コロナウィルスに罹患し自宅療養中の方から当会に相談電話がかかってきます。
「人間の食糧は社会福祉協議会から届くのだが、飼育している4匹の猫と2匹の犬のフードやトイレ砂はもらえない。何とか届けてもらえないだろうか。今夜与える餌ももうないのです」
この方はコロナで失職され、毎日の食事にも困っておられるところに自宅療養となりました。
いつ届けてもらえますか?と何度も不安そうに聞かれます。ストックしていたフードは使い切ったそうです。
capinの倉庫から、慌ててキャットフードとドッグフード、猫砂、缶詰をかき集め、同じ町に暮らす会員さんに玄関先までお届けしてもらいました。
大変喜ばれ、写真も頂きました。
犬2頭、猫3頭を飼っているが
コロナで職を失い、
犬猫の飼養費が無く困っている。
フードを送ってもらえないか。
あと3日ほどでフードが無くなるそうです。
かなり困っている感じでした。













茨城県に問い合わせましたが、コロナ自宅療養中の方へ人間の食糧の支給は行っていても、ペットフード、トイレ砂、ペットシーツの配給はしていないとのことです。
要請はしましたが、対応されるか不明です。
市町村での対応はどうなっているでしょうか。
各市町村における自宅療養者向けの支援について
以下に記載の市町村において、自宅療養者向けの支援を実施しております。
支援を希望する方は、以下のリンク先から支援内容を確認し、各市町村へお問い合わせ願います。
このように配食サービスを行う市町村があります。3日から1週間と配食日数にはバラつきがあります。電話で問い合わせましたが、どこの窓口も飼い犬猫のペットフードの配給は行っていないそうです。
このように、県も市町村も対応していないため、当方に要請が集まるのだと思われます。
県にも市町村にも、飼い犬猫のフードや日用品も住民の要請に合わせて対応して頂けたら助かりますと要望は致しましたが、ご意見として承りますとのこと。これから対応されるのかどうかも分かりません。人間だけでも大変なときに、犬猫なんて、、、という、災害時のペットお断りの避難所でよく耳にした台詞が繰り返されます。
私たち動物保護団体もこのコロナ禍で運営に苦しんでおります。光熱費、水道代、家賃ほか、医療費がのしかかり、厳しいなかで工面しやりくりしています。ペットフードも皆様からご支援を頂きながらの活動です。そこから、失職され生活に困るコロナ陽性者にはシェアしています。(本来なら支援されるべき側ではないでしょうか。)
市町村は狂犬病予防接種や登録を行い、どこにどんな飼い犬が暮らしているかを把握しているはずの行政窓口ですから、自宅療養家庭にペット支援もあっで良いのではないでしょうか。
自分たちでも精一杯ですので、なかなか沢山お分けすることが叶わず申し訳ありませんが、行政による配給がない現在、コロナで苦しむご家庭に、これからもギリギリではあれ、お分けしていきたいと存じます。














ペットは家族とされる時代に私たちは生きています。
特定の地域にとどまる地震や水害とは異なって、船や飛行機からグローバルに広まり、反対にどんな小さな集落にも感染していく、しかも長期にわたり社会的経済的打撃をもたらしているコロナウィルス感染症は、自然災害の規模を超えて私たちの暮らしと命を脅かしています。
災害発生時にはペットを置き去りにせずに人とともに避難所へ向かい、避難所ではペットフードや猫砂等日用品の提供も備蓄も行われるようになりました。
それならばウィルス厄災においても、命をつなぐ最低限のペット支援がなされて当然ではないでしょうか。
by鶴田真子美(おかめ)