になるので、防犯のためにも犬の動きを知り性格を把握するためにもカメラを付けると良かろうと思います。)
亡骸の近くにいたという犬はすでにモデル犬舎に移したそうです。
ただ、ここには多頭飼育崩壊現場から来た黒い女の子がいます。子犬はほとんど生き残れず成犬も咬み傷だらけ。自分が生き残るために他犬を攻撃してきた経験を持つ犬は、集団に入れると弱い犬を攻撃します。多頭飼育崩壊から来た犬は個別管理しないと本当に危ないです。
8号室に、殺された犬を襲ったのはこの犬ではないかな、と思われる犬がいました。ずっとガス室前通路に置かれていた子で、つくば市多頭飼育崩壊現場から3月に保護されてきた黒い犬です。
別の場所から新たな多頭飼育犬らが入所してきた最近、ガス室前通路から8号室に移されてきました。いつも激しく威嚇する犬です。
多頭飼育崩壊現場から来た犬は、壮絶なサバイバルを経て生き延びた犬です。
もしかしたら、やりかねないな、と感じました。
このまま8号室に入れていては次の犠牲が出るかもしれません。
収容期間が長い犬を予約していましたが、一頭はキャンセルし、急遽、8号室のこの子を引き出すことにしました。
2.シエル
シエルは収容が長く、人慣れしていません。
3年前に殺処分されていった80頭の犬たちのうちの一頭によく似ています。
他団体さんが引き出してくださるなら、それでお願いしていました。もし残ってもこの子は助けたい、兄弟代わりに、と。
引き出しの番が来ました。
ハッピーハウスに入りました。
去勢等済ませました。
3.清春
清春は、引き出されるときにとても嬉しそうでした。
去勢を受けワクチンやマイクロチップをしました。稲垣先生、ほか獣医さんたち、夜遅くまで猫の集団手術に加えて犬6頭の手術や診療、誠にありがとうございました。
清春
ほかに、イノシシ猟犬のブリーダーから3頭をレスキューすることになり、避妊やワクチンをしました。
4.猟犬ちゃん①
メス3頭
猟犬ちゃん②
目脂があります。
フィラリアがひどいです。
よく似た姉妹、体は大きく、人慣れはしています。
ししちゃんの来た場所からです。
歩いてキリハウスまで行けました。
女子寮に一頭、キリハウスに一頭、カコハウスに30キロあるブリンドルの女の子が入りました。黒いししちゃんの色違い犬です。猟犬ちゃん③慌ただしく、まだ写真がありません。
冷房が効く女子寮に暮らす、秀吉、官兵衛、キートス、ジャコ、トッポ、蛍、千代に、新しい猟犬が加わり、8頭となりました。
猟犬ちゃん落ち着いてごはんは完食しました
洗濯物は取り込む暇なく2日干しっぱなしですが、優先順位をつけて、今やれる大事なことを、間に合ってやろうと思っています。
きちんと畳まれたボランティアさんの技には感心します
やっと見つけた安心の寝床に、ぐっすり眠れる夜を与えてくださいな、もし犬猫の神様がいたら
やっと家を見つけた子たちもちろんここからずっとのおうちに出発して欲しいのですが。
ハッピーハウスに清春、シエルが加わりました。
パンチ猫がスリゴロ猫に変わりました
この変化が私たちに感動を与えます
茨城県は収容頭数マックスとなり、今正念場にあります。
茨城県動物指導センターの犬たちが少しでも減るよう、精一杯、capinも現場で協力していきたいと思います。
里親になりたい、預かりをしたいという方はご連絡ください。
info@capinew.jp
そして、茨城から全国を思います。
全国で殺処分がなくなりますように。助かるべき子がまだまだ殺されていきます。
動物との暮らしの喜びが浸透しますように。
動物の5つの福祉の理解と実践、、法改正、、、ペットショップや繁殖業の縮小、、遺棄虐待の防止、、、
動物をめぐり、この国の状況が良くなりますように。
そのように願うボランティアさんたちが全国にたくさんおられます。
力を合わせていきましょう私たちは茨城県でがんばります。
fight
by鶴田真子美(おかめ)